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ブルームという美学〜アガベの白さは、育て方の結晶だ〜

    アガベを語るとき、自分は必ずブルームの話をする。

    用土の配合も、水やりの頻度も、LEDの光量も——すべての管理判断の根底に、「ブルームを最大化する」という軸がある。この軸がなければ、自分の育成は成立しない。

    ブルームとは何か。なぜそこまで重要なのか。今日はその話をしたい。

    ブルームとは何か

    アガベの葉の表面を覆う、白いロウ質の粉。それがブルームだ。

    学術的にはプルイノース(pruinose)と呼ばれ、植物が自ら分泌するワックス状の物質だ。強烈な紫外線から葉を守り、水分の蒸散を抑え、過酷な環境を生き抜くために進化した機能だ。アガベが何百万年もかけて手に入れた、生存のための武器でもある。

    でも自分がブルームに惹かれる理由は、その機能だけではない。

    美しいからだ。

    光の当たり方によって表情が変わる。青みがかった白、くすんだ銀、陰になった部分の深いグレー——一株の葉の中に、これだけの色の変化がある。写真では伝わらない部分が多い。現地で実物を見たとき、「こんなに白かったのか」と驚くことが何度もあった。

    ブルームは、育てた人間の管理を映す鏡だ。

    ブルームは、一度失ったら戻らない

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    300株のハイブリッドアガベを育てる育成家。年に数回、台湾の鬍子多肉植物園區を訪れ作出者と直接交流。「あなたの桃花塢はAIと勘違いされた」と言っていただいた育成を目指しています。マーケター・企業コンサルタントとしても活動中。見た分だけ、育つ。株も、仕事も。

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