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インフルエンザワクチン、打つか打たないか。

    わたしがこの一週間ばかし悩んでいることに、職場でインフルエンザワクチンを打つか打たないか、という問題がある。勤務先は老人ホームで、毎年秋になるとインフルエンザワクチン接種を職員に行い、費用は施設側が負担することになっている。アレルギーなど特段の事情がないかぎり、基本的に全員打つことになっている。
     わたしはアレルギーではないものの、ワクチンの安全性を疑っており、それが今回の迷いにつながっている。ワクチン反対派ではないものの、ワクチンに対して懐疑的な姿勢なのである。

    そういえば若い頃、自衛隊に入隊したときは破傷風の予防接種をしたし、その後看護師になったときはB型肝炎の予防注射をしたことを憶えている。これらのワクチンは必要なことだと思っている。コロナのときはワクチンを3回までは打ったが、正直このワクチンは疑わしいと思ったし、あとから振り返れば打たないほうがよかったと思う。いまでも、一部の人々にはワクチン後遺症という深刻な問題が尾を引いていることは周知の事実である。
     そして今回、インフルエンザの予防接種に関連して、インフルエンザくらいでワクチンが果たして必要だろうか? と思っている。もしインフルにかかっても、症状はたしかにつらいがほっとけば自然に治るわけで、重症化・劇症化して死に至るとか重大な後遺症をもたらすたぐいの感染症では基本的にはない。そしてそうした病気のために、本来ワクチンは必要ないというのがわたしのスタンスである。
     そしてわたしがなにより懸念しているのは、副作用・副反応の懸念がゼロではないことである。ごく稀だといわれているが、ギラン・バレー症候群などを引き起こす恐れがある。100万人に対して一人か二人の割合だとされている。それよりマイナーな副反応として、発熱や倦怠感などもあるが、それらは接種者のおよそ1割程度に起こるとされる。そうしたリスクを承知のうえで、あえてワクチン接種を受けろというのだろうか?
     その一方で、悩ましいこととして、わたしの仕事は老人ホームで高齢の基礎疾患をもつ弱者を相手にしなければならないことである。自分が感染することで周囲に移してしまい、最悪重症化して死なせてしまうおそれも現実的にあり得る。毎年冬の時期には、全国各地の介護施設では集団感染を起こして一定数の犠牲者が出るさまはニュースでも伝えられるところでもある。だからこそ、国も施設も医療・介護従事者には毎年、ワクチン接種を推奨しているわけだ。もし、自分がインフルワクチンを打たなければ、それは必然的に施設の入居者を危険にさらしてしまうことになるかもしれない。

    このように、ワクチン接種に関連していろいろなことを考えなければならず、それが打つか打たないかというジレンマにつながっている。自分の信条・価値観としては、インフルエンザのためにワクチンは必要ないし打ちたくもないと考えている。しかし、高齢者を相手にする仕事がら、ワクチンを打ったほうがいいことも理解はできる。
     ちなみに、ChatGTPの推計によると、医療介護の現場でワクチン接種率は7〜9割程度で、もし接種費用を施設側が負担する場合は9割近くにのぼるという。一方、医療介護ではない一般人のワクチン接種率は、3〜5割程度なのだという。このように、仕事によってワクチン接種率には有意に差があることがわかる。
     打つべきか打たざるべきか、この悩ましい問題に対していまだに結論を出せていない。たぶん、このままでは堂々巡りで、はっきりした答えはいつまでも出せない気がする。すでに勤務先では予約を取ってしまったので、気が変わらなければ打つことになるかもしれない。それでも、14日が回答の最終期限らしいので、それまで結論を保留しているところです。

     
     
    大まかな経歴。大卒後、陸自の自衛官、資格を取り直して看護師、それから介護士を経験する。 ひとり者、ゆるやかな菜食主義者、HSPな皮肉屋。自分の方針として、フォロー返しをしない主義なのでご理解下さい。