
日本は台湾有事に無関心ではない
中国外務省の毛寧外交報道局新聞司司長の発言の日本語をめぐって。
11月20日の毛寧司長のXへの日本語投稿
「台湾が有事であれ無事であれ、日本と全く関係がない」
これについて「有事であれ無事であれ」は日本語としておかしくて
「有事であれ平時であれ」と訳すべきとの議論をネットで読んだ。
この論争は有事を戦時と解釈すると、日本語論争としては、ケチをつけた人が正しい。ただしもう一つここの「有事」「無事」は「有事であれ無事であれ」は「台湾有事あろうとなかろうと」とも読める。台湾のことは有事であろうとなかろうと、ともかく日本は関係がない、という意味であれば、その意味なら毛寧の日本語訳は正しいのではないか。丁寧に訳文を書くなら
「台湾に有事があっても、台湾が無事であっても、日本は全く関係がない。」と書けば日本語としてOKで問題はないのではないか。無事は有事の
反対語(対義語)の一つであって、そうではないというのは少し行き過ぎだ。有事には色々な解釈が可能で、平時が対義語になるのは有事を戦時と
解釈したときではないか。
そもそも長年、中国(大陸)による台湾への武力侵攻を「台湾有事」
という隠語で長年議論してきたのに突然
正しい日本語の講義をして溜飲を下げるのは趣味がよくない。
毛寧さんは
台湾が有事であれ有事でなかろうと、台湾にそもそも
日本は全く関係ないと言いたかったわけだ。
その意味はわかるではないか。
ただ「台湾有事」は日本としては避けたい事態であることは間違いない。
他方で台湾有事でも日本は出兵するべきではない、という日本人も多い。
それは本音で事実だから、毛寧さんは「有事」でも多くの日本人は動かないと安心していい。
しかし他方で
まず中国が人権を尊重する先進国だとは、おそらく多くの日本人は
思っていない。はっきり言えば人権が無視され賄賂・犯罪が横行する
という意味で、新幹線が走る後進国だと思っている。
また他方で現在の台湾は、逆に人権を尊重する
近代国家のシステムを整えていると、これも多く
の日本人は思っている。尊敬さえしている。この状況で
台湾が後進国中国により武力侵攻され、時代遅れの
後進国中国の政治制度のもとに入ることは、
避けて欲しいとほとんどの日本人は
思っている。
すでに香港の民主主義を中国(大陸)が力で完全に押しつぶしたことを
私たちは見ている。
同じことが台湾で起きないことを私たちは願っている。その意味で
台湾有事に私たち日本人の多くは力であらがうつもりはないが
毛寧さんには悪いが
台湾有事に無関心ではないといってよいのではないか。