
ある女性の死
突然の死
親しくしていた女性が
スキルス胃癌で
昨夜亡くなった
今朝連絡を受けた
僕の最近の体調不良は
その知らせだったのかもしれない
彼女の店には僕の絵が何枚も飾ってあった
僕が落ち込んでいる時
特にコロナの時
彼女はいろんな面で
僕を支えてくれた
この一年 会えていなかった
彼女の元伴侶とも
僕はとても良い関係だった
彼らの間には子供がいた
子供たちと高知に行ったことがある
僕の展覧会が四万十であった時だ
予土線に乗って
フィギュアの博物館に行って
楽しんでいたことを今でも思い出す
その頃僕は
ある決意から
仕事から距離を置き
絵を描きまくっていた
あるきっかけがあり
お遍路の寺と地元の酒蔵で展覧会が企画された それを見にきてくれたのだ
僕のなかでまた
四万十が浮上する
同行二人
大切な人から失われていく
まさか僕が選んでいるのだろうか
彼女のバーで聞いた音楽や
無理やり持ち込んでつくったカクテルの味を
思い出す
人の死はあまりに突然だ
パラレルワールドのどこかでは
幸せにやっていてくれるのだろうか
大工町の一角や
四万十の寺の前で
彼女の笑顔にまた会えることを信じている