
お焦げ
ああ、確かにいつだったか言いましたとも。「ご飯の“お焦げ”が好きだ」と。
「マリノスケちゃんの大好物だもんね〜」
妻がそう言いながら、圧力鍋の底にこびり付いた“炭化物の層”を、杓文字で『メリメリメリ……』と引っ剥がしていく。
私の茶碗へ『ペタペタペタ……』と盛られたそれは、もはや飯ではない。純度の高い“石炭”だ。
私は蒸気機関車ではない。「“焦げたメシ”が好き」などと言った覚えは、断じて、一度もないのである。
〜後記〜
要らん反論をした日には、私まで“ヤキ”を入れられ“焦がされる”ため、今回の記事はこれにてお開き。