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Photo byglobalist218

四天王

     数え切れないほどの飯を食い、その傍らには常にふりかけがあった。
     巡り巡って、『のりたま』と『すきやき』、『ゆかり』と『瀬戸風味』が手元に残り、今では自宅、単身赴任先の自宅、職場の引き出しに欠かさず備えてある。いわば、私の“飯の友ふりかけ部門”における『四天王』だ。

     新しい商品を見つければ、「どれどれ……」と試してみることもある。
     贅沢な素材を使ったものや、趣向を凝らした変わり種。それらも確かに美味いのだが、数日もすればまた、この見慣れたパッケージに手が伸びる。

     結局のところ、私が求めているのは『冒険』ではなく『帰還』なのだろう。
     炊き立ての白飯に広がる、のりたまの鮮やかな黄色やゆかりの深い紫。封を切った瞬間に鼻を擽(くすぐ)る香ばしさ。  
     それは単なるマンネリズムではなく、私の平穏を支える強固な“アンカーボルト”だ。

     流行り廃りの激しい食卓という“大海原”において、この小袋たちは、私をいつもの日常へと繋ぎ止めてくれる確かな『錨(いかり)』なのである。

     
     
    北海道旭川・札幌を主な舞台に、徒然なるまま『“エセ”エッセイ』……名付けて『似ッ非イ』なるものを不定期に執筆しております。 よろしければ、御立ち寄りを。

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