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個人事業主の孤独と、それを癒してくれるもの

    自営で書道教室を運営している。
    気づいたら始めて10年と少しだ。

    完全な個人事業主なので
    講師業から経理から総務から営業から
    何でも1人でやるのだが、

    1人は楽でもあり
    時々猛烈に孤独を感じることがある。

    そんな中、私を癒してくれる物のひとつに
    『生徒からのお手紙』がある。

    習った文字を使い、
    一生懸命に書いてくれたお手紙。

    毎回作品を添削していると
    その子達の字の様子から
    今日のやる気や疲れなどが
    垣間見えるようになる。
    心と体の状態は『字に表れる』
    そう言っても過言ではない。

    だからこそ、お手紙を読むと分かる。
    どれだけ気持ちを込めて書いてくれたかが
    伝わってきて、胸が熱くなるのである。

    今まで数々のお手紙をもらった。
    どのお手紙にも、
    私の似顔絵や
    『しゅうじをおしえてくれてありがとう』
    『せんせいだいすき』
    など書いてあり、

    疲れた心をたくさん癒してもらった。


    退会の時など節目のときに頂くことが多いが、

    たまに何の前触れもなく
    フッともらうことがある。


    その手紙をもらった時、
    私はかなり疲れがたまっていた。

    『恥ずかしいから
    私が帰ったら読んでね。』

    そう言って、小さな小さな可愛い手から
    渡された小さな手紙。

    楽しいばかりではない仕事。
    私は感情を表に出すことは決してないが
    疲れている気持ちが彼女の前では
    滲み出てしまっていたのだろうか。

    心のこもった言葉と
    可愛い似顔絵が書いてあった。

    あまりにもフッとしたタイミングだった事と
    疲れたタイミングだったこともあり、

    1人読みながら涙が出た。

    この仕事をしていて
    よかったと思う瞬間だ。

    たとえ人から『先生』と呼ばれても
    私は偉くないので
    偉ぶる事は出来ない。
    権威も威厳もない。

    自分に能力がないと
    常日頃から思っているから
    来てくれた生徒さんのおかげで
    どうにかこの仕事が出来る、
    そう思っている。

    あなたのおかげで
    がんばれるんだよ、と
    泣きながら感謝した。

    元気出して引き続きがんばろう。

    涙を拭いて、
    ふとみると、
    お手紙は二枚重ねになっていた。


    …?


    めくったら、大きく一言、書いてあった。




    『長生きしてね』





    えっ!

    先生、死にそうに見えた?笑



    子供って面白い。
    時々、大人が想像しないような
    とっぴょうしもないこと
    言うんだもん。笑

    開業当初からきてくれている子は
    やがて成人だったり
    大学生だったり
    JKだったり。
    彼氏が、彼女がーなど
    いろんな話をしてくれる。

    とっぴょうしもないこと
    言ったりしたりしてた子達も
    いつのまにか、すっかり大人になる。

    ふと知り合って
    ふと入会してくれた子との縁が続き

    成長の過程を見せてもらえる。

    これもまた楽しみのひとつ。

    お手紙は全部大切に保管している。

    いつか大きくなったとき
    こんなお手紙くれたよって
    話せる日まで大切にしようと思っている。


    長生きするよ!!!

     
     
    主婦歴もうすぐ20年 人生を振り返りつらつらと書きたい。 日常に笑いを忘れたくない。更年期気味。

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