
「あぁ〜中日ドラゴンズ」難敵だった、江川卓投手
朝起きて、スマホを開いた。
見出しに「中日対巨人レジェンドOB戦
一部参加メンバー」とある。
その中に、「江川卓」の名前があった。
──江川卓。
高校時代から「怪物」と呼ばれ、注目されていた。
法政大学、浪人、そして「空白の一日」。
あえて、巨人への入団経緯には触れない。
プロ入りした江川卓投手。
ホップするようなストレート。
ドローンと落ちるカーブ。
それだけで、セ・リーグの強打者たちを黙らせた。
我がドラゴンズも、どれだけ抑えられたことか。
ベンチも、観客も黙らせる。
それほど、強い投球だった。
忘れられない試合がある。
昭和57年、ナゴヤ球場での巨人戦。
優勝争いの真っただ中だった。
9回表を終えて、6対2で巨人リード。
マウンドには、あの江川卓。
中日ドラゴンズが襲いかかった。
モッカ選手がライト前ヒットを打ったところで、たしかテレビ中継が終わった。
「追いつかないだろうな……」
そう思った。
ところが、深夜の「プロ野球ニュース」を見て驚いた。
なんと、逆転サヨナラ勝ち。
「えー!」
思わず大きな声を出した。
そんな記憶が残っている。
その年、中日は最終戦で優勝を決めた。
ドラマチックなシーズンだった。
そして現在のドラゴンズ。
借金もしっかりある。
それでも、Aクラスが蜃気楼のように見えている。
どんな形でもいい。
最後まで食らいついてくれ。
あの難敵、江川卓をチーム一丸となって攻略した夜のように。
もう一度、あんな夜を見せてくれ。