
十五夜と秋明菊
未だ満ちぬ十五夜の月
秋明菊は月を仰ぐ
……自分は秋明菊っぽい、と近頃勝手に思っている。
風に揺れながら、長く咲く。
折れることなく風を躱す。華奢に見えて強靭。
風に揺れ、雲に隠される月を見上げる。
再び姿を現す十五夜の月を待つ。
この美しい月が満ちるときを思い、忍び耐える。
そんなことを考えながら、ふと先ほど届いたメルマガを見ると
一つの記事が紹介されていた。
SNSに月の写真が溢れる現代においても、人は月を自身の目で見る。
そりゃそうだ。だって、綺麗だもの。
「月が綺麗ですね」
わたし今、言ってみたくなった。ふふ。
こちらの記事に、このような質問がある。
「名月の夜に、誰か一人に『月が綺麗ですね』と伝えるとしたら、あなたは誰に最も伝えたいですか」
いくつもの眠れぬ夜を、あなたに贈りたい。
三條凛花さんのビンゴエッセイ参加記事です。
