メインコンテンツへスキップ
見出し画像

気まぐれな猫|拝啓文芸部|ショートショート

    近所に白黒の猫がいる。
    5年前に引っ越してきたときから、知っている。
    最近はうち猫が多いから、あまり猫はいないが、彼女はいる
    本当は彼女なのか彼なのか知らないけれど、
    私の中では優雅で、強く、気まぐれな彼女だ。
    道を颯爽と走り抜ける。
    暖かい日差しの中 誰の駐車場でも気持ちよさそうに眠る。
    何かを探して、隣の家の庭を駆け抜ける。
    駆け抜ける姿は、小さな野生のジャガーのようだ。

    2軒先の家に入っていく。
    おじさんに、にゃあとかわいい声で語りかける
    走り抜ける姿と声のギャップ。

    あまりにも、周りにとらわれすぎて、
    疲れてしまった人間たちに
    彼女は何を想う
    彼女は何を語る
    たぶん、何も語らないし、想わない。
    彼女はただ、そこに在る。
    ただ、今を呼吸している。
    理由なんていらないのだ。

    そうなのだ。

    だから 少しだけ、殻を破ってみよう。
    全部は怖いから、
    鳥が卵からかえるように、ほんの少しの穴をあける。
    光がかすかに差し込んできた。
    きれいな、まっすぐの光。

    少しだけ、覗いてみよう。
    世界を
    何かきっと目にうつる。

    少しだけ、探してみよう。
    世界を
    何か大切なことをつかめる。

    彼女は 今日も 自分の意志ですすむ。
    優雅に、颯爽と。 
    5年前と変わらずに。



    #拝啓文芸部
    #気まぐれな猫

    こちらの企画に参加させていただきます。
    Mr.Q様 素敵なお題ありがとうございました。






     
     
    こんにちは。  自分を見つめなおしてみたくなりました。  思ったことを書いてみます。 最近、AIとの会話を楽しんでおります。

    あなたへのおすすめ