
それぞれの好み。
私のことを知っている人が「これ好きそう!」と選んでくれたプレゼントは、やっぱり嬉しい。
ずっと一緒にいてお互いを知り尽くしているはずなのに、「あ、そうきたか!」と予想外のチョイスに驚かされるのも、なんだか可笑しくて愛おしい時間だ。
けれど最近の私は、欲しいものは自分でサクッと買ってしまう。
洋服も、本も、リップクリームも、ハンドクリームも。自分が欲しいと思ったものは、自分で手に入れられる。
だからこそ、強いて言うなら、一番もらって嬉しいのは「お手紙」だ。
その人の字から、人となりもわかる気がする。
モノは自分で買えるけれど、誰かが私のために時間を割いて、その人の字で紡いでくれた言葉はどこにも売っていない。
その人の筆跡や温度がそのまま籠った手紙をもらうと、胸の奥がじんわりと温かくなる。
そうやって届いたお手紙は、全部大切な「宝箱」の中にしまってある。
自分で買える好きなものに囲まれるのもいいけれど、その宝箱に大切な言葉が増えていくことこそが、私にとって一番の贅沢なのかもしれない。