
昨日のあの人はヤリモクだったのか
「昨日のあの人はヤリモクだったのか。」
そんな言葉を頭に浮かべたことのある人は、きっと少なくないだろう。もちろん、世の中には本当にヤリモクの人もいる。否定する気はないし、男性としてもそれを完全に切り捨てることはできない。
けれど、実際はそうでなかったのに“ヤリモク扱い”されてしまう人もいるのではないか。
なぜなら、セックスそのものがゴールではなく、通過点である場合もあるからだ。
相性という見えない条件
夫婦のレスの話を聞くと、セックスの相性がいかに重要かが分かる。
仲良くしていても、性の好みがずれてしまえば、関係はすれ違う。
「仲良くなったから体を許した」と考える女性と、「仲良くなったから体の相性を試してみたい」と考える男性。その間には、小さくて大きな認識のずれがある。
日本人が「よろしければ相性を確かめませんか?」なんて正直に切り出せる文化でもない。だから、確かめたい気持ちを持ちながらも、言葉にできず行動で示すしかないことが多い。
セックスの後に残る温度差
もちろん、男女は逆にもなる。
セックスの後に急に冷めてしまう女性もいれば、意外にも惹かれが強くなってしまう男性もいる。
どちらか一方だけがまだ熱を持ち続け、もう一方が距離を置こうとしたとき──その瞬間、置いていかれた側は「ヤリモクだったのか」と感じてしまうのだろう。
でも、実際には“やりたいから近づいた”という単純な図式だけでは説明できないことが多い。
セックスが良かったからもっと一緒にいたい人もいれば、逆にしっくりこなかったからこれ以上深められないと判断する人もいる。
その線引きは、時に残酷なまでにシンプルだ。
男性の欲望と嫌悪感の正体
正直に言えば、男性のほとんどは“ヤリモク”なのではないだろうか。
婚外関係に触れてきた経験からしても、「体の関係はすべてヤリモクだ」と言われても仕方がない。
結局のところ、男性は一定の年齢になると、純粋な恋愛であっても「好きな人とセックスしたい」と思うのが自然なことだ。
正当化するつもりはない。ただ事実として、好き=抱きたいと考える男性は大半なのだ。
どうしても女性から嫌悪感を持たれるのは、好きかどうかに関係なく「やれるならやる」と考える男性も一定数存在するからだろう。
その差が、女性の抱く不信感や違和感につながっていく。
世界と日本の違い
世界的に見れば、欧米のように「付き合う前に体の相性を確かめる」という考え方もある。そこには合理性があり、誠実さすら感じる。
一方、日本のように、曖昧なまま関係を進めていく文化もある。それが美徳でもあり、同時に不幸の種にもなる。
どちらが正しいのかは分からない。人によって、文化によって、正解は変わる。
次のために学ぶ
だからこそ、相手を「ヤリモクだった」と決めつける前に、ほんの少し立ち止まってみたい。
昨日のあの人は、本当にただ“やること”だけが目的だったのか。
それとも、通過点のひとつとして、関係を確かめようとしていただけなのか。
もちろんそんなつもりはなかったが、結果としてセックスが原因になってしまったのかもしれな。
もし「ヤリモクかも」と感じたなら、冷静にそのセックスを思い返してみるのもひとつの方法だ。
一方的に尽くされていなかったか。受け身すぎなかったか。攻めすぎなかったか。
そこにバランスや思いやりがあったかどうかを、自分自身と正直に向き合ってみる。
そして、どうしても答えが知りたいなら──思い切って相手に聞いてみるのもいいのかもしれない。
「もしかして、俺のセックスはイマイチだった?」と。
この人との関係がおわるのであれば、そこで得た反省と学びを、次の誰かとの時間に生かせばいいのだ。
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