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25歳で副操縦士、大学から講師オファー――ジョージアだからできたこと【後編】

    前編では費用の話を書きました。後編では、息子の今をお伝えします。


    767に決まった

    型式証明を取得する機体は、ボーイング767になりました。

    737と767、どちらにも良さがありましたが、737に希望者が複数いたこともあり、貨物機が合っていると感じていた息子には望むところでした。

    2026年9月1日から767の座学がスタート。10月中旬からは2週間、パリでのトレーニングが予定されています。座学はオンラインで、自分のペースで進める感じ
    です。ロードマスターとして働きながら、コックピットでパイロットの後部席に座り巡航中はその勉強をする。わからないことがあれば、すぐに目の前に座っているパイロットたちに聞くことができる最高の環境で勉強をしています。他国スクールの事情はわかりませんが、おそらくこれほどまでに恵まれた環境はなかなかないと思います。

    そしてもうひとつ嬉しいことがありました。大学時代の最後の1年間、成績を競い合いながら切磋琢磨した同期と一緒に767を受けることになったのです。あの頃の緊張感と高め合う空気がまた戻ってくる。最高の環境だと思います。


    4人が抜けたから、話が繰り上がった

    実は型式証明のオファーが来た背景に、こんな事情がありました。

    息子がオファーを受ける直前、A航空会社の4人のロードマスターが一気に他社へ転籍したのです。給与の良いB航空会社への移籍は珍しくないと以前書きましたが、まさにそれが重なった形でした。

    4人抜けたことで、型式証明の話が繰り上がった。タイミングが良かった。でもそのタイミングを引き寄せたのは、息子自身の成績と、会社からの信頼があったからでもあります。

    運と実力、どちらも必要。それがパイロットという世界です。


    大学から講師オファー

    そしてもうひとつ、思わぬ話が舞い込んできました。

    ジョージア航空大学から、息子にこんなオファーが届きました。「ATPLの座学の講師をしてほしい」と。前任者はアメリカ人パイロットだったそうです。

    ATPLとは、定期運送用操縦士技能証明のこと。プロのエアラインパイロットとして必要な最上位の資格です。その講師を、日本人の息子に頼んできた。

    息子は767の型式証明取得後にパイロットトレーニングが続くため、仕事との比重を見てから返事する、と現在保留中です。でももしかしたら近い将来、日本人でありながら現地の航空大学生に授業をする立場になるかもしれない。

    「寝言は寝てから言いなさい」と言われた子が、今度はパイロットを育てる側に立とうとしています。


    25歳で副操縦士になれる理由

    ここで少し整理してみます。

    息子は18歳で渡航し、2度留年しながらも24歳で卒業しました。入社から半年足らずで型式証明のオファーが来て、ボーイング767ライセンス取得後は自社便での副操縦士トレーニングが200時間、期間にして最大6ヶ月。この期間は、セーフティパイロットがジャンプシートに座って、息子のオペレーションを監督します。

    留年前のもともとの大学の同期で、ストレートで卒業して、2年ですでに1700時間越えとなっている737/767副操縦士のイアンも息子のセーフティパイロットになるとのこと。その後、会社でラインチェックがあり、合格すれば、一人前の副操縦士としてデビューという流れです。24歳で卒業、25歳で副操縦士になれるジョージア。

    2度の留年があり、卒業後日本に戻りうどん屋でバイトしながら就活に頭を悩ませて、この結果です。遠回りしているように見えて、実はしていない。

    JALやANAのような大手日系航空会社では、入社後に地上職1.5〜2年、フライトトレーニング1.5〜2年、合計3〜4年かけて副操縦士になります。A航空では、ロードマスター最長1年、型式証明取得後に副操縦士トレーニング半年。圧倒的に早い。

    そして何より、「航空会社に入社する」というパイロット人生最初の、そして最大のハードルをジョージアは大きく下げてくれます。北米や豪州、東南アジアのフライトスクールを卒業しても、航空会社への就職は自力で切り開かなければならない。ジョージア航空大学にはA航空との強いパイプがある。

    足がかりとしてのジョージア。息子はそれを身をもって証明しています。

    18歳で渡航して、25歳で副操縦士。これができるのは、ジョージアだからではないか。息子も、私もそう感じています。

    ジョージア航空大学やジョージアでのパイロットに興味がある人がいたら息子に繋げますのでお気軽にお知らせください。親目線の話より、本人の話はよりリアルだと思います。

    ※写真は全て息子が撮影したものです。コックピットからの景色や制限エリアなどパイロットならではの視界です。
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    *このマガジンでは、引き続き息子の成長と外資系パイロットのリアルを書いていきます。フォローしていただけると更新のお知らせが届きます。*

     
     
    長男が外資系エアラインパイロット(ボーイング767)、次男がタンカー船航海士。 移動することが仕事、私の憧れを息子たちが叶えました✈️🚢

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