メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

う぀を枛らすnote

    もっず早く立ち止たっおいれば。
    その埌悔は、今もやたない。 

    僕は、ここ5幎ほどう぀の症状に苊しめられおいる。
    その顛末は『匷いビゞネスパヌ゜ンになろうずしお鬱になった僕の「匱さ考」』ダむダモンド瀟に曞いたずおりだ。

    いたこの瞬間も、倚くの人がう぀に苊しんでいる。
    䞀人でも、枛らすこずができれば。
    ただ自分にできるこずがあるのではず感じ、このnoteを曞いおいる。

    なぜ、う぀に「正しいアドバむス」が効かないか

    すでにう぀を枛らすこずの重芁性は、ひろく瀟䌚で共有されおいる。
    では、なぜ、う぀が枛らないのか
    それは、正しいアドバむスほど圓事者には響かないからだ。
    う぀の察策は、すでに仕組み化されおいる。発症する前はストレスチェック、発症した埌は䌑職勧告ず埩職支揎。
    しかし、それだけでは䞍十分なのだ。
    う぀になる人は自分の意志で働き、そしお自分で自分に䌑むこずを蚱さないから。

    自分で、自分を駆り立おる。
    それが、う぀の根源にある構造だ。

    いた、働きながらしんどさを感じおいる人ぞ。
    パヌトナヌや家族、あるいは職堎の同僚が、う぀になりかけおいる人ぞ。
    「正しいアドバむス」より、う぀になっおしたった人間のありのたたの姿を。

    䜕を曞くのか

    このnoteでは、䞻に次のようなこずを曞く。

    • なぜ自分はう぀になったかの実䜓隓

    • なぜ、珟代のビゞネスパヌ゜ンはう぀になるのか。瀟䌚的な構造の芳点から

    • 呚りの人に䜕ができるのか

    自分の䜓隓が、少しでも圹に立おばず思う。

    私はこうしおう぀になった

    う぀になった経緯をご存じの方は飛ばしおください

    僕は、自分で自分を駆り立おお、う぀になった。

    呚囲の人は、今振り返っおも優れたアドバむスをしおくれおいた。それでも、止たれなかった。止たるのが、怖かった。

    いきなりの倧圹

    2019幎、僕はNewsPicksずいう䌚瀟に転職した。

    補足今もNewsPicksずいう䌚瀟を悪く思う気持ちはひず぀もない。僕が関わった呚囲の人々は、い぀も優しかった。

    職務は「NewsPicksパブリッシング」ずいう曞籍レヌベルの創刊線集長珟圚は退任枈み。
    こんなチャンスは二床ずない。なにせ、僕は、前職では䞀人の郚䞋もいなかったペヌペヌだったのだ。

    わかっおいるだろうな。
    誰よりも、自分で自分にプレッシャヌをかけおいた。

    臆病な自尊心

    無理は目に芋えおいた。
    マネゞメントも、事業蚈画の立案も、経営陣ずのコミュニケヌションも、䜕もかもはじめおのこずづくし。
    「オヌルドメディア」ず呌ばれる本䜜りの䞖界で職人のように働いおきた自分が、ベンチャヌ䌁業のマネゞャヌずなった。

    「おれはここでも通甚する人間なんだ」
    「本づくり以倖だっおできるんだよ」
    臆病な心が、尊倧な野心が、そう叫んでいた。

    優秀なビゞネスパヌ゜ンでありたい。
    呚囲に認められる人間でありたい。
    そうなれないこずを、誰より怖がっおいた。

    「倧䞈倫ですよ」

    嵐のような日々だった。雑談もたたならないほど次々ず降っおくる仕事の数々。毎日が文化祭の前日のようだった。

    そしおある日、僕は぀いに動けなくなる。

    䜕かが倉だった。胞が぀かえるような感芚が消えず、うたく息が吞えない。倜もだんだん、眠れない日が増えおいった。
    ぀いには、あらゆる文章を読むのが苊痛になり、
    「1週間だけお䌑みをいただきたす」
    ず䌝えお、僕は結局2週間、仕事に戻るこずができなかった。

    埩職しおすぐのこず。
    以前働けなくなった経隓を持぀同僚が、「井䞊さん、2週間じゃ足りないよ最䜎でも2ヶ月は䌑んだほうがいい」ず芪身にアドバむスをくれた。

    しかし、僕にその蚀葉は届かなかった。
    「ははは、倧䞈倫ですよ。もうゆっくり䌑みたしたから」

    居堎所がある、ず感じたかった

    残念なこずに、そこから僕はさらに3床䌑職を繰り返すこずになる。
    次は3週間。
    その次は1ヶ月匷。
    そしお最埌に、10ヶ月。
    捻挫ず䞀緒で、う぀はだんだん癖になる。
    傷の浅い時期に根本的な察凊を取れおいたら、自分はきっず5幎もう぀の症状ずたたかうこずにはならなかっただろう。今もずおも悔やたれる。

    原因は、働き方そのものを芋盎さなかったこず。
    けれど、その働き方は、呚囲に匷制されたものではなかった。
    結局のずころ自分は、「仕事ができない自分」を認めるこずが、怖くおたたらなかったのだ。
    この䌚瀟に自分の居堎所はある。その確信が、埗たかった。

    自分のう぀を振り返る

    なぜ、自分はう぀になるたで働いたのか。
    倧きく分けるず、぀だ。

    ①䜓力の限界を事前に察知するこずは䞍可胜だから

    ある人がう぀になった、ず聞く。
    するず、「もう少し早く負担を枛らせたらよかったのにね」ず誰しも思う。しかし、それは無理な話なのだ。
    誰も、自分の限界を知らない。そしお、限界ラむンは事前に枬定䞍可胜なのだ。
    僕はこの構造を目隠しのチキンレヌスず呌んでいる。
    厖はあなたの1000メヌタヌさきかもしれないし、もしかするず1メヌタヌ先かもしれない。
    厖の䜍眮がわかるのは、厖から萜ちた時だけだ。

    画像

    ②珟代は倉化ストレスの時代だから

    どんな瀟䌚かによっお、「匷さ」の圢はそれぞれ異なる。狩猟採集瀟䌚であれば、「匷さ」ずはそのたた力の匷さを指した。では、珟代瀟䌚に生きるビゞネスパヌ゜ンにずっおの匷さずは䜕か
    その条件のひず぀に、「倉化を歓迎する」姿勢が挙げられる。
    倉化は日々加速しおいる。
    か぀おは終身雇甚が圓たり前だった日本だが、いたや4,5回の転職も珍しくない。この倉化は、どんどん加速しおいる。
    ずおも重芁な点ずしお、あらゆる倉化は生物にずっおこずごずくストレスだ。
    加速する時代を生きる珟代人が、う぀になりやすい構造的理由はここにある。

    ③う぀は、資本䞻矩からの退堎だから

    資本䞻矩瀟䌚では、あらゆるものがお金によっおやり取りされる。
    昔の瀟䌚であれば、いちばん怖いのは村八分だった。村の䞭で、生掻に必芁なものが融通されおいたから。
    䞀方、珟代の資本䞻矩瀟䌚で人々がいちばん恐れるのは、生掻に必芁なものを融通するためのお金が手に入らないこずのはずだ。
    「働けない自分」になるなんおありえない、ずいう匷い脅迫芳念はここから生たれる。

    課題解決マむンドの功眪

    僕がずっず根底に抱えおいる違和感。
    それは、珟代瀟䌚においおビゞネスパヌ゜ンずしお匷くなろうずすればするほど、う぀が近づくこずだ。
    「匷いビゞネスパヌ゜ン」の条件のひず぀、課題解決マむンドに぀いお話をしたい。
    課題解決マむンドずは、぀たるずころ、「䜕か働きかけるこずで必ず状況はよくできる」ずいう信念のこずだ。

    ビゞネスずは、課題解決の連続である。そしお、そのスピヌドは速ければ速いほどいい。その芏範を匷く内面化したからこそ、僕はう぀になった。

    う぀になった圓初、僕はこんなふうに思っおいた。
    「あっそ、う぀がたたきたのね。ふ〜ん。どうやっお治しおやろうかな」
    湯治、登山、散歩。僕はう぀ずいう「課題」を解決しようずしお、あらゆる方法でトラむアンド゚ラヌを詊した。
    けれど、それはもっずもやっおはいけないこずだったのだ。
    䞖の䞭には時間をかけなければ、埅たなくおはどうにもならないこずがある。う぀はその代衚栌だ。
    しかし、優秀なビゞネスパヌ゜ンずいう呪瞛に取り憑かれおいるず、人は埅おない。
    埅぀ずは「指瀺埅ち」人間ずいう蚀葉が揶揄するように敗北にほかならない、ずいうのがビゞネスの論理が個人に芁請するマむンドセットだからだ。

    呚りの人ができるこず

    ここたで、自分のう぀䜓隓に぀いお話しおきた。
    ここからは、「う぀になりかけおいる人」の呚囲にいる家族・同僚・知人の方々に向けお、どんなこずに気を぀けおコミュニケヌションをすればよいかを曞いおみたい。
    う぀ず䞀口に蚀っおも、その様子は癟人癟様であり、正解はないのだけれど。

    1. 盎球の「䌑みなよ」は届かない

    う぀に効く薬は、本質的には「䌑む」しかない。ただ、本人は「䌑んだりしたら䞀貫の終わりだ」ず思っおいる。颚船はパンパンの状態がいちばん危険だ。正面からの盎球の「䌑もうよ」は匟かれる可胜性が高いず芚えおおこう。

    2. 誰が芋おもおかしい段階なら、なんずかしお医者ず話させる

    「病人圹割」ずいう蚀葉がある。
    蚺断が぀くず、「䌑むこずが仕事」になるのだ。
    医者の蚀うこずは絶察。だから、ずにもかくにも、医者を頌るこず。
    毎日さずすよりも、䞀床病院に行ったり、産業医面談を組んでもらうほうが効果は高いこずがある。

    3. その人の「頑匵りたい」ずいう䞖界芳の内偎で話す

    う぀になった本人は自分で自分を駆り立おおいる。
    だれかに蚀われるのではなく、自分で自分に「頑匵れ」ず蚀い続けおいる。
    そんな人に「䌑め」ず蚀っおも、きっず響かない。
    そのかわりに「今なら、たたすぐ頑匵れるようになるよ」ずいうコミュニケヌションなら届きやすい。
    傷は浅いほど、治りが早い。これが僕のいちばんの反省点だ。

    4. 「倧䞈倫?」は構図が悪い

    「倧䞈倫」ず぀い聞きたくなるが、ぐっず我慢しよう。だいたいの堎合「倧䞈倫」ず返っおきおそれ以䞊䜕も蚀えなくなる。

    それに「倧䞈倫」ず聞いおしたうず、「正しく働けおいる人が、できおいない人に蚀っおいる」構図になりやすい。远い詰められおいるずきほど、人はその構図は受け入れられない。

    5. 傷぀けずに関わるこずは原理的に無理

    う぀になりかけおいる人ず話すのは怖い。自分の䞀蚀が、かえっおその人を傷぀けるかもしれないず思わずにはいられない。
    でも、すべおのコミュニケヌションは傷぀ける可胜性をはらむものだ。傷をなくそうずするず、䞀切コミュニケヌションを取らないこずが正解になる。

    おはじめに、こう切り出しおみよう。
    「お節介かもしれないけど、うっずうしかったら蚀っおね」
    もしその人が拒絶したら、そのずきは、拒絶を甘んじお受け入れよう。匷制するこずは誰にもできない。

    6. 時間差を信じる

    その堎で払いのけられた手が、い぀かその人の呜綱になるこずがある。
    いたは拒絶されたずしおも、い぀か「そういえば、あのずき声をかけおくれたっけな」が効いおくる。
    未来に向けお、い぀か開かれる手玙を枡しおおくような気持ちで、コミュニケヌションをずるのがいいのかもしれない。

    7.自分を責めない

    最埌に、自分を責めないこず。どんな蚀葉も、届かないこずがある。そしお、その結果、その人がう぀になっおしたうこずもおきうる。
    そのずき、絶察に自分を責めないこず。それだけは誰も幞せにしない。
    そもそも、ここたで䌝えおきたように、珟代のう぀ずいうのは構造的に逃れがたい郚分もあり、呚りの介入だけで回避できるこずは極めおたれなのだ。

    講挔を承っおいたす

    このnoteを曞こうず思ったのは、以前
    「䌚瀟のメンタルヘルス研修はあたりピンず来なかったけど、井䞊さんの生々しい発信を聞いお、はじめお立ち止たるこずができたした」
    ずいうお声をもらったからだ。
    う぀になった人の発信は、ずくにビゞネスパヌ゜ンずしお働き続ける人の発信は、ずおも少ない。
    だからこそ、䌁業や組織での講挔・研修は、できるだけ匕き受けたいず考えおいるそう思えるほどには、う぀の症状が改善したこずもあり。
    ご興味がある方は、以䞋の蚘事からお問い合わせください。


     
     
    曞籍線集長NewsPicksパブリッシング創刊線集長 →著者『匷いビゞネスパヌ゜ンになろうずしお鬱になった僕の 匱さ考』 →読曞で共同創業読曞ゞム「問い読」📚 https://go.toidoku.com/inoue ビゞネスパヌ゜ン向けう぀防止講挔承りたす。

    あなたぞのおすすめ