
島根から日本の「食」と「農」を支える制御技術を誇るニッポー島根工場
「島根県の奥出雲町って、どこにあるの?」
そもそも、島根がどこにあるかを知らないという方もいるのではないでしょうか。
ニッポー島根工場は、循環型農業や日曜劇場『VIVANT』でも有名となった島根県の東南部、奥出雲の山々に囲まれた場所にあります。
そんな奥出雲の山間で、私たちがここで作っているのは、農業・きのこ栽培・厨房・理化学など、あらゆる現場の「環境を制御する」電子機器です。
今回は、ニッポーが開発・製造している製品をご紹介します。

ニッポーってどんな会社?
株式会社ニッポーは、温度・湿度・CO₂・換気などの環境制御を専門とする電子機器メーカーです。創業から60年以上、農業・食品・空調・インフラ・理化学など幅広い分野に制御技術を提供してきました。
本社は埼玉県川口市。そして製造の拠点が、島根県仁多郡奥出雲町にある島根工場です。
現在は、グローバル電子グループの一員として、ハードウェア設計・組込みソフト・メカ設計を一貫して手がける「ものづくりの会社」です。

事業の柱は3つ
① 農業用コントローラ
農業の現場では、気温・湿度・CO₂濃度・日射量・潅水タイミングなど、植物の成長に関わる数多くの環境要因をコントロールする必要があります。ニッポーはこの「農業の環境制御」に特化した製品ラインナップを揃えています。
▪️換気NAVI:ハウス内の温度に合わせて天窓・カーテン・暖房を自動制御 ▪️House NAVI ADVANCE:複数の設備を統合管理できる統合環境制御盤 ▪️CO₂ NAVI / CO₂ NAVI ADVANCE:ハウス内の炭酸ガス濃度をモニタリング・制御
▪️飽差プラス / 飽差ミニ:植物の蒸散に深く関わる「飽差(VPD)」を自動制御
▪️EyeFarm Cloud:クラウド経由でハウス環境データをリアルタイム可視化・管理
▪️潅水NAVI:タイマー・センサー連動による自動潅水制御
環境データをセンサーで収集し、クラウドで可視化し、各設備をリアルタイム制御する——という一連の流れを、すべてニッポーの製品でカバーできます。IoT×農業、まさにスマート農業の実装です。
② きのこ栽培システム
きのこの栽培は、温度・湿度・CO₂濃度の微妙なバランスが品質を左右します。ニッポーはきのこ生産者向けに特化した制御システムを開発・製造しています。
きのこ栽培という地味に見えるテーマですが、「温度・湿度・気体組成の精密制御」という点では、半導体クリーンルームや植物工場と共通する高度な技術が求められます。
③ ODM基板開発(制御基板の受託開発)
ニッポー島根工場のもう一つの大きな柱が、ODM(Original Design Manufacturing)による制御基板の受託開発です。
他社メーカーの製品に組み込む制御基板を、ニッポーが設計・製造する仕事です。
対応領域:
ハード開発(電子回路設計・プリント基板設計・EMC対策)
組込みソフト開発(マイコンプログラム・通信制御・UI設計)
メカ・板金設計(筐体設計・樹脂成型・制御ボックス)
実績のある分野(一部): 農林水産業 / 食品・厨房 / 空調 / インフラ / 計測 / 産業・製造 / 理化学 / 物流 / サービス・福祉
一つの基板に、センシング・制御・通信・UI が凝縮された世界があります。ガス燃焼制御基板、タッチパネル連携基板、RS485⇔LAN変換基板など、多様な要求仕様に応えてきた実績があります。
「ニッポーに切り替えてから基板トラブルが半減した。設計・ハード・ソフトの一括開発をされているからだと思う」(食品業界 開発担当者)
④ 温度・湿度調節計 / 超音波加湿器
ニッポーの原点ともいえるロングセラー製品群です。
デジマック3000シリーズ(デジタル温度調節計)
NRシリーズ / CPシリーズ / FCシリーズ(アナログ温度調節計)
デジマック3000huシリーズ(湿度調節計)
霧風シリーズ(FOG6 / FOG8)(超音波加湿器)
温度・湿度の計測と制御は、農業・食品・医療・理化学のすべてに共通するニーズがあります。
奥出雲という場所について
島根工場がある奥出雲町は、古来「たたら製鉄」で知られた土地です。良質な砂鉄と豊かな山林、そして清流が育んだこの地域は、ものづくりの精神が息づく場所でもあります。
都市部とは異なる生活環境ですが、自然豊かな土地で腰を据えて技術を磨きたい方、地域に根ざしながらエンジニアとして成長したい方には相性がいい地域かもしれません。
製品情報はこちら 👉 https://www.nippo-co.com/product/