なぜ年齢を重ねると話が長くなる人がいるのか
なぜ年齢を重ねると話が長くなる人がいるのか
最近、身近な人と話していて思うことがある。
年上の部下。
取引先のおじさま。
近所で犬を散歩しているおばさま。
共通しているのは、
話が長い。
もちろん全員ではないし、性格もある。
でも、話しているうちに本題から枝分かれして、
「そういえば昔ね」
「それで思い出したんだけど」
「ちなみに全然違う話なんだけど」
と、次々と話が出てくることがある。
以前は正直、
「長いな」
と思いながら、
「なるほど」
「そうなんですね」
と適当に相槌を打っていた。
当然、ほとんど覚えていない。
でも最近、少し見方が変わった。
もしかすると、寂しいのかもしれない。
年齢を重ねると、自分の話をじっくり聞いてもらう機会が減る人もいる。
だから、誰かが話を聞いてくれると、
つい一度の会話にたくさん詰め込んでしまう。
もう一つ気になったのが、
本人も「ちょっと話しすぎているな」と気づいているのに、止めにくいのではないか
ということ。
心理学には「Off-Target Verbosity」という概念がある。
話しているうちに本題から外れ、関連する情報が増えていく現象で、加齢に伴う抑制機能の変化との関連も研究されている。
要するに、
話したいことが増えたというより、浮かんだ話を捨てにくくなる。
そう考えると少し見え方が変わる。
だから最近は、
30分適当に聞くより、
5分ちゃんと聞く方がいいのではと思っている。
年上の部下なら、
「つまり、そこが一番気になっているんですね」
と一度まとめる。
取引先のおじさまなら、
「それ面白いですね。ちなみに先ほどの件ですが」
と自然に本題へ戻す。
犬の散歩中のおばさまなら、
「今日は暑いですね。ワンちゃん元気ですね」
と少しだけちゃんと会話する。
全部に付き合う必要はない。
でも、全部流す必要もない。
少し受け取って、適度なところで区切る。
このくらいがちょうどいいのかもしれない。
そして、この話はたぶん他人事ではない。
自分もいつか、
「またその話してるな」
と思われる側になる。
年齢を重ねるほど必要なのは、
話す技術より、
話を止める技術なのかもしれない。