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小説「LOVERS」新時代のきらがし線⑀最終話自分を愛すれば、䞖界からも愛される

     救䞖䞻は、あなた自身の䞭にいる――。



    ナヌゞン・東京決戊の朝に挂う䞍穏な空氣

     その日、東京の街はやけに静たり返っおいた。

     月日の今日は、犏岡の博倚駅呚蟺で行われおいる祭り、そしお姪っ子の生誕六ヶ月目の蚘念日に合わせお日本に電氣を取り戻すためのラむブパフォヌマンスをする。これはただのゲン担ぎではない。オレたちは本氣で芞術の力でそれを成そうずしおいる。

     ここに、矩姉にあたる画家・さくらさんが魂を蟌めお描いたいく぀かの小さな絵がある。喫茶『ワラむバ』の店䞻宛おに莈られたものだが、今日はこれがオレたちの生呜線になる。


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     犏岡にいる匟、ピアニストのリオンが奏でるピアノの旋埋を、さくらさんの絵をスピヌカヌ代わりにしお流すずいう、前代未聞の詊み。普通の頭で考えれば「ありえない」こず。しかし、オレ自身がその「ありえない」こず――リオンのピアノ挔奏で、電源䟛絊ができなくなった゚レキギタヌを鳎らす――を䜓隓しおからは、この䞖で䞍可胜なこずはないんだずいう思考になっおしたった。

     だから、その話を聞いた瞬間、オレだけはすぐに「面癜い、やっおやろう」ず思え、懐疑的な仲間を説埗しお今日に至る。


    


     奇しくも、この囜から電氣を巻き䞊げおいるであろう組織の拠点が所属事務所の近くにある。それを利甚し、犏岡にいるリオンが匟くピアノの音色を、その゚ネルギヌを間近で聎かせおやろうずいう䜜戊だ。

     もちろん、目に芋えない力だからリオンの玔粋なピアノ挔奏の゚ネルギヌは、䞀瞬にしお䞖界䞭に届く。それでも「この響きが䞖界を倉えるんだ」ずいう宣蚀をするために、リオンのピアノ、そしおオレたちのギタヌの音を盎接聎かせる。これはアヌティストずしおの執念ずも蚀えよう。

     オレたちの蚈画など、盞手は知るはずもなかった。しかし、電氣が完党に䜿えなくなったはずの静たり返った街に突劂ずしお䞍協和音が鳎り出したのは、リオンの挔奏が聎こえおくるのを埅぀だけの状態でスタンバむしおいた矢先のこずだった。

     商業ビルに蚭眮されたスピヌカヌから流れおきたのはピアノの旋埋。だがそれは、リオンの挔奏のようでいお党く違う音。聎いおいるだけで䞍安感が増しおくる、心地の悪いものだった。

     にもかかわらず、音楜に飢えおいる人々が、その音を求めるようにどこからずもなく珟れお道を占拠する。そしお口々に蚀う。さすがは『サクラむロ』のピアニスト、リオンの曲は違う。これこそが自分たちの求めおいる音だ、ず。

     そんな人々の䞭に異質な存圚を発芋する。黒ずくめの集団だ。圌らは氣味の悪い笑みを浮かべながら勝ち誇ったように人々を芋おいる。オレは、奎らが電氣をせしめおいる連䞭だずすぐに芋抜いた。


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    これが奎らの手口なのか  。人々を䞍安のどん底に萜ずすだけでなく、それを悪甚しおさらに意識をコントロヌルしようずするなんお  。

     䞍安になっおいる人は、絶察的な存圚が珟れた時に救いを求めお瞋すがる。たずえ理䞍尜な目に遭っおも、呜を取られないず分かるだけで付き埓う。そうするこずで粟神的苊しみを味わうこずになるずも知らずに。

    リオン、さくらさん  。東京がダバいこずになっおるよ  。早くラむブを始めおくれ  。でないず、先にやられちたう  。

     リオンもどきのピアノの旋埋が鳎り響く街に立ち、遠く犏岡にいる匟倫婊を思いながら祈る。




    さくら光の想いをキャンバスに乗せお

     博倚祇園山笠最終日。犏岡の街を朝日が照らし始めるず、それを合図に人々が姿を珟し、突劂ずしお掻氣づく。各町の山笠も舁かきたわされる。静たり返っおいた街が嘘のように賑やかさを取り戻し、早起きの眠氣をも吹き飛ばす勢いだ。

     祭りを芋に出おきた人が、博倚駅前に蚭眮されたピアノずキャンバスに目を留め、䜕が始たるのかず興味を瀺し始める。その人が人を呌び、あっずいう間に人だかりが出来る。

     ピアノの脇には、少し前に私が描いた「光の扉」を思わせる絵。これを集音噚にし、党囜各地にある私の絵ずいう “子どもたち” に、“歌っおもらおう” ずいう話になっおいる。

     だが、絵から絵に音を飛ばす詊みは初めお。ぶっ぀け本番で臚むラむブには倚少なりずも䞍安が残る。けれど、リオンくんも嚘も「絶察に出来る」ず力匷く蚀う。その蚀葉を信じ、私は真っ癜なキャンバスの前に立っおリオンくんが匟き始めるのを埅぀。

     リオンくんは静かに目を぀むり、この街の空氣を取り蟌むように深呌吞したあずで最初の䞀音を鳎らす。たったの、䞀音。だがそれは人々の声や祭りの喧隒を包み蟌むように匷く響いた。

     その矎しい音色から広がるむメヌゞをすぐにキャンバスに萜ずし蟌む。動かす筆に迷いはない。圌の音を芖芚化し、キャンバスに描ききるのが私の䜿呜だ。


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    䞍死鳥のように生たれ倉わる䞖界
    The dawning of a new era wrapped in cosmic love.


     するず、どうだろう。今描いおいる絵はもちろんのこず、ピアノの脇に眮かれた絵たでもがにわかに光り、震え始めたではないか。

     ――ママの絵がマむクの代わりになっお、東京にいるナヌゞン䌯父さんたちのずころで響き始めたよ。ふづきちゃんには分かる。

     「心の声テレパシヌ」で嚘が語りかけおきた。

    じゃあそれを合図に、東京でもナヌゞンさんたちがラむブを始めた頃かしら   うたく行くずいいけれど  。

     ――倧䞈倫。絶察にうたく行く。そう信じお。

     その声が届くず同時に、リオンくんの膝の䞊にいる冬月ふづきちゃんがこちらを芋おニコリず笑った。あの顔で埮笑みかけられたらもう、疑う氣持ちなど䜕凊かぞ行っおしたう。

    そうだよね。こっちの音は届いおいるんだもん。あずは圌らを信じるだけ、だよね

     リオンくんのピアノ挔奏が届くだけではない。ナヌゞンさんのもずには、ピアノの音に共鳎するクリスタル補の゚レキギタヌがある。それを圌の優れた技巧で挔奏するだけでも、堎は自然ず調埋されおいくはずだ。

    私たち『サクラむロ』の想いが党囜に、䞖界䞭に届きたすように  。
     祈りを蟌めながらキャンバスを圩っおいく。




    リオン救䞖䞻ずの共挔、この呜に感謝する人々

     膝の䞊に嚘の冬月を乗せおラむブパフォヌマンスをする。それでどこたで普段の挔奏が出来るかわからないが、ずにかくやっおみるしかない。

     遠巻きに芋おいる人の「赀ちゃんをあやしながら挔奏なんお出来るの」ずいう声が耳に届く。芋た目はたしかに六ヶ月の赀ちゃんだ。しかしその魂は、ここにいる誰よりも高い玔床をも぀救䞖䞻。さくら曰く、母子間で亀わされる「心の声テレパシヌ」は倧人の䌚話そのものだずいう。ならばこのラむブでどんなパフォヌマンスをすればいいか、冬月はちゃんず分かっおるはずだ。

     祭りの開始ず同時に、博倚の空氣が䞀氣に熱を垯びたものに倉わった。それを胞いっぱいに感じながら匟き始める。

     膝の䞊の冬月はおれの挔奏を邪魔しない。萜ちないようにバランスを取りながらおずなしく座っおいる。


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     にわかに光り始めたさくらの絵の茝きが、ピアノに芖線を萜ずすおれの目にも届く。やっぱり思ったずおり。この絵は、おれの音を遠くたで運んでくれる特別な力を持っおいる。

     しかし、安堵したのも぀かの間、共鳎する「あちら偎」の絵からも音が流れ蟌んできた。それは、玔正埋を鳎らすおれの挔奏を邪魔する、ひどく濁った䞍協和音。

    䜕だこれは   兄貎たち  なわけないよな いったい、誰がこんな音を鳎らしおいる   東京だっお電氣は死んで  。あっ  。

     奎らだ。奎らが密かにこの蚈画を知っお、敢えおこのタむミングを狙い、電波ゞャックしおいるに違いない。そしおおそらく、おれが生挔奏するより先にこの「䞍協和音」を街䞭に流し、人々の耳に入れおいるはず  。

    邪魔はさせねえ   そんな姑息なマネをしおも、おれたちには通甚しねえんだよ  

     ――パパ。ふづきちゃんが䞀緒に匟いおあげる。そうすればもう、倧䞈倫。

     突然、母子間のみに蚱されおいるず思った「心の声テレパシヌ」がおれにも聞こえた。冬月が觊れおいるピアノを介しお聞こえおくるのか   

     ――そう。わたしたちは今、䞀心同䜓。この身を音に倉え、䞖界を調埋する者になるの。

     それはたさに「救䞖䞻」の蚀葉そのものだった。我が子ずは思えないその発蚀に䜓が震えた。

    おぉ、救䞖䞻よ  。今こそ、その力をお貞しください。この囜に明かりを取り戻すために  。

     祈るように心の䞭で蚀い、冬月ずずもにピアノを奏でる。

     圌女が鳎らす音は、この䞖界に降り泚ぐ星屑のようにキラキラしおいた。おれでさえその玔粋な音に圧倒され、心身ずもに浄化されおいくのが分かった。その゚ネルギヌは、祭りを牜匕する男衆の掛け声ず混ざり合っお膚れ䞊がり、降り泚ぐ倪陜をも凌駕する勢いで熱を、光を生み出す。

     やがおそれは、マむク代わりの『光の扉』をいっそう茝かせ、今さくらが描き途䞭の絵、果おは、絵の具で濡れる筆先をも光らせる。

    「街が  。空氣が  震えおる。䜕もかもが、茝いおいる  」
     さくらが筆を止め、空を仰ぎながら蚀った。

     おれは匟きながら、それを感じる。おれたちの匟くピアノの音に觊れたすべおのものが喜びに震え、内なる゚ネルギヌを解攟し始めおいるこずを。

     街や空氣だけじゃない。ここにいるすべおの聎衆。この音が届いおいるはずの東京の人々もたた、閉じきっおいた自己の゚ネルギヌを解き攟ずうずしおいる。

     その過皋で人々は氣づき始める。今ここにいるすべおの生呜は、䜕もしなくおも生きるこずを赊されおいるこずに。息をしながら朝日を济び、ピアノの音を聎き、ラむブペむントを芋守る。

     本来はそれだけでいい、それが自然な生き方なのだず思い出す時、倚くの人の䟡倀芳は厩壊し、䞀時的に絶望する。だが、膝を折りながらもどこか救われたように感じるのは、自分の足で立ち䞊がれるこずぞの自信ず誇りを取り戻すからだ。

     誰かが自らに語りかけるように蚀う。
    「俺の䞭の魂よ。これたでずっず芋おみぬふりをしおきおごめんな。これからはちゃんず自分を愛する。呚りに振り回されないで、魂の声に埓っお生きる。  それで、いいんだよな」
     その声は、最埌には涙に震えおいた。


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    ナヌゞン・東京絶望からの逆転劇。街に電氣が戻る時

     絶望を芚えたのも぀かの間、さくらさんの絵が光を垯びた盎埌に震え出し、たるで間近で聎いおいるような鮮明さでリオンの匟くピアノの音を鳎らし始めた。

    「やべぇ、ほんずにスピヌカヌになったよ  」
     出来るず思っおいたオレでさえ、実際にそれを目の圓たりにしお驚きを隠せない。仲間の驚きようず蚀ったら尋垞じゃないが、圧倒されおいる堎合ではない。こっちもこっちで楜噚を共鳎させなければ。

     黒ずくめの集団がオレたち偎の異倉に氣付き、近寄っおくる。焊る奎らをあざ笑うかのように仲間がアコギを、オレがクリスタルギタヌを匟く。それに合わせるようにしお、効が矎声を響かせるず、街のラゞオやスピヌカヌに釘付けだった人たちが、我に返ったようにオレたちの音楜に耳を傟け始める。

     するず、どうだろう。黒ずくめの集団が流しおいたであろう䞍協和音が鳎り止み、代わりにリオンやオレたちの匟く音楜が流れ始めたではないか。


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    「銬鹿な   攟送班は䜕をやっおいる   なぜ、こい぀らの音楜が我々の占拠するスピヌカヌから流れおくる 早く原因を突き止めなさい」

     䞭幎の女が、長い髪を振り乱しながら蚀った。もしかしたらこの女が、リオンたちの蚀っおいた、犏岡のワラむバに足を螏み入れた人物かもしれない。盎感したオレはこれみよがしに、アンプの぀ながっおいない゚レキギタヌを芋せ぀ける。

    「今曎䜕をしおも無駄だ。オレのクリスタルギタヌは、既存の電氣に頌らずずも鳎る。そしお、どれだけ距離があっおも、リオンのピアノ挔奏は空氣を震わせお䞖界䞭に響く」

    「なぜだっ  」

    「理由、知りたい それは、リオンの指先から攟たれおいるのが、ただのピアノの音じゃなくお『愛の゚ネルギヌ』だからだよ」

    「愛の、゚ネルギヌだず   そんなものが電氣の代わりになるものか」

    「疑いたくなる氣持ちは分かる。だけど、それが真実。その耳も届いおいるだろう 遠く犏岡にいるリオンのピアノの旋埋が」

    「くっ  」
     女が唇を噛み締め、地団駄を螏めば螏むほど、街にはオレたちの生挔奏が響き枡る。そのうちに、消えおいたはずの街のネオンたでもが光り始める。

    「電氣が   電氣が戻っおる  」
     誰かその事実に氣づいお叫ぶように蚀うず、倚くの人が「本圓だ」ず歓声を䞊げた。

    「なら、電車も動くようになるのか 恋人に䌚いに行けるぞ」
    「ネット回線も埩掻しおいる これで実家の䞡芪に連絡が出来る」
    「冷房が䜿えるようになれば、倏の暑さからも解攟されるわ」

     人々は、電氣が䜿えないこずで感じおいた䞍䟿が解消されるずわかり、口々にそう蚀った。その様子を芋お負けを認めたのか、先皋たで狌狜えおいた女が手のひらを返したようにヘコヘコしながらオレたちに近づいおきた。

    「わたしたちは䜕も知らないんです。ただ、蚀われた通りに動いおいただけ。なんの眪もないんです。どうか、わたしたちの所業を芋逃しおください  」

     䞀䜓、䜕を蚀っおいるのか  。䞀蚀いっおやろうずしたずき、さくらさんの絵からリオンの声が聞こえる。

    『そこにいるのは銙府こうふさやかだな 自分たちも被害者だ、ず蚀いたいんだろうが、そのせいで倚くの呜が脅かされたのは玛れもない事実。眪がないなんお蚀い逃れ出来るず思うな。おれの名を語っお、それっぜいピアノ曲を党囜に流したのも眪深いぜ』

    「それも指瀺されおやったこずです  。これからは心を入れ替えお、あなたたちの蚀うずおりに、、、、、、したす。ですから、どうか呜だけは取らないでください  」

    『ふっ  。呜なんお、ずりゃしないさ。ただ、もうそうやっお誰かに媚びぞ぀らう生き方は、やめな。街を芋枡しおみろ。自立しおいる人々を芋ろ。そこに、生き方のヒントが隠されおいる』

     リオンの蚀葉を聞いおハッずした女は、歓喜する人々を芋お涙を流し始めた。

    「リオン、今日のラむブは倧成功だ。東京には電氣が戻った。瀌を蚀う」
     絵に向かっお語りかけるず、向こうからはピアノの音が返っおきた。

    『今の、誰が匟いたず思う 今日で満六ヶ月を迎えた冬月だぜ ラむブを成功に導いたのは玛れもなく冬月だ。瀌を蚀うなら嚘に蚀っおくれよな』

    「倩才の子䟛も倩才っおわけか  。じゃあ今床、冬月に䌚いに行っお生挔奏を聎かせおもらうこずにするよ。電氣が埩旧したなら、電車も飛行機も動き始めるだろうから」

    『あぁ、埅っおるぜ。  今日はありがずう』
     瀌を蚀われたのを最埌に絵は光を倱い、音も聞こえなくなった。



    さくら平穏な日々に䞀局の感謝を

     ラむブのあず、冷房も冷蔵庫も䜿えるような、䟿利な生掻が戻った。政府も正匏に「以前の半分皋床ではあるが、発電所の連続皌働が可胜になった」こずを発衚。節電を呌びかけ぀぀も、これで死ず隣合わせの生掻に終止笊が打たれる栌奜ずなり、人々は生氣を取り戻し぀぀ある。

     ワラむバにもか぀おのような平穏な日々が戻った。だが、取り巻く空氣は確実に倉わった。

     私たちが察峙した黒ずくめの組織は、氷山の䞀角に過ぎない。今回は私たちの芞術の力で闇を払い、いくらか電氣を取り戻すこずに成功したが、私たちが感謝を忘れ、再び䟿利な暮らしにあぐらをかけば、圌らはい぀でもその手を䌞ばしおくる。決しお氣を抜いおはいけない。

    「神さた、救䞖䞻、、、さた。今日も生かしおくださっおありがずうございたす」

     私ずリオンくんは毎朝、嚘に向かっおこのように手を合わせおいる。傍から芋ればおかしな行動かもしれないが、たずえ誰かに芋咎められおも氣にしない。だっお本圓にこの子は「救䞖䞻」だし、神さたに生かされおいるのは事実なのだから。


    ◇◇◇


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     今宵、私は久々に電氣のありがたみを感じながらキャンバスを圩っおいる。電氣の明かりでホッず出来るのは、単に宵闇を照らしおくれるからではない。それが発電所で䜜られたものではなく、神さたの「愛の゚ネルギヌ」によっお䜜られたものだず知っおいるから。

     愛の゚ネルギヌはずおも䞍安定だ。か぀おのように、い぀でも奜きなだけ䜿えるわけではない。そしおそれすらも神様の愛であるこずを頭の片隅においおおけば、電氣に頌りすぎる生掻は自然ずしなくなる。

     電灯のオレンゞ色や、扇颚機から送られる颚に優しさを感じるこずが出来た時、あなたもこの䞖界が宇宙の愛に包たれおいるこずに氣づくだろう。


    ――END――


    シリヌズを最埌たで読んでくださったあなたに感謝したす
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    「新時代の綺矅星きらがし線」第䞀話はこちら



    前䜜に圓たる「星の欠片線」はこちら



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