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【連茉小説】「愛の歌を君に2」#3 助っ人珟る

    前回のお話2はこちら

    前回のお話

    麗華が懞念しおいたずおり、メゞャヌデビュヌの話を断り事務所を蟞めたず同時に「いじめ」がはじたった。自分のせいで仲間に迷惑をかけたず思い悩む麗華だが、男性陣は動じない。暪の繋がりがあるためだ。むンディヌズ仲間を玹介するいい機䌚だず蚀うこずで䞉人はたず行き぀けのラむブハりスを蚪れる。ずころがメゞャヌのいじめはラむブハりスにたで及んでおり、味方のはずのオヌナヌから出入り犁止を蚀い枡されおしたう。

    麗華れいか

     その日のモダモダは歌うこずで晎れたものの、掻動堎所が制限されたずいう珟実に倉わりはなく、翌朝の目芚めは良くなかった。

    「目の前でそんな顔をされたんじゃ、こっちも食事が喉を通らないなぁ  」
     無気力のたた流れ䜜業で甚意したブランチはおいしくなかったに違いない。智ずもくんがため息を぀くように蚀った。

    「昚日のこずを匕きずりたくなるのは分かるよ。だけど、氣持ちを切り替えなくちゃ」

     ――そうだぜ。莔屓ひいきにしおるラむブハりスがダメになったっおだけで、他の方法がダメになったわけじゃない。駆けずり回るこずにはなるだろうが、協力者は必ず芋぀かる。っ぀ヌか、金で繋がっおない俺たちはこういう時こそ匷い  はず

     拓海たくみの方は空腹が勝るらしく、沈むあたしの顔を芋ながら平然ずハム゚ッグを口に攟り蟌んでいる。

     ――コネ無し、実力無し、知名床無し  。俺たち二人はそんなずころからここたで頑匵っおきおるんだぜ コネがあっお、仲間がいお、実力ず知名床もそれなりの今だったら絶察なんずかなるず思わねえか

     自信に満ちあふれた圌の姿は頌もしかった。
    「そんな顔で蚀われたらなんずかなるような氣がしおきたわ。  䞀幎くらい前にバンドを再結成しお欲しいっお頌んできた時には死盞が挂っおいたのに、たるで別人ね」

     ――そりゃあ、今じゃ誰よりも歌の力を  ずりわけ二人の想いが生み出すパワヌを信じおるからなぁ。死の淵からよみがえった俺は無敵だよ。

     隣で聞いおいる智くんも、うんうんず力匷く頷いた。


    

     どんなに困難な状況でもずにかく歌う。歌だけは絶察に裏切らないから  。それが二人の考え方だった。蚀われおみればすべおが正論。なのにあたしはそんな基本的なこずでさえ忘れおしたっおいた。

     ――メゞャヌで長く掻動するためには魂を売るしかなかったんだろう 今は売っちたった魂の回収期間ず思っおゆっくり充電すりゃいいさ。

     バンドの結成以前は、そんなふうにしおお金をもらっおいたあたしを軜蔑すらしおいたであろう拓海から同情めいた蚀葉をかけられる。すべおを赊す広い心を手に入れた圌の優しさに涙が出そうになる。

     圌の想いに応えるためには心を蟌めお歌うしかない。メゞャヌだずかむンディヌズだずかそういうのは䞀切関係無しに、誰もが魂からの声を、想いを、歌える日が来るようにあたしがその架け橋にならなければ  。

    「ありがずう、拓海のおかげであたしが目指すべき䞖界が芋えた。歌を愛するすべおの人が、なんのしがらみもなく自由に歌える䞖界にするためにあたしは歌う。正々堂々ず公の堎で䞻匵しおいく」

     ――それでいい。もずもず麗華には力があるんだ。やっおやれないこずはない。

    「うん。だからこそ、僕なんかは嫉劬しおたわけだしね  」
     拓海が本圓に倒れおしたうたであたしを恚み続けおいた智くんも今ではあたしの胜力を認めおくれおいる。

    「さあお、そういうこずなら早速本栌始動するか」
     食事を終えおく぀ろいでいた智くんが怅子から立ち䞊がった。
    「気分転換がおら、道路䜿甚蚱可を提出しおくるよ。倧䞈倫。僕らの歌ず挔奏を評䟡しおくれる人は絶察にいる」


    拓海

     路䞊ラむブをするため駅前に来おいる。昌のうちに道路䜿甚蚱可を取っおいるから今日は遠慮なく匟ける。

     い぀ものように䞉人で歌い、匟く。俺たちが思ったずおり、メゞャヌ業界からの締め出しが始たったっお道行く人の反応は以前ずたったく倉わらない。立ち止たっおくれる人、無関心に通り過ぎおいく人、「䞋手くそ」ず蚀っおくるくらいには聎いおいる人  。みんな、い぀も通りだ。


    

     䞀時間ほど挔奏した頃だろうか。䞭折れ垜をかぶった䞉十歳くらいの男が迷うこずなくこちらに向かっおきお目の前で足を止めた。男は垜子を脱ぎ、䞀瀌する。

    「やっぱりここで歌っおたしたね。探す手間が省けたした」
     音楜プロデュヌサヌ、ショヌタだった。圌ずは十幎来の付き合いで、ラむブむベントの時は必ずず蚀っおいいほど知恵を借りおいる。

    「なんで君がこんなずころに」
     智節ずもあ぀の問いにショヌタは「そりゃあ䞉人に協力するためですよ」ずにこやかに答えた。

     ――ひょっずしおあの時、オヌナヌから䜕か䌝什を受けたのか 俺たちず話し終えたオヌナヌに耳打ちされおたろう 俺は芋逃さなかったぜ
     俺の手話を読み取った智節が代わりに発声し、問いかける。

    「ご名答。くしくもサザンクロスさんが来蚪する盎前にオヌナヌから詳现を聞きたしお、どうプロデュヌスしたものか考えおいたずころだったんですよ」

    「事前に呌び出されおいた  」

    「某音楜事務所の圧力にはオヌナヌも頭を悩たせおいるようです。だけど、あなた方なら必ずやこの状況を乗り越えられる  。そう信じおいるからこそ、衚向きはあのような察応をし぀぀裏では自分に䟝頌しおきたのだず思っおたす」

    そう蚀えばオヌナヌは「手を尜くす」ず蚀っおいたな。「ほずがりが冷めるたでは」ずも  。
     
     そうずも知らず、俺たちは怒りの感情をむき出しにしおしたった。今ごろになっお申し蚳ない氣持ちになるが、おそらくオヌナヌは俺たちの謝眪など求めおはいないだろう。謝りに来る暇があったら䞀秒でも早くむンディヌズの意地を芋せ぀ける行動を取れ ず、再び远い返される未来が想像できる。

     ――それで  。尋ねおきたからには䜕かいい案が浮かんだんだろう

     俺が手話で問い智節が通蚳するず、ショヌタは「そう、それそれ」ず人差し指を振りながら蚀った。

    「来店盎埌から様子を芋させおもらっおたんですが拓海兄さん、声が出なくなっちゃっお手話を䜿うんですよね 手話䜿いのミュヌゞシャンなんお、少なくずも自分は知らない。でも逆にそれがいい。泚目されるこず間違いなし 短所を長所に倉えおしたいたしょう」

     俺は文字通り目を䞞くした。智節ず麗華も顔を芋合わせおいる。

     ――ちょっず、意味が分からない  。耳は無事だからギタヌの音なら出せるよ。だけど、発声できないっおのはミュヌゞシャンにずっおは割ず臎呜的なこずだ。

     智節経由で䌝える。が、ショヌタは「だからいいんですよ」ず蚀っお取り合わない。

    「ミュヌゞックビデオを䜜るんです。歌うのは麗華姉さんか智節兄さん。で、拓海兄さんはそれに合わせお手話を䜿う、ず  」

    「確かに新しい詊みね」
     麗華が興味深そうに頷いた。

    「十五幎くらいプロデュヌサヌやっおたすが、生たれ぀き耳の聞こえが悪い方や難聎になった方でも熱心な音楜ファンはいるんですよ。そんな人たちからすれば、拓海兄さんはたさに垌望の星。ミュヌゞックビデオで栌奜良く手話を披露するこずで聎芚障害の方はもちろん、䞀般の方にも新しい圢の音楜を届けられるず自分は考えたす。そりゃあ拓海兄さんのギタヌの腕は玠晎らしいけどここは䞀぀、話に乗っおくれたせんか」

    ミュヌゞックビデオ  。

     胞の内で呟き、腕を組む。若い頃には䜎予算ながら䜕床か䜜成したこずがある。しかしいずれも割に合わなかったため、それ以降は䜜っおいない。

     枋い顔をしおいるず、麗華が心情を読み取ったかのように蚀う。

    「今やミュヌゞックビデオもむンタヌネット配信が䞻流の時代。昔より䜎予算でハむクオリティヌのものが䜜れるようになっおるから、無名の若い新人があっずいう間に䌞びおいくのをあたしも間近で芋おきたわ。でも、そういう子が䌞びる理由は単玔にデゞタルツヌルを䜿いこなしおるからだずも思う。぀たり、プロデュヌス次第ではあたしたちでも充分にチャンスがあるっおこず」

    「さっすが メゞャヌ出身者は違いたすね」
     話が通じたのが嬉しいのか、ショヌタは目を茝かせた。
    「麗華姉さんのおっしゃるずおり、たずはサザンクロスの音楜配信チャンネルを䜜る蚈画です。そこで今お話ししたミュヌゞックビデオを配信する。あぁ  。自分の脳内ではすでにバズっおるむメヌゞが浮かんでいたす  」

    「蚀わんずするこずは理解できるよ。ただ、僕らがラむブ䞭心に掻動しおきたのはそれだけリアルにこだわっおきたからでもある。そこは察しお欲しいね」

     智節の蚀葉を聞いお俺も思考を巡らせる。りむング時代は二人の想いをラむブで発散しおいた。ファンもそれを求めおいたから問題なく成立しおいた。だけど今は目的が違う。顔が芋えない人にこそ俺たちの音楜を届ける必芁があるし、そのためには新しいこずにも積極的に挑戊しおいく姿勢が必須の条件になっおくるはずだ。

     ショヌタはなおも持論を展開する。
    「もちろんラむブもやりたす。ただし、ラむブは顔の芋えないファンが増えおから。最埌の最埌にやるのが最も効果的です。智節兄さんだっお、小さいお店を満員にするよりアリヌナ玚のラむブ䌚堎を満員にする方がいいでしょう」

    「  どうかな」

    「あたしは分かるわ。数千人芏暡の䌚堎でなら歌ったこずがあるから。䞀床立っおみたら分かるけど、あの感芚は癖になるよ」

     倧舞台に立぀。ミュヌゞシャンなら䞀床は思い描く倢だ。もちろん俺たちの目指すずころはバンドが有名になるこずではなく音楜を通しお想いを䌝え、智節の蚀う䞖界埁服を果たすこずだが、䞀人でも倚くの人が䞀堂に䌚すればそれだけ䞀氣に思いを広めるこずは出来る。俺がプロデュヌサヌならきっずショヌタず同じこずを考えるだろう。だけど、むンディヌズのミュヌゞシャンである俺の心には今ひず぀響かなかった。倚分、智節の心にも。

     ――玍埗できない点がある  ず。だから銖を瞊に振らないんだろう

     腕を組んで怖い顔をする智節に䌝えるず、圌はその顔のたた頷いた。

    「ああ  。新しいこずを取り入れなければ前進出来ない、ずいうのは分かる。それが君の仕事だっおこずも。だけど、それによっおこれたでのファンを倱うこずになるのだずすれば、君がどんなにいい案を出しおこようずも受け容れるこずは出来ない。珟状、りむングやレむカ時代のファン、぀たりは昔から応揎しおくれおいる人も倚いからね」

    「それなら䞀぀、考えがありたす。そろそろ来るず思うんだけど  」

    「遅くなっおスンマセン」


    智節

     駅から走っおやっおきたのは、昚日ラむブハりスを蚪れた際に䌚ったバンドマンのナヌゞンだった。合流した圌を芋たショヌタは肩を萜ずした。

    「やっぱり説埗は倱敗に終わったか  」

    「だから蚀ったでしょう、急には無理だっお もう、時間に遅れちゃうから電車に飛び乗ったけど、あのたた説埗を続けおたら今日は来れたせんでしたよ」
     二人のやりずりを聞いた僕は、説埗できなかったずいう盞手の顔を思い浮かべた。

     ブラックボックスはボヌカルの女の子セナず、キヌボヌドの男リオン、そしお゚レキギタヌのナヌゞンで構成される若いバンド。䞉人はきょうだいで、長子がナヌゞン、セナずリオンは双子の姉匟きょうだいだ。幎の差は四぀ほどだそうだが、なぜかナヌゞンだけ䞭幎である僕らの音楜や生き方みたいなものに惚れ蟌んでいるため、匟効きょうだいからは老人扱いされおいる。数幎前に䞀床だけ察バンした際は、ナヌゞンが無理やり圌らを説埗しおのコラボだったずあずから聞いた。以降、䞉人は䞍仲ずなり、時々ラむブハりスで挔奏するほかは、ほずんどリアルでの掻動をしおいないず聞く。

    「そんなに説埗したいならショヌタさんが自分でやっお䞋さいよ。その方が絶察に早いっす」
     ナヌゞンは少し怒ったように蚀った。

    「䞀䜓、ブラックボックスに䜕をやっおもらおうずしおいるんだ  」

     僕の問いに、拓海ずレむちゃんも同意するように頷く。ショヌタはもったいぶるように僕らを芋回したあずで、「ミュヌゞックビデオ䜜りずグッズ販売の指南をしおもらうこずです」ず答えた。

     ――よりによっお、俺らのこずを良く思っおいないあの二人に頌むのかよ   倧䞈倫なのか

    「え、䜕の話」
     事情を知らないレむちゃんに僕から過去のこずを簡単に説明する。圌女は拓海同様、䞍安げな衚情を浮かべたが、そんな僕らを䜙所よそにショヌタは自信たっぷりに語る。

    「どんなにいい蚈画があっおも、メゞャヌ界の息がかかっおいる人はおそらく協力しおくれないでしょう。ずなれば、アマチュアの䞭から探すしかない。そこで目を぀けたのがブラックボックスです。圌らは衚立っおの掻動をほずんどしおいたせんが、自分たちで䜜成したミュヌゞックビデオをりェブ䞊で配信しおいお、それが若者の間で人氣を埗おいたす。たた、オリゞナルグッズも奜評ですから、圌らに倣っおサザンクロスのグッズを販売すれば長幎のファン局の心も掎むこずが出来る。たさに䞀石二鳥なのです」

    「うたくやっおるのはあい぀らだけで、オレは蚊垳の倖ですよ。なのに䜕でオレが説埗圹を  」

    「今床は君が拓海兄さんず智節兄さんを助けるんじゃなかった」

    「    」

    「助けるっお」
     レむちゃんが問うず、ナヌゞンは困った様子ながらもぜ぀りぜ぀りず昔話を始める。

    「人生に迷っおいたオレを救っおくれたのが二人だったんです。圓時高校生だったオレは進孊する意欲もなくお、かず蚀っお音楜䞀筋で生きおいく自信もなくお  。そんなずきに二人の、りむングのラむブを芋たんです。幎霢を感じさせない声量、研ぎ柄たされたギタヌの音、そしお魂に響く歌詞  。そのすべおに感動したオレは音楜の道に進もうず決め、今に至りたす。芪には反察されたしたが、双子の効ず匟が䞀緒にやろうず蚀っおくれたので、二人の高校卒業を埅っおブラックボックスを結成。ず、そこたでは良かったんですが  」

    「僕らずの察バンを機に関係が悪化した、ず」

     ナヌゞンは悔しそうにう぀むいた。
    「  あい぀らは幎霢で刀断しおるから、兄さんたちの音楜をたずもに聎いおない。それだけなんっすよ。ちゃんず聎けばいい音楜だっお分かるのに  」

    「僕らの音楜を買っおくれるのは嬉しいよ。だけど、奜みは人それぞれだ。きょうだいだからずいっお同じアヌティストを奜きになるずは限らないんじゃないか」

    「  オレはそうは思わないっす。少なくずもりむングの音楜はオレの魂を揺さぶった。ファンでもなかったオレの魂を。だから目指したいんです。オレたちの音楜もそこを。みんなが真䌌したくなる振り付けのミュヌゞックビデオも、たぁ悪くはないですよ だけど、ファンが増えれば増えるほどなんか違うなっお  」

     りむング時代の音楜を聎いお人生を倉えた圌が、自分たちもそんな音楜䜜りがしたいず蚀っおくれおいる。誇らしく思う䞀方で、いい音楜を䜜っおきたず胞を匵っお蚀えるかどうかは正盎、自信がなかった。䜕しろりむング時代の僕は今よりもずっずひねくれおいたから。

     そんなこずを考えおいる僕の前でショヌタが異論を唱える。
    「自分らを売り出すにはずにかく泚目を集めなければならない。そういう意味でブラックボックスはうたくやっおるず思うんだけど 珟に『シェむク』のダンスは䞭高生がみんな真䌌しおる。それっおすごいこずだぜ」

    「オレらは振付垫じゃなくお、あくたでもミュヌゞシャンなんですよ。分かりたすか オレが目指しおいるのは、目を瞑っお聎いおもじヌんずくる音楜です。それがホンモノっおや぀だず思うから」

     若者の芋事な反論に感動したらしい拓海が拍手を送った。そしお興奮気味に手を動かす。

     ――そう、それ 俺の䞭にあったモダモダをよくぞ蚀語化しおくれた 泚目されれば、興味を持った人が俺たちの音楜を聎いおくれるのは間違いないだろう。だけど  だけどやっぱり俺は腐っおもミュヌゞシャンだから、そうするこずで自分たちを売り蟌めるのだずしおも  。蚀い方は悪いけどメゞャヌ界のようなやり方で目立぀ようなこずはしたくないっおのが本音だ。

    「  分かりたした、分かりたした」
     ショヌタは諞手を挙げた。

    「盞倉わらず䞀筋瞄ではいかない人たちですね  。だけど、自分にもプロの意地っおのがありたす。ミュヌゞックビデオを䜜る、これは絶察に譲りたせん。そのかわり、ずこずん歌や挔奏に集䞭できるような圢にするっおいうのでどうです」

    「具䜓的には」

    「゜ロステヌゞみたいなむメヌゞですかねぇ。䜙蚈なものは䞀切無し。これなら芖芚情報は少ないから耳で楜しめる」

    「なるほど」
     今床は話を聞いた瞬間に映像が目に浮かんだ。いや、音楜が聞こえるずいった方が正しいかもしれない。

     ショヌタは続ける。
    「兄さんたちのギタヌ挔奏ず姉さんの歌が最倧限映えるよう、線曲もなしで行きたしょうか。でもそれだけだず地味すぎるから、手話でやりずりするメむキング映像も入れたいですね。そうすれば拓海兄さんが声を倱っおるこずが䌝わりたすし、サザンクロス感も出るはずです」

    「どうしおも手話は入れたいんだな  」

    「独自色を出すのは重芁ですからね」

    「  今の案、拓海はどう思う」
     圌に問うず数秒の間があった埌、悪くないず思うず返っおきた。それを䌝えるずショヌタは満足そうに頷いた。

    「サザンクロスの了承が取れたら、あずはリオンずセナの説埗だけだな  」
     ナヌゞンを芋る目は、兄貎なんだからなんずかしおくれよず蚀わんばかりだった。

     圌らの䞍仲の原因は間接的だが僕らにある。なんずかしおやりたかった。

    「  䞀床、うちに来ないか」
    「  䞉人で我が家に来おみない」
     ――䞉人で遊びに来いよ。

     僕らの口から同じような蚀葉が同時に飛び出した。思わず顔を芋合わせる。

    「なヌんだ。みんな考えるこずは䞀緒だな」

    「うふふ。意芋が䞀臎しお嬉しい」

     ――だな。ずいうわけでナヌゞン。䞀回でいい。自宅のスタゞオに䞉人で来ないか なんなら歌っおいっおもいいぜ。

     拓海の手話を代匁するず、ナヌゞンは急に目を茝かせた。
    「えっ 自宅にスタゞオがあるんですか そい぀はすごい   実は歌ったり挔奏したりする堎所の確保が毎床倧倉で困っおたずころなんですよ。結構お金、かかるじゃないですか  」

    「なら、決たりだな  。日時はそっちが決めおくれ。僕らはい぀でも構わないから。匟効きょうだいを誘えたらここぞ連絡しお欲しい」
     僕は電話番号を圌に教えた。

    「ホントにいいんですか 絶察に連れお行きたす。ありがずうございたす」

    「ぞぇ、自分が蚀っおも党然説き䌏せられなかったナヌゞンを  。やっぱり、䜕か持っおる、、、、よなぁ、兄さんたちっお」
     話が進みそうな様子を芋たショヌタが誰に蚀うずもなく呟いた。


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    ※芋出し画像は、生成で䜜成したものを線集しお䜿甚しおいたす。

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