
『すでに目覚めている』を読む⑫
〈意識〉はすでにあらゆるものとしてあります。ですから、自己の感覚が拡がってすべてになるということはありません。「拡張」はすでに起こっています。あるのは「私」として収縮しているという見かけだけです。 (P101)
〈意識〉は、「気づき」と「気づきの内容」が一体となったものであり、それが自分の本質です。
目の前の世界は、拡張した気づきの空間に現れている内容です。
「私」が拡張して、すべてになるということではなく、〈意識〉は既に全体として拡がっているということです。
とは言え、「私」は、肉体として、収縮しているような感じがします。
この収縮は、「私」という思考と対象との関係によって起こっています。
「対象」となるのは、思いやイメージ、感情、外界の刺激等で、それを身体の近くに映し出すことで対象化しています。
対象化が起こると、「私」は対象から圧を受けるように感じたり、逆に抵抗して「私」の力が強まったりもします。
いずれにしても、全体性という自己の本質からすれば、部分的な運動と言えるのです。