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ショートショート「拍手の余韻」(毎週ショートショートnote)

    「今日は誘ってくれてありがとうね。見たことないぐらい最高のお芝居だったわ!」

     電車を待つ駅のホームでハルカは熱っぽく語っている。

    「わたし感動しちゃって、カーテンコールで役者さんがわーって出てきたところが忘れられないの!」

     ハルカがそう言ったところで電車が来た。ドアが開いて人が降りてくる。ハルカはその人たちに向けて手を叩いている。

    「ちょっと拍手やめて! 降りてきた人を祝福してるみたいだから。ほら乗るよ」

    「だってなんか、この人たちも今日一日を演じ切った役者さんみたいで」

     ハルカがこんなに感受性豊かな子だとは知らなかった。電車内でもハルカの勢いは止まらない。そして電車が駅に止まり、ドアが開くと

     パチパチパチ!

    「なにしてんの?」

    「あ、やだ、無意識で手が」

     その後もハルカはドアが開くたびに拍手を繰り返した。そして私が降りる駅に着いた。

     パチパチパチ……

     「やめてよ恥ずかしい!」

     私はやはりハルカの拍手で送り出された。そして電車から降りる刹那、私は履いていたスカートの裾を軽く持ち上げ、無意識でハルカに会釈をしていた。

     やばい、私も症状出ちゃってる。

    (475文字)

    #急性カーテンコール中毒 #毎週ショートショートnote


    こちらの企画に参加しています!


     
     
    ◆2024年10月から2025年4月まで200日間、毎日短編小説を投稿しました。 ◆YouTubeチャンネルロッキミマス企画・構成。 ◆笑wave木曜日「メモフローラのパードゥんラジオ」構成。 フリーランスの構成作家。小説家志望。 タイタンの学校6期生一般コース

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