
ノウハウを捨てたら、noteが最高に楽しくなった
月1回、電車で15分の隣町。
「やきとり屋」の暖簾(のれん)をくぐる瞬間が、私の最高のご褒美なんです。
「とりあえず、かしら! 辛味噌多めで!」
炭火の煙を全身に浴びながら、特製辛味噌をこれでもか!と塗りたくった肉を頬張る。
……くぅぅぅ、たまらんっ!!
あ、ここで全人類に業務連絡です。
これ、全部「豚肉」だからね?
(※「は? 鳥じゃないの?」と思ったそこのあなた、ちょっと落ち着いて聞いてください笑)
◇
いや待って、聞いて
看板にはドカッと「やきとり」って書いてあるのに、出てくるのは100%豚肉なんです!
そこに秘伝の辛味噌をベッタリ塗って食う。
これが私の生まれ育った街の「当たり前」だったんです。
大人になるまで本気で信じてたんですよ。
「地球上のやきとりは全て豚肉であり、辛味噌をつけて食べるものである」と。
だからね、昔おしゃれな居酒屋で「やきとり」頼んで鳥肉が出てきた時の衝撃たるや!!
「……え? 鳥??? なんで鳥なん???」
(あの時の店員さん、『何言ってんだこの田舎者は』みたいな目で見ないで…! )
◇
そんな誤解も辛味噌と一緒に飲み干す、月1回の至福のタイム。
これが私の人生唯一の楽しみ……になるはずだったんです。
ところが最近、そこに強烈なライバルが殴り込んできました。
それが、noteです。
実は私、ちょっと前に人生初の入院&手術を経験しまして。
白内障で二泊三日。
普通なら「痛いのかな…怖いな…」って絶望するじゃないですか。
なのに、手術が決まった瞬間、私の中の「もう一人の私」が不敵にニヤリと笑ったのよ。
(……待てよ? これ、noteの超絶ネタになるんじゃね???)
手術中のカラフルな光を見ながら、
(タイトルは『【閲覧注意】目玉にレンズ入れた話』にするか…いや、マイルドにいこう)
とか考えてる自分。
自分の人生を客観視しすぎてて、ぶっちゃけ自分が一番怖い!!
◇
でもね、最初からこんな風に脱力して楽しめていたわけじゃないんです。
noteを始めたばかりの頃の私は、見事に「ノウハウの沼」にハマって溺死寸前でした。
ネットを開けば、コンサルみたいな人たちが口を揃えて言ってくるわけです。
「ターゲット層を絞れ!」
「誰かの悩みを解決する有料級スキルを書け!」
(……無理無理無理!!! そんなハイスペックな人生送ってない!!!)
真面目に受け止めた結果、
「私には人に教えられる特別な資格もスキルもない…」
「私の人生、格安トイレットペーパーのシングルより薄い…」
見事に指一本動かなくなりました。
◇
そんなある日、フッと画面の向こうに「誰か」が見えた気がしたんです。
「あれ……? ターゲットって、『あの頃の自分』でよくね?」
思い出してみたんです。
当時のネットの、あの緩くてくだらないノリ。
ネット将棋やってるとたまに出てくる、ちょっと軽い下ネタ投げてくる荒らしと夜な夜な戦っていたあの頃。
ナンパに挑戦しては0.5秒で撃沈し、パチンコに行っては財布を空にしてトボトボ歩いて帰った、愛すべき大バカ野郎だった自分。
そうだ、あいつだ!!
「よし、あいつに向けて書いてみよう!」
(※現在、私は昼は堅苦しい消費税、夜はバカバカしいエッセイの二刀流という謎のスタイル)
◇
そう決めて布団の中でスマホを叩き始めたら、忘れていた思い出が溢れ出てきちゃって。
「あ、あいつ(昔の自分)、カバンも持たずに『フランスパン1本』だけ抱えて登校してきたことあったな…」
(※ジャムも塗らずに1本丸かじりして、アゴ痛めてただろ!!)
暗闇の中でスマホ画面を睨みつけながら、ニヤニヤが止まらない。完全に怪しいやつです。
◇
「悩みを解決するノウハウ」なんて、私は知りません。
ただ、「書いてる本人が一番楽しんで笑ってること」。これに尽きるのかなと。
(昔の失敗談をバラしすぎて当時の友人に怒られるかもしれないけど……そこは時効ってことで頼む!!)
誰かに評価されるためでも、すごい人と思われるためでもない。
書いてる私自身が、誰よりもnoteを楽しんでいる。
冷えたビールと豚肉のやきとり(辛味噌マシマシ)も最高だけど、
夜な夜な布団の中でスマホを握りしめ、過去のダサい自分と乾杯するこの時間が、今の私にとって最高の「楽しみ」なんです。
◇
初めて企画に参加させていただきました!
募集要項にあった「公序良俗に反しないこと」も、たぶん大丈夫なはず……!(フランスパン丸かじりはギリセーフですよね?)
主催のよしひろさん、素敵な企画をありがとうございます!