
まだAIでは絶対に書けない本/出版の力
日本のブランドが再び世界を相手に戦うには?

待ちわびた新刊を入手した。
『敗れてもまた走れ』(財部誠一 著)。
オニツカタイガーの歴史を解き明かしつつ、「世界と戦うブランドとは?」に斬り込むという内容だ。
財部さんとは20年来のお付き合い。
今でも財界トップとのネットワークでは日本一だと思う。
本の企画を考えるとき、時流に乗ることを必ず考える。
今なら「推し」とか表層的な流れに乗ろうとする(自分もw)中で、オニツカタイガーを入口に「世界で勝てるブランドとは」という今の時流を引き込んでいる。
ここに財部さんが経済評論家ではなく、経済ジャーナリストだという真骨頂がある。
渾身の一冊(ご本人の言葉)を渾身の思いで読もう。
AIでは絶対にまだ書けない

この本は構想8年という長い取材期間を経て刊行された。
財部さんの丁寧かつ深い取材が積み重ねられたのは間違いない。
本を読み進めると、文章の細かいテクニックに驚かされる。
私は毎日AIをかなり使っている。
今やホームページすら作ってくれる。
文章の「出力」のレベルも上がった。
とはいえ、この本のレベルの原稿を出せるかといえば、
AIをかなり使う編集者という立場から「まあ、まず無理だ」と思う。
いくらプロンプトを工夫しても、まず圧倒的な一次情報がないし、
ある程度のパターンの中で文章生成をする前提では不可能だろう。
AIでこの本が書けるか?という問いを与えてくれた本でもある。