メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bykidsnaco

顔の終着点


    私はいたって平凡な顔だ。
    ここでは特徴を書くのを控えるが、子供の頃から母親に「勉強をすれば賢く見えてくるし、(顔の)欠点も気にならなくなるわよ」と慰めにもならない言葉を聞いて育った。親として子供に勉強させるための常とう句だろう。

     
    我は強いが、私は、基本的には素直な性格なので、「そうなのかあ」、とその時だけは勉強にも力が入った(継続しなかったけど)。

     
    若いころは、見た目を気にし、「どうすれば小顔になるか」とか「鼻を高くできるか」とかハリウッドスターのメイクを真似たり、鍼を試したり、とにかく雑誌を読み漁り、色々と研究したものだ。
     

    とはいえ、努力にも限界がある。
     

    「ルックスは整形や極端な減量でもしない限り、変えられない」、という現実を受け入れ、やがて、関心事は肌のシミやしわ、皮膚のたるみの改善に移行していった。
     

    どうやって直射日光を避けるか、横向きの姿勢で寝ないようにするか、に気を配り、化粧品や美容サプリにかける金額もかさんでいく。

     
    中年と呼ばれて久しい今、最低限、美容に気を遣ってはいるものの、魔法の薬がない限り、そして自分がロボットでない限り、老化を阻止することは不可能だ、ということを悟った。
     

    むしろ、「顔ってその人の生き様そのものだな」と感じることが多い。 


    若いころはルックスの良さでカバーできたとしても、年とともに外見は崩れていく。
     
    男女、年齢問わずに、「この人美しいな」と瞬間的にハッとすることがある。顔立ちの話ではなく、話し方や雰囲気も大きな要素ではあるけど、やはりその人の生き方、性格や人生に対する姿勢が顔にでているので、その人のことをもっと知りたいと思えてくる。 


    逆境を跳ね返してきた人の鋭い眼光、優しい人の目尻のしわなどすべてが魅力的だ。


    そのような人は、いわゆる人間力が豊かで、ハッピーなオーラでもでているのだろうか?

     
    生き様や性格で少しでも「顔」に魅力が増すのであれば、もう少し人に優しくなろう、カッコいい生き方をしよう、と思えてくる。

     
    自分の顔の終着点に向けて、それは私の今後の大きな課題だ。

    https://twitter.com/ATF_TOKYO

    この記事が参加している募集

     
     
    note3年目 / 金融記者 好奇心で世界を切り取り、感性で言葉を紡ぐ “There’s always light at the end of the tunnel.” (トンネルの先には必ず光がある) 旅、人生、AI・モフリン・モモ🍑について投稿♬ 短編小説も執筆

    あなたへのおすすめ