
やっぱり、環境だよな。
魚は、
水中を自由に泳ぐ。
かといって、
泳ぐことに必死なんかではない。
ごく普通に、泳ぐ。
陸に住む私たちには、
考えられない早さで
水中を泳ぐ。
けれども、
どんなに泳ぎの得意な魚でも、
陸に上がれば、
私たちのように
陸を歩くことはできない。
どちらが優れている
という話ではない。
ただ、自分の力を
発揮できる場所が違うだけなのだ。
私たちは、
物事がうまくいかないと、
はじめに自分の能力を疑ってしまう。
自分には才能がないんじゃないか。
努力が足りないんじゃないか。
もっと頑張らなければいけないんじゃないか。
本当にそうなのだろうか。
本当は、
能力がないのではなく、
能力を発揮できる環境にいないだけ
なのかもしれないのだ。
植物の種だってそうだ。
種は、
頑張って芽を出すわけじゃない。
どんなに立派な花の種だとしても、
土も水も日光も適切な温度もなければ、
芽を出すことはない。
別に、
種が怠けているわけではない。
根性が足りてないわけでもない。
ただ、
芽を出すための条件が
揃っていないだけなのだ。
それなのに、
私たち人間の世界では
どうだろう。
もちろん、
努力は必要だと思う。
でも、
努力だけでは
どうにもならないことがある。
本当に必要なのは、
自分を責めることではなく、
自分を活かすことのできる場所を
探すことなのかもしれない。
環境によって、人は変わる。
同じ人間なのに、
ある場所では頼りにされ、
別の場所では役に立たない人間のように扱われることがある。
ある職場では生き生きと働いていた人が、
別の職場では自信を失ってしまう。
反対に、
ずっと評価されなかった人が、
環境を変えた途端に驚くほど活躍することもある。
その人の能力が、
突然変わったわけではない。
もともと持っていた力を
発揮できるようになっただけなのだ。
そう考えると、人間の能力というものは、
本人の中だけに存在するものではないのかもしれない。
環境によって、
発揮できる力は大きく変わる。
だから、
今いる場所で評価されていないからといって、
自分には価値がないと思う必要はない。
その場所が、
自分に合っていないだけかもしれないのだから。
逃げるのではなく、
場所を変える。
私たちは、
環境を変えることに対して、
どこか後ろめたさを感じてしまう。
仕事を辞める。
住む場所を変える。
付き合う人を変える。
長く続けてきたことを手放す。
そうした選択を
「逃げ」だと考えてしまう。
魚が陸から水に戻ることを、
逃げとは言わない。
日陰で育たない植物を、
日当たりのいい場所へ移すことも、
逃げとは言わない。
むしろ、
それは生きるために必要なことだ。
私たちにだって同じではないか。
自分に合わない場所で、
無理をして、我慢して、
どんどん自信を失っていく。
それを「頑張っている」と評価する社会って
何なのかと、少し疑問を感じる。
もちろん、
環境を変えれば何もかもうまくいくわけではない。
新しい場所でも
努力は必要だし、
困難だってある。
それでも、努力が実を結びやすい場所と、
そうでない場所は確かにあると思う。
努力することと、
努力する場所を選ぶこと。
どちらも同じくらい大切だと思う。
自分が咲ける場所を探せばいい。
それぞれに、
咲けるふさわしい場所がある。
大切なのは、
自分らしく咲ける場所を
見つけることなのだと思う。
そして、
環境を変えるというのは、
必ずしも会社を辞めることだけではない。
付き合う人を変える。
時間の使い方を変える。
自分の役割を変える。
新しいことを始めてみる。
そんな小さな変化でも、
自分を取り巻く環境は変えられるはずです。
もし今、自分に自信を持てずにいるのなら。
もし今、頑張っているのに報われないと感じているのなら。
もう少し頑張ろうとする前に、
一度考えてみてもいいと思う。
「ここは、本当に
自分が力を発揮できる場所なのだろうか」と。
自分を変えることばかり考えなくてもいい。
自分を責めることばかりしなくてもいい。
もしかしたら、
変えるべきなのは自分ではなく、
環境の方なのかもしれないから。
魚には、水が必要だ。
種には、芽を出すための条件が必要だ。
そして私たちにも、
自分らしく生きられる環境が必要なのだ。
咲けない自分を責めるより、
咲ける場所を探そう。
やっぱり、環境大切ですね。
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