
人生50歳まで。いや、ほんとは30歳まで。
50代の人と会話をしてみるといい。
滑舌が悪い人が多い。
知識は豊富だからやたら口数は多いが、残念なことに滑舌が悪くてよく聞き取れない。
だから話を聞く気にならない。
そして話し方が下手なことが多い。
頭が古いので、どうも変な話し方をする。
本人はきちんと話しているつもりなのだろう。
もちろん個人差はある。
そして50代は体力が衰えていたり、体に何らかの不具合を抱えていたりする。
腰が痛い、肩が痛い、胃の調子が悪い、など。
手術を繰り返す人もいる。
大腸がんや目の病気になる人もいる。
でも多くの人は70〜80歳まで生きる。
ずいぶん哀れだと思う。
職場に60代の職員が大勢いる。
生来の自信家タイプは、雰囲気はシャキッとしている。
だが、周りの若者がその人に合わせてあげている様相を呈する。
周りの若者が爺さんに気を遣いながら会話をしている。
それを見て切なくなる。
37歳の同僚に「あと13年経ったら50歳だよ。」と言ったら、「13年かー。」と落ち込んでいた。
30代なんて全然若くないからね。
惰性で現状維持のまま、気づいたらジジイだよ。
「若者」は20代まで。
30歳は「そろそろ、根を張る土地を見つけなさい。そして、そのあと、あなたはそこで朽ちていくことになるからそのつもりで生きなさい。」という年齢だ。
よほどのことがない限り、「38歳から人生が激変!第2の人生がスタート!輝きの場を得る!」なんて夢みたいな展開にはならない。
「よほどのこと」とは努力とか出会いとか。
ほとんどの凡人の人生は
30歳までに決まる。
22歳のキャピキャピの新人を見ていて、ぼくは真顔になる。
「張り切ってるけど、君がどんなに頑張ってもここで働いていたら大した人生にはならないぞ。」と内心でつぶやく。
先輩から口伝で教えられたことを一生懸命ノートに書き写すその姿を見ていると、生命の死を感じる。
最初から腰掛けのつもりで公務員になってるのならいいんだけどね。
ここで偉くなってもたかが知れてるぞ。
でも女性の場合は結婚や出産があるから、ぼくにはわからない世界があるけどね。
一日中座っていたので膝が痛い。
30歳は人生の夕方。
50歳は片足を棺桶に突っ込んでいる。
人生は長いがフルパワーで活動できる期間は意外と短い。
30代になったら自分の人生の終わり方をイメージし始めたほうがいいと、ぼくは思うけどね。
よほど才能がある人でない限り。
何もしないと閉じていく一方だよ。
ぼくの祖母は90歳。
祖母は、ほとんど目が見えないし、歩けない。
電話で会話することを楽しみにしていた友達もほとんど亡くなってしまって寂しいらしい。
唯一の楽しみはテレビで相撲を見ることだったが、ほとんど目が見えないので、つらそうだ。
よく「死にたいけど、死ぬわけにはいかないからね。生きるしかないね。」と言う。
残酷なのは、体はその状態なのに、頭脳明晰なところだ。頭だけがしっかりしている。
いかに長く生きるかではない。
いかに命を使い切るか、だ。
ぼくは祖母を愚弄するわけではない。
努力の人だ。立派な人だ。
3人の子供を育て上げた。立派だ。
それだけに、晩年の姿は「悲しい」としか言いようがない。
みんな、自分だけはそうならないとか思ってアンチエイジングとかしてる?
愚かだ。