
ディストピア飯からの脱却
夏の間保存の観点からやめていた弁当作りをこの度再開した。
今まで昼食はもっぱらコンビニで買って済ませていましたが、如何せん高い!食費が!ひと月の累積が!家賃か!ってくらいになってる!これはダメ!
という事でお弁当の出番です。
ここのところ気温がぐんと下がってきて、向こうの方から『走ってくる師』が見えてきそうな風情。
だんだん暖かくなる気候よりも
だんだん冷たくなっていく気候のほうが好きですが、あんまり速いメリーゴーランドでは酔ってしまう。
さてお弁当についてですが、私の場合こんなところに載せるような出来栄えのものではありませんが、敢えての晒しで(誰得)載せたいと思います。

基本このスタイルで、そこになにか足せるものがあれば足す感じです。

このお弁当何がいいってまず作るのに時間がかかりません。帰宅してお弁当箱を洗い、シャワーを済ませてから夕食の準備をしている時に一緒に出来てしまう。
ウィンナーは食べていて飽きることが殆どないので、お弁当の中身についても考える手間がありません。
最近はここにベビーチーズを足したりして楽しんでいます。
そして、このお弁当というものの最大のメリットは、食べる事でもたらされるリフレッシュ効果にあります。
基本仕事中は時間に追われている為、昼食などは空腹を満たしてくれさえすればいいくらいに思っていました。だからコンビニで買ったものを食べていても味がしない。ヱヴァQでシンジ君が食べていたディストピア飯、みたいなもの。
けれどお弁当は、
美味しい、不味い、に関わらず味がした。
味が、心に届く感じがした。
1日中時間に追われて仕事して、
休憩を取ることが逆に支障になるような常態の中で、心は膠着し、早く終わらせたいのに無意識のうちに業務のペースが落ちてしまっている事もしばしば。
そんな中で食べるコンビニの昼食は味が心に届いてこない。
村田沙耶香さん著書の『コンビニ人間』で主人公が食べていた野菜をただ茹でただけの食事とあまり変わらない。
食事すらも、作業に成り下がっていた。
お弁当は自分で作るから味に感想が生まれる。その時点で心が動いてるんですよね。一瞬仕事から意識が離れる。齢40を過ぎて初めて『気分転換』という現象を実感したかもしれない。
お弁当は味を心に届けて気持ちを動かしてくれる。そして何よりお財布に優しい。マンネリ化したらまた違ってくるかもしれませんが、この習慣を続けていきたい。

お弁当箱は結婚して地元を離れる際に、母方の伯父が造って持たせてくれたもの。
私の育った地域ではこの様式のお弁当箱をメンパといいます。(全国共通?)
伯父は路線バスの運転士を定年を越えて勤め上げ、母子家庭だった私達家族の事をいつも気にかけて支援してくれていました。生涯頭が上がりません。
子供の頃は夏休みや冬休みになると、親戚の子達と伯父さんが運転する路線バスに乗り合わせて、祖母の家に1時間かけて行くのが楽しみでした。
そこから1週間ほど祖母の家で過ごし、山のなかで川や森に親しんで遊びました。
色褪せない思い出です。
祖母の葬儀の時に会ったきりでしばらく会っていない。
元気にしているかな。
伯父さん、
伯父さんの造ってくれたお弁当箱、最近になってやっと使ってるよ。
長い間眠らせてしまってごめんね。
でも今大活躍してるよ。
すごく素敵なものを造ってくれてありがとうね。
このお弁当箱をみると伯父さんやおばあちゃん、山の事を思い出すよ。
また山に行きたいな。
元気でいてね。
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