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2025/10/24 お手伝いの取り合い 〜子どもの「やりたい」を見逃さない工夫〜


    2025/10/24

    間違えようのないほどの曇天の朝。
    窓を開けると、湿った冷たい風が頬をかすめた。

    明日は次女の保育園最後の運動会。
    その予定を手帳に丸をつけながら、胸が高鳴る。

    白湯を飲みながら、静かな部屋を見渡す。
    この穏やかな時間が、慌ただしい一日の中での小さな準備運動。

    日中は思いがけない雨。
    職場では体調を崩す人がちらほら。
    季節の変わり目を感じながら、帰り道を急いだ。

    夕食時に聞こえた、次女の声


    金曜日の夕飯は唐揚げ。
    次女の食欲が日に日に増えている。

    ごはんをおかわりして、苦手な野菜たっぷりのスープもペロリ。食後にはアイスまで食べていた。

    明日は運動会だからか、「楽しみだけど緊張する!」と目を輝かせている。

    長女は「世界の料理×お話し給食」だった話を嬉しそうにしてくれた。「せかいいちおいしいすーぷ」という絵本のスープを再現したらしい。

    「スープっていうかシチューだった!
    私の好きなホワイトシチューみたいな」

    そんな賑やかな夕食の中、次女がぽつりと言った。

    「お手伝いをしたいのに、お休みじゃない日はお姉ちゃんがやっちゃうから、やりたくてもできない」

    9月から始めたポイント制のお小遣いルール。
    長女の「旅行までに1万円稼ぎたい!」という言葉から始まったこの仕組みは、長女にとって大成功だった。

    目標を達成し、旅行を楽しみ、今も継続している。
    でも、次女の視点が少し抜けていた。

    私は「前向きな競争心」として捉えていた。

    でも、次女には「やりたいのにできない」というモヤモヤが積み重なっていたのかもしれない。

    1万円達成のその先に


    「旅行までに1万円貯めたい」という長女のひとことから始まり、10月の旅行前に無事目標を達成した。

    その後も「お手伝いは続けたい」と本人から提案があった。お小遣いのためというのもあると思う。

    けれど、「やり遂げた自分」や「頼られること」が嬉しかったのだろうと日々の様子から推測している。

    お金はモチベーションのひとつであっても、本当に育っているのは「自分も役に立てる」という実感。

    それは、金額では測れない誇りの芽のように見える。

    次女はまだ年長さん。
    でもお手伝いへの意欲は満々。

    お小遣いの仕組みは理解しているけれど、それよりも「お姉ちゃんと同じようにやりたい」という気持ちの方が強い。

    そして、どうしたって平日は長女が先に動いてしまうことが多く、「わたしの番がない!お姉ちゃんばっかりずるい!」と膨れっ面で訴える。

    できることはたくさんあるのだけれど、本人がやりたいタイミングと重ならないと動けない。

    長女の方が早く帰ってくるので、留守番がてらお手伝いをするのが定着していて、帰ってきたら終わっているという現状。

    子どもの“やる気の波”は一瞬。
    その瞬間を逃さず、すぐに託せる仕組みがあればいいのだけれど、なかなか難しい。

    ルールを見直す時期が来た


    9月にこのお小遣いルールを作ったとき、私たち夫婦が気をつけたのは「報酬がなければ動けない人にならないようにすること」だった。

    だから、1ヶ月後には子ども自身に「続けたい家事」を選んでもらい、私から「お願いする役割」として託す予定だった。

    それは単にお金を得ることではなく、「自分で選んで続ける」体験をしてほしいから。選んで続けることで、自分の「仕事」として責任感を持って取り組んでほしいから。

    これを提案する前に、このまま継続したいと言われたので、いまは様子見中。

    でも、もう一つ大切なことを忘れていた。

    それは、「それぞれの子どもに合った役割」を考えること。

    長女が得意なこと、次女がやりたいこと。
    それぞれの「得意」と「やりたい」は違う。

    つい効率や慣れを優先してしまって、次女の挑戦の機会を奪っていたのかもしれない。

    11月は、お手伝いの内容を見直してみようと思う。

    「やりたい」と言える環境を


    家庭の中には、子どもが自分の意志で関われることが意外と少ないのかもしれない。

    「やりたい」と口にできる勇気。
    それを受け止める余裕。
    どちらも大人次第で変わっていくように思う。

    お小遣いルールを始めて、長女は目標を達成した上に、今は「家族のために動く習慣」が身についた。

    次女は「私もやりたい」という意欲を見せてくれている。

    「お手伝いの取り合い」が起きるくらい、子どもたちが家族の役に立ちたいと思ってくれていることが、何より嬉しかった。

    あなたの家では、どんなお手伝いの時間がありますか?

    小さな努力を「見える化」する工夫と、それぞれに合った役割分担。そのバランスを取りながら、家族みんなが笑顔になれる仕組みを育てていこうと思う。


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    ▶︎ お小遣い制のお手伝いを始めたとき

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    ▶︎ 優しさは、弱点じゃない!
     意識して使えば、“静かな武器”になる◎

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