
小学校で教わる、日本人としての『きれい』の感覚
昨晩、寝る前の読み聞かせの前に、ふと棚にあった1年生の道徳の教科書を手に取った。
ページをめくりながら、娘が「全部ひらがなで書かれてる」と言って、当たり前のように漢字を読み書きできるようになった自分の成長を感じているようだった。
そして、親の私は『きもちよい せいかつ あとかたづけ』というページが目にとまり、思った。
——ほんとうに大切なことって、小学生のときにもう教えてもらっているんだなぁ、と。
「片づけると、どんな気持ちになるか」なんてテーマを小学1年生が考えて発表するんだから、日本の教育って本当に丁寧だと思う。
以前、南アフリカに常駐している日本人の社長さんから聞いた話を思い出した。
現地の小学校では、食後の床に食べかすが落ちていたり、物が乱雑に置かれていたりするのは当たり前だそうだ。
文化が違うと言ってしまえばそれまでだけど、「自分たちで掃除をする」「秩序を保つ」という日本の教育に根づいた習慣は、あらためて誇れるものだと思う。
私は今、会社で4S5定(整理・整頓・清掃・清潔と、定路・定量・定置・定名・定色)の推進を担当している。
現場(特に海外の事業体)でよく耳にするのは、「自分の仕事はものづくりであって、片づけや掃除じゃない」という声。
マネージャーからは、「どうやってチームに4S5定を浸透させたらいいか」という相談も多い。
それらを思い返しながら、
——これは単なるルールじゃなくて、“育ち方の違い”が表れているんだな、と感じた。
小学校で掃除の時間があること、授業で「なぜ片づけをするのか」を考えること。
そういう教育を自然に受けてきた私たちにとって、“きれいに保つ”ことは、「効率よく、気持ちよく過ごすための約束」なんだと思う。
今日は、日本のある工場で、4S5定活動を牽引してくださっている職場の『改善発表会』に参加させてもらう予定。
子どもたちが学ぶ教室と、私たちが働く現場。
どちらも「大切なことを学ぶ場所」だと思えば、少し背筋が伸びる朝だ。