
いまの仕事を続けながら新しいチャレンジを。「兼務」の経験で広がったキャリアの可能性
社員ひとりひとりのキャリアづくりや成長をサポートするJTBグループの「人財交流共通制度」には、多彩なコースが用意されています。
そんななかから、今回は2024年度からスタートした新しい制度「プロジェクトチャレンジ(兼務型)」をご紹介。これまでの業務を行いながら、一定の割合で新しい業務にもチャレンジできる制度です。
それぞれ法人営業と国際会議の仕事をしながら、「広報・PRプロジェクト」を兼務してきた2人に、兼務という働き方に挑戦しようと思ったきっかけや、チャレンジを通じて気づいた“キャリアの築き方”について話を聞きました。

ビジネスソリューション事業本部第六事業部。2018年に入社し、主に法人営業を担当。取引先への営業から、添乗までも行う。2024年度の兼務型プロジェクトチャレンジへの応募で、1年間、オウンドメディアの企画・運営に携わる。

株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル 国際会議課。2016年に入社し、国際的な会議や国家行事などの大型公務案件を支える「PLM(Protocol Logistics Management)」に携わる。2024年度の兼務型プロジェクトチャレンジへの応募で、1年間、オウンドメディアの企画・運営に携わる。
「兼務」という働き方を知り、いまの自分にぴったりだと思った

ーーまずは「兼務型プロジェクト」にチャレンジしたきっかけをお聞かせください。
笙:私は2018年に入社し、法人営業としてお客様のさまざまな課題解決のお手伝いをしてきました。入社から7年間、お客様と喜びも苦労も共有できるこの仕事にやりがいを感じてきた一方で、結婚や出産・育児といったライフステージの変化をきっかけにJTBでの仕事を諦めていく先輩方を何度か見送ることがあって…。
「いつか自分もこの仕事を続けられなくなるときが来るのかな…」と不安を感じると同時に、「JTBには多様な職種や働き方があるはずなのに、本当にそれ以外の選択肢はないのだろうか?」という疑問が芽生え始めたんです。
そこで具体的に可能性を探るため、人事部門のキャリアコンサルタントと面談したところ、兼務型プロジェクトを紹介してもらって「これだ!」と思い、すぐに応募を決めました。
ーー兼務のどのようなところに魅力を感じたのですか?
笙:これまでの「人財交流共通制度」では、別のグループ会社への出向や特定のプロジェクトへの参加など、数年間、現職から離れるケースがほとんどでした。でも、「兼務」という選択肢ができたことで、これまでの仕事を手放さない形で新しいことにも挑戦する道ができたんです。
営業職の5〜7年目は、業務にも少しずつ慣れてきて、担当するお客様との信頼が深まる大事な時期。実際私も、いま担当している案件をすべて手放してまで異動するのは違うな、と考えていました。でも、「このまま法人営業の仕事しか知らないままでいいんだろうか…」という不安も感じていたので、この制度は私にぴったりだと思ったんです。

中村:すごくわかります。私も、自分の業務を続けながら新しい世界を見られるところに魅力を感じました。
私はJTBグループの中でも、インバウンドに特化したグループ会社であるJTBグローバルマーケティング&トラベルの国際会議課で働いてきて、来年度で10年目を迎えます。JTBグループ全体のことをより深く知るために何か新しいことに挑戦したいと思っていましたが、スーパーバイザーとしてグループマネジメントを担当していることもあり、すぐには離れられないと感じていました。それに、もう少し後輩たちと仕事をしたいという想いもあって。
毎年、人財交流制度の募集を見ていたのですが、そんななかで今年度は兼務型プロジェクトがあることを知ったんです。ちょうど担当していた業務も、例年に比べると大きな案件が少ない年だったこともあって、「これならできるかも」と思い応募を決めました。
「社内なのに知らない」はもったいない。JTBのことを深く学べる広報・PRの仕事

ーー「兼務型プロジェクト」にある選択肢のなかで、「オウンドメディアを活用した広報・PRのプロジェクト」を選んだのはどうしてだったのでしょうか。
中村:もともと自分が素敵だなと感じたこと・ものを「他の人にも知ってもらいたい」という気持ちが強くありました。JTBに入社したのも、学生時代の留学経験などを通じて日本の魅力を世界に伝える仕事がしたいと思ったからです。
約10年JTBグループで働くなかで、今度は「JTBの仕事の魅力をもっと知ってもらいたい」と感じるようになって。日々の業務で大変なこともありますが、それも含めて平和で心豊かな社会につながる「交流」の一つであり、その魅力や意義を多くの人に伝えたいと感じました。
それから、オウンドメディアなら私たち社員自身の言葉で伝えられるところもいいなと。前から広報やPRの仕事に興味があって、そのような仕事をしたいなと思っていたので「これはチャンス!」と思いました(笑)。

笙:私も中村さんと動機は似ていますが、「もっとJTBのことを知ってもらいたい」という前向きな気持ちだけでなく、「JTBにはこれだけ多様な事業があるのに、私を含め社内の人からもあまり知られていない。このままでいいのか…」という危機感もあったように思います。JTBグループ全体のこと、他個所の取り組み事例やグループ会社の動きを知っていれば、営業での提案の幅も広げられる可能性があります。
また、働き方についても、さまざまなキャリアの選択肢があることを、後輩たちや若手社員にももっと知ってほしいなという気持ちもありました。社内に向けて情報を伝える“架け橋”のような存在になりたいと思い、この仕事にチャレンジしました。
兼務を通じて、JTBの魅力を自分の言葉で語れるように
ーー兼務型の場合、本務とのバランスやコミュニケーションが大切になると思います。実際に1年間経験してみていかがでしたか?
笙:新しい制度だったので、最初上司に相談したときは「兼務って何?」というリアクションでしたね(笑)。大きな取引先を抱えるなかで、本当に兼務できるのかと心配されましたが、自分の意志と「こう工夫すればできます」という具体的な策を伝えたところ、「ぜひ頑張ってみて」と背中を押してもらえました。

中村:このプロジェクトの兼務は「全体の2割」という決まりなので、私たちの場合は毎週火曜日を兼務に充てていました。兼務の発令が出たときから、社内のいろいろな方や友人、家族などから応援のメッセージをたくさんもらえて、日々の励みになりましたね。
オウンドメディアの仕事は初めてのことばかりでしたし、使うツールも本務とは違っていたので最初は少し不安でしたが、丁寧なオリエンテーションをしていただいくなど、皆さんのサポートのおかげで徐々に慣れていくことができました。
ーー広報・PRの仕事の中で印象的だったものはありますか?
笙:オウンドメディアの編集会議で、企画やネタをみんなで持ち寄るたびに「JTBってこんな事業もやっているんだ!」と新しい発見の連続でした。どの仕事も魅力に溢れていて「全部やってみたい!」と思うほど(笑)。
また、「働き方」をテーマにした記事も印象的でした。
JTBにはいろんな働き方で長期的なキャリアを築いてきた先輩方がいることを知って、「仕事はこうでなければならない」という私のなかの固定観念がかなり和らぎました。一つの部署や一つの働き方だけにこだわる必要はないと気づいて、心が軽くなったと思います。
中村:さまざまな企画に携わらせていただきましたが、特に印象深かったのは、本務である国際会議課の仕事を紹介できたことです。
性質上あまり公にできない案件が多い仕事なのですが、ベテランの先輩たちに取材を受けてもらって、表現も検討を重ねながら仕事の魅力ややりがいを何とかうまく記事にすることができました。できあがった記事が公開されたときは、本当に嬉しかったですね。
ーー兼務の経験が本務に生きる場面はありましたか?

笙:営業職としてお客様に提案できる引き出しがぐっと増えたかな、と。自分の部署だけでできることは限られていても、社内にはさまざまなスキルを持つ人たちがいるので、それらを掛け合わせることができます。
現場で忙しく過ごしているとつい自分の周りしか見えなくなりがちですが、兼務を経験したことで何か困ったときには別の部門の人にも相談してみればいいんだと、広い視野を持てるようになりました。
中村:広報の仕事の魅力を知ると同時に、JTBの想いや目指す方向を以前より深く知れたことが、大きな収穫だったと感じています。
兼務先である「ブランド・マーケティング・広報チーム」のミーティングに参加したり、決算会見に同席をさせてもらったりしたことで、すべての仕事が交流創造につながっていることを感じて、本務のなかでも交流創造についてより考えるようになりました。
人生のフェーズに応じて、柔軟に、主体的にキャリアを築いていきたい

ーー「兼務型プロジェクト」をどのような社員におすすめしたいですか?
中村:私たちのように、新しいことに挑戦してみたいけどいまの仕事も続けたいというときにすごくいい制度だと思っています。
ただ、ある程度セルフマネジメントができる人でないと、本務と兼務のバランスがうまく取れずにいっぱいいっぱいになってしまうことも起こりうるのかなと…。もちろん上司に相談することもできますが、兼務の場合は上司も2人いるので、全体のバランスを管理できるのは最終的には自分だけだと思うんです。
自分の業務量を把握して工夫しながら進めていくのが基本。それでも繁忙期が重なってしまったときは、私も上司に相談しながら進めていました。
笙:本務と兼務、両方に対して本当にやりたいという強い気持ちがあれば、大変なことも乗り越えられるのかなと思います。「いまの仕事が嫌だから」という人よりも、兼務を通じて成長したい、自分のキャリアについて真剣に考えたい人にこそ向いているんじゃないでしょうか。
兼務先の仕事が自分に合っているかどうかは、実際に挑戦してみないことには分かりません。たとえ合わなかったとしても、元の部署に戻って新たな気持ちで再スタートできることもこの制度の魅力の一つ。自身の「やってみたい」という気持ちを大切に、ぜひチャレンジしてほしいです。

ーー最後に、お二人の今後のキャリアについてお聞かせください。
中村:この兼務制度に限らず、新しい知見を得られる機会やこれまでの経験を生かせる機会があれば積極的に挑戦していきたいと思っています。
「人財交流共通制度」を使えば自分から手を挙げてチャレンジできるので、「やってみたい」という気持ちさえあれば、誰にでも必ずチャンスは巡ってくるはずです。上司や人事からの期待を受けとりつつも、しっかりと自分のやりたいことを考えながらキャリアを切り拓いていきたいです。
笙:キャリアも人生と同じで、その時々で変わっていくものなんじゃないかなと思うようになりました。例えば「出産後もバリバリ働きたい」といまは考えていたとしても、実際に子どもが生まれてみたら「もっと子どもと一緒にいる時間がほしい」という考えに変わる可能性もあると思うんです。
JTBはそういった変化にも柔軟に対応できる会社であることが、今回の兼務の経験で実感できましたし、あらためて「この会社で頑張っていくぞ!」と希望が持てました。今後どういう道を歩むことになるか分かりませんが、さまざまな可能性を探りながら、JTBで長く働いていきたいと思っています。