土地家屋調査士の通信講座、どこまで見て選ぶ?2027年向け3社を「添削」と総額で比べてみた
情報確認日:2026年10月17日/対象講座年度:2027年
土地家屋調査士の通信講座を調べると、料金もコース名もいろいろ。「どこまで含まれていて、自分には何が必要なんだろう」と迷いませんか。基礎講義だけのプランと、答練・模試まで含むプランでは、含まれる内容が違うからです。さらに「答練付き」でも、自分の答案を提出して添削してもらえるとは限りません。
この記事では、午前の部の免除資格を持ち、法律科目から初めて学ぶ人に向けて、アガルート・LEC・東京法経学院の2027年向け通信コースを比較します。比較対象は「基礎学習から答練・模試まで含むプラン」。教材や演習量まで同一ではありませんが、講義単体と総合コースを混ぜないことを優先しました。
先に、選び方の目安を3つに絞ってみます。
答案を提出して、採点・添削を受けながら進めたいなら、まずLECを確認。
30万円以内を目安に基礎と多めの演習を一式そろえ、講義ファイルも残したいなら、東京法経学院の総合コースCが候補。ただし2027年答練の添削・返却条件は申込前に確認。
デジタル教材、オンライン質問、バーチャル校舎を重視するなら、アガルートの入門フルが候補。ただし収録答練・模試には添削が付かない。
いずれも合格を保証するものではありません。合格率や条件付き返金を一律に点数化した順位は付けていません。

この記事の対象者と、比較に含めないもの
対象は、測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかの資格を持ち、午前の部の免除を受けて受験する初学者です。土地家屋調査士試験自体に受験資格の制限はありません。免除は受験資格とは別の制度なので、資格を持っていない人が受験できないという意味ではありません。免除申請の方法や必要書類は、受験する年度の法務省案内で確認しておきましょう。日調連の試験案内・法務省の試験ページ
午前免除資格をまだ持たない人は、測量士補対策などが必要かを先に決めましょう。また、司法書士試験などで民法を学習済みの人や、土地家屋調査士試験の再受験者には、別のコースのほうが重複を減らせる場合があります。本記事では、測量士補とのダブル合格コース、民法既習者向け、学習経験者向け、通学コースは主表に含めていません。
「2027年向け」は教材・講座の目標年度を示します。この記事では、2027年度の正式な試験日程・出願期間を確認できていないため、確定日として掲載していません。
料金と含まれる対策を比較
価格は2026年10月17日に確認した公式ページの通常表示額、すべて税込です。キャンペーン、個別クーポン、教育訓練給付、合格時の返金、ポイントを差し引いていません。
スマートフォンでも読みやすいよう、同じ比較項目を会社ごとに並べています。
アガルートアカデミー
対象年度:2027年合格目標
比較プラン:入門カリキュラム/フル
講座価格:437,800円
教材発送費等:送料込み
講座+上記発送費等:437,800円
基礎講義:入門総合講義、過去問解説、作図・計算等
答練・模試:実践答練3回+直前予想模試1回
添削:上記の実践答練・模試には付属しない
主な形式:オンライン動画・冊子・デジタルブック。アプリの講義DL対応
LEC東京リーガルマインド
対象年度:2027年合格目標
比較プラン:土地家屋調査士合格コース・通信Web・答練模試自宅受験(CB27013)
講座価格:319,000円
教材発送費等:この注文額では発送手数料不要
講座+上記発送費等:319,000円
基礎講義:インプット完成講座73回
答練・模試:直前ファイナル答練8回。うち公開模試2回
添削:上記8回に添削・成績処理あり。基礎講義の記述答案添削は別料金
主な形式:Web動画・冊子。スマホ視聴、音声・スマホ動画DL対応
東京法経学院
対象年度:2027年試験対象
比較プラン:新・最短合格講座・総合コースC・MP4映像ダウンロード
講座価格:273,700円
教材発送費等:送料・事務手数料1,210円。北海道・沖縄は1,710円
講座+上記発送費等:274,910円。北海道・沖縄は275,410円
基礎講義:基礎力総合編。内堀クラス50回/山井・山下クラス27回
答練・模試:合格直結答練21回。うち全国公開模試2回
添削:基礎の提出課題8回(択一5・記述3)。2027年答練の添削・返却条件は要確認
主な形式:冊子+MP4動画DL。ストリーミングにも対応
出典:アガルート講座・同社2027年比較表PDF・同社送料FAQ/LECコース・同社発送手数料/東京法経学院コース・同社送料・事務手数料
※合計は「講座代金+上記発送費等」です。電卓・文具、答案送付にかかる郵送料、通信費、分割払いの手数料、任意の追加講座、受験料は含みません。各校の講義回数は1回の長さや構成が異なるため、回数だけで学習量の優劣を判断しないでください。
質問と利用期限は、添削とは別に比べる
質問サービスは「分からない箇所を聞く仕組み」、添削は「自分が書いた答案を確認してもらう仕組み」です。前者が充実していても、全答案の採点まで含むとは限りません。
スマートフォンでも読みやすいよう、同じ比較項目を会社ごとに並べています。
アガルート・入門フル
学習内容の質問:KIKERUKUNで50回まで
学習相談等:ホームルーム。フルはバーチャル校舎対象だが先着希望制
開始・配信:主要講義は2026年4月28日から順次。未配信分あり
終了・視聴期限:主要講座は2028年1月31日。質問等の期限と同一とは断定しない
LEC・合格コース通信
学習内容の質問:教えてチューター。受講期限内、申込コース・講座の実施回数相当が上限
学習相談等:学習フォロー、同年コース生の口述試験対策等
開始・配信:一般通信の主要講義は2026年4月23日から順次。未配信分あり
終了・視聴期限:インプット完成講座・直前ファイナル答練とも2027年10月31日
東京法経学院・総合C
学習内容の質問:質問票またはオンライン質問フォーム。回数上限は確認できず
学習相談等:予約制カウンセリング、月1回・15分まで。学習内容の質問は別の質問窓口
開始・配信:現行案内は2026年11月2日開講の11月期
終了・視聴期限:通信講座サポートは対象年度の本試験日まで。保存済み動画は削除しない限り終了後も視聴可能
出典:アガルートのサポート説明・同社配信予定PDF/LECサポート・同社配信予定PDF/東京法経学院講座・同社サポート期間
※東京法経学院の2027年講座ページから案内される答練詳細には、2026年度版を参考掲載している箇所があります。過年度の日付や返却条件を、そのまま2027年度の確定条件として扱っていません。
条件別の選び方
答案を採点してもらいたい:LECを先に見る
自宅で解いた記述答案について、書き方や図面を第三者に見てもらいたい人は、まずLECの標準コースを確認しておきましょう。直前ファイナル答練8回には、添削と成績処理が含まれます。一方、基礎講義に出てくる記述答案の個別添削は有料オプションです。「添削あり」の一言で、すべての練習問題まで対象だと判断しないことが大切です。LECコース内容
通信の答案は送付して提出し、添削後のPDFをWebで受け取る流れです。公式販売ページでは、答案到着から約2週間後の掲載と案内されています。すぐに採点が返る前提ではなく、提出・返却後の復習まで学習計画に入れましょう。LECの通信受講案内
向いているのは、直前期に答案を提出する時間を確保でき、講義視聴だけで終わらせたくない人です。申込前には、基礎段階の添削オプションの必要性・追加料金と、答案提出期限を確認しておきましょう。
予算を30万円以内に収め、演習を多めに組みたい:東京法経学院の総合C
今回の通常価格比較では、東京法経学院の総合Cは、送料・事務手数料を加えても30万円以内です。合格直結答練21回には全国公開模試2回を含み、基礎講座だけで終わらない構成です。保存したMP4講義を受講終了後も視聴できるため、動画を手元に残したい人にも検討価値があります。東京法経学院の講座内容
ただし、総合Cにハイレベル答練6回は含まれません。今回のCは、公式価格表で合格お祝い金制度も対象外です。上位プランの返金制度をCのメリットとして紹介することはできません。
また、公開資料だけでは2027年答練の添削回数・答案提出期限・返送方法を確定できませんでした。添削が選択の決め手なら、「総合Cで自分の記述答案を何回、いつまで添削してもらえるか」を確認してから選んでください。資料上の演習回数が多いだけで、すべてを期限内に復習できるとは限らないため、無料体験では教材量と講義の進め方も確認しましょう。
オンライン学習環境と質問を重視:アガルートの入門フル
スマートフォンでも教材を見直し、分からない点はオンラインで質問したい人には、アガルート入門フルが候補です。質問は50回まで。バーチャル校舎はフル購入者が対象ですが、先着希望制です。利用したい場合は申込時点の参加可否を確認しましょう。アガルートの質問・フォロー制度
注意したいのは、フルに含まれる実践答練3回と直前予想模試1回には、添削が付かない点です。解説を使って自分で復習する進め方と、自分の答案の個別採点を必要とする進め方では、講座の選び方が変わります。2027年公式比較表PDF
入門ライトは327,800円ですが、実践答練・直前予想模試などを含まないため、本記事の主表には採用していません。「フルは高いからライトにする」と決める前に、必要な演習を別途そろえるのか、手持ち教材で補うのかまで考えると比較しやすくなります。
申し込む前に確認したい5項目
受験する年度と、午前免除の条件・申請書類が合っているか。
買うのが基礎講義単体か、答練・模試まで含むコースか。
添削されるのはどの答案で、提出期限・返却方法はどうなっているか。
動画の視聴期限、質問期限、個別相談の利用条件が別々に確認できているか。
電卓・送料・答案郵送料・任意オプションを含めても、想定予算に収まるか。
合格時の返金や給付金は、対象コース・申請手続・本人の条件などを満たした場合の制度です。条件をまだ満たしていない段階で差し引き、「実質無料」「必ずこの金額になる」と考えるのは避けましょう。
まとめ
この3社は、同じ2027年向け通信講座でも、支援の重心が違います。答案の添削を標準コースに含めたいならLEC、予算と演習量・動画保存を重視するなら東京法経学院の総合C、デジタル学習環境とオンライン質問を重視するならアガルート入門フルを、順に確認するのがよいでしょう。
最後は無料講義で、法律の説明だけでなく、計算・作図を自分で再現できるか試してください。料金の安さだけでなく、「実際に解いて、疑問を解消し、復習まで続けられるか」が判断基準です。
※本記事は公式公開情報の比較です。実受講レビューではありません。リンクは公式ページへの通常リンクです。情報未確認は「制度がない」という意味ではなく、今回確認できなかった項目を示します。
出典・確認した公式情報
情報確認日:2026年10月17日。料金・配信・添削条件は変更される場合があります。申込時は対象年度と購入プランを公式ページで確認しておきましょう。
横並びの比較表も見たい方へ
同じ条件を横に並べた表は、おすすめ比較情報の土地家屋調査士講座比較にもまとめています。気になる条件を照らし合わせるときに使ってみてください。