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Photo bytarohanamana

【エピソード大喜利】お題:乾杯のあいさつで言うことか!なに?

    金曜日の仕事終わり、会社から歩いて15分の場所にある居酒屋に職場のみんなで集まった。新年度が始まり新入社員の歓送迎会を開催されたからだ。

    みんな和気あいあいと楽しそうに居酒屋へ向かっているが、本音は分からない。
    飲み会を嫌がる若手が多いというニュースを見たことがある。
    私も飲み会はなければそれでも構わないと思っている。
    35歳を過ぎた辺りから飲み会も時には大事なんだと気付くシーンもあるが、若手の頃はとにかく嫌で仕方なかった。

    居酒屋に着くと若手社員が入口の所に立って、来た社員に向かって個室の場所を伝えていく。
    30人ほど入れる大広間を貸し切って行われる会社の飲み会。
    毎回この場所で開催されているので、真っすぐに個室へ入ることはできた。

    部屋の中に入るとすでに10人ほどの社員が座っていて端っこに固まっている。
    畳が敷き詰まった和室に4列の長テーブルが並んでいるが1箇所だけが賑わっていた。
    集団ができている列の横に座ると、どんどん小さな固まりができてしまうと感じて、まだ誰も座っていない畳の上に腰を下ろした。

    15分ほど待つと、席は埋まり、各々が飲み物を注文し、またしばらく待つことになる。
    私の隣に座ったのは今年で4年目になる男性社員。
    仕事でも何度も一緒になってお離、一番気を遣わずに済む相手で胸を撫でおろす。

    上座に陣取った社長の横にいる課長が全体を見渡し、飲み物を持つように促す。そして乾杯の挨拶が始まった。

    「きょうはお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。これからウチの会社を支えてくれる皆さんが働きやすいように、これから会社を愛してくれるように、我々も頑張っていきますのでよろしくお願い致します。みなさんに覚えてもらいたいのは1つだけです。アメンボって時々溺れるらしいです。カンパ~~イ!」


     
     
    毎日17時に大喜利のお題にエピソードで答える【エピソード大喜利】を更新。1,000文字以内のエピソードです/ショートショート/掌編小説/短編小説/「note」/連絡はXのDMにてお願い致します。https://mobile.twitter.com/tanpenlove2000

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