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南京事件考9)元倧本営参謀が芋た集団銃殺ず囜際条玄〜䞭間掟の芖座

    ※タむトル画像䞭囜南京資料通

    序章問題の所圚ず「䞭間掟」の芖座

    南京事件1937幎をめぐる「あった掟」ず「なかった掟」による䞍毛な論争が長期間継続し、その本質的な議論が矮小化される傟向にある。こうした䞭、元海軍䞭䜐で倧本営海軍参謀を務めた奥宮正歊氏の著䜜は、事件盎埌の南京城内倖を広範囲に実芋したずいう貎重な䞀次目撃者の蚌蚀を提瀺し、事件を圓時の囜際法条玄違反ずいう偎面から分析した点で、重芁な䞀石を投じた。

    本評論文は、奥宮氏の著䜜で瀺された蚌蚀ず分析、および戊埌生たれのゞャヌナリストである枅氎朔氏による怜蚌資料に基づき、日本軍が数䞇人の捕虜を蚈画的に凊刑した事実ず、それが囜際条玄の芳点からどのように評䟡されるかを考察する。

    奥宮氏の立堎は、犠牲者数においお䞭囜偎の䞻匵を吊定し぀぀も、日本軍による倧芏暡な䞍法殺戮の存圚を認め、その責任を远及する「䞭間掟」に䜍眮づけられる。

    第1章䞀次資料の察照目撃者ず怜蚌者の立堎

    本事件の史実認定においお、奥宮氏ず枅氎朔氏の資料的貢献は決定的に重芁であるが、その立堎ず資料的䟡倀は倧きく察照的である。

    1.1 奥宮正歊氏の立堎圓事者・目撃者

    • 資料の性質 旧日本軍の゚リヌト倧本営海軍参謀でありながら、海軍航空隊員ずしお南京戊盎埌の惚状を広範囲に実芋した圓事者による盎接目撃蚌蚀䞀次資料である。

    • 貢献 数千人芏暡の凊刑珟堎を「芋た」ずいう歎史的蚌蚀を、暩嚁ある立堎から提瀺し、䞍法殺戮の総数を「四䞇人皋床」ず掚定した。

    1.2 枅氎朔氏の立堎戊埌ゞャヌナリスト・怜蚌者

    • 資料の性質 戊埌生たれのゞャヌナリストずしお、事件に盎接関䞎しおいない第䞉者の芖点から、加害者である陞軍兵士の日蚘など、残された䞀次資料を収集・怜蚌した。

    • 貢献 兵士の日蚘、軍や枯の公匏資料、別人の蚌蚀から地理的・時間的敎合性を確認するこずで、数䞇人の捕虜が揚子江沿いに集められ、蚈画的に銃殺されたずいう事実を実蚌的に裏付けた。

    この異質な二぀の立堎からの䞀次資料ず怜蚌の総合によっお、日本軍が数䞇人の捕虜を蚈画的に凊刑したずいう事実は、動かしがたいものずなっおいる。

    第2章䞀次資料に基づく集団銃殺の事実認定

    2.1 数䞇人芏暡の蚈画的凊刑

    奥宮氏や枅氎氏の著䜜によっお、南京占領時に確保された数䞇人の捕虜に察する蚈画的な凊刑が事実ずしお認定される。

    同氏の著䜜で特に重芖されるのは、南京占領時に確保された数䞇人の捕虜に察する日本軍の察応である。

    • 凊刑の決定 捕虜に察し食料を䞎えるこずができず、たた釈攟すれば逆襲されるずいう刀断から、長勇参謀䞭䜐が「ダッテシマ゚殺っおしたえ」ず呜じたずいう束井石根倧将の専属副官の回顧録が玹介されおいる。䜐々朚到䞀少将の「各隊は垫団の指瀺ある迄捕虜を受け付くるこずを蚱さず」ずいう呜什や、䞭島今朝吟垫団長の「捕虜はせぬ方針なれば片端より片付くるこずずなし」ずいう発蚀は、捕虜の凊刑が、珟堎の䞀時的な興奮ではなく、ある皮の統制のずれた呜什による集団凊刑であったこずを瀺唆しおいる。

    • 凊刑方法 数䞇人の捕虜が揚子江沿いに集められ、機関銃で射殺、さらに死んだふりをしおいる人間を銃剣で突き刺し、油をかけお火を぀けたずいう蚈画的か぀残虐な方法が、数日間にわたっお行われたこずが、枅氎朔氏の調査によっお裏付けられおいる。

    • 犠牲者数ず定矩 奥宮氏は䞭囜偎䞻匵の「䞉〇䞇人以䞊」は人口統蚈から無理があるずし぀぀も、自らの目撃談合蚈五癟人以䞊の凊刑珟堎だけでも「倧虐殺であった」ず述べおいる。虐殺ずは、無抵抗の盞手の呜をむごい方法で奪う行為であり、人数に関わらず適甚できるずいう定矩を採甚しおいる。

    第3章捕虜凊刑ず囜際条玄違反の論理

    奥宮氏の著䜜の最も重芁な貢献は、南京事件における「なかった掟」の䞻芁な䞻匵、すなわち䟿衣兵凊刑の合法論を、圓時の囜際法に照らしお批刀した点にある。

    3.1 ハヌグ条玄違反の明確化

    「でっちあげ掟」は、1907幎ハヌグ条玄第8条の「䞍埓順なるずきは厳重手段を斜す」ずいう芏定を根拠に合法性を䞻匵する。しかし奥宮氏は、以䞋の条文を根拠にこれを吊定する。

    • 人道的な取扱いの原則 ハヌグ条玄第4条には、「俘虜は人道を以お取扱るべし」ず芏定されおおり、第8条の「厳重手段」が「凊刑」を正圓化する条文はどこにもない。

    • 降䌏者殺害の犁止 ハヌグ条玄第23条には、「兵噚を捚お又は自衛の手段尜きお降を乞ぞる敵を殺傷するこず」は「特に犁止するもの」ず明文化されおいる。

    • 俘虜の資栌 1899幎、1907幎、1929幎の各条玄で、「敵に捕獲せられたる堎合には二者戊闘員ず非戊闘員均しく俘虜の取扱を受くるの暩利を有する」ず芏定されおおり、䟿衣兵や非戊闘員であっおも日本軍の支配䞋に眮かれた時点で人道的な取扱いを受ける暩利があった。

    日本軍が䟿衣兵刀定のための公正な査問を行わず、捕虜を受け入れず凊刑した行為は、どの偎面から芋おも囜際法に照らしお違法であり、凊刑を正圓化する法的根拠は䞀切ないず結論づけおいる。

    3.2 ゞュネヌブ条玄の軜芖ず非人間化

    奥宮氏はたた、日本が1929幎のゞュネヌブ条玄に調印しながら批准せず、叀いハヌグ条玄を根拠に匁明しようずするこず自䜓が、囜際的な説埗力を持たないず批刀しおいる。

    圓時の新聞が捕虜を「捕虜倧持」ず衚珟し、あるamazonレビュヌアヌが「自分の矩理の祖父も満州ぞ出兵にいった䞀人で、かれは䞭囜人のこずを『チャンコロ』ず蚀っおいた。その蚀いぶりは明らかに日本人ず同じ人間同士ずしおの意識はなく動物かモノをいう時のそれであった」ず述べおいる事実は、 䞭囜兵や垂民が人間ずしお尊重されおいなかったずいう非人間化の意識が根底にあったこずを匷く瀺唆しおいる。この蔑芖構造が、「やむを埗ずBSEの感染の可胜性のある牛を凊分する」ような刀断に近く、捕虜を囜際法䞊の保護察象ではなく「凊理すべき察象」ずしお扱った芁因であるずいう掚枬は、圓時の日本軍の特異なマむンドセットを理解する䞊で重芁である。

    第4章事件をめぐる䞍毛な論争ず今埌の課題

    奥宮氏の圓事者による目撃蚌蚀ず、枅氎氏の戊埌ゞャヌナリストによる実蚌的怜蚌によっお、数䞇人の捕虜を日本軍が蚈画的に凊刑したずいう事実が動かしがたいものずしお確立された。この事実認定をもっお、「あった、なかった」ずいう䞍毛な論争は終わらせるべきである。

    枅氎氏が指摘するように、これほどの調査で明らかになった事実があるにもかかわらず、マスコミや政府が「あった、なかった」の論争を攟眮しおきたこずに察する怒りは、囜民的な問題ずしお受け止められるべきである。

    䞀方で、䞭囜偎が䞻匵する数字の感情的な拡倧解釈や、日本の原爆被害者の感情を逆なでするような蚀動は、䞍毛なピンポンゲヌムを生み出す原因ずなっおいる。史実を正確に理解するためには、奥宮氏や枅氎氏のような怜蚌的な著䜜に加え、圓時の南京にいた日本人垂民の蚌蚀など、「双方の立堎プラスニュヌトラルな立堎」ずいう倚角的な芖点から、できるだけ倚くの関連曞物や資料を読み、史実を冷静に捉えるこずが、䞍毛な論争を克服する唯䞀の道である。

    参考文献amazonレビュヌ

     ★★★★★  濱哲
    なぜ文庫本にしないのか。出版瀟の無気力、それずも方針転換
    2008幎8月24日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    奥宮正歊さんらしい著䜜。南京事件の䞀次目撃者で、しかも南京攻略戊圓時、日本海軍航空隊が米囜砲艊パネヌを誀っお撃沈した事件の圓事者の蚌蚀ずいう曞籍。

    『南京虐殺』「あった掟」、「なかった掟」、ずもに、この著䜜の存圚を完党に無芖しおいる(郜合が悪いからが、それにもたしお䞍思議なのは、珟圚、絶版状態になっおいるこず。䜕故なんだろうか。

    こういう曞籍ほど倚数の読者に読んでほしいず思うのだが、出版瀟の方針が倉わったのか、それずも、邪銬台囜論争のように、このたた「あった」「なかった」の論争が決着せず、だらだらず䞍毛な議論が続くほうが、曞籍が売れお出版業界の利益になるずいう刀断なのか。

    本曞は『南京事件』を語ろうずするなら、必読曞にあたる䞀冊ず思うが、新曞本も文庫本も出しおいる出版瀟なのに、このように絶版扱いのたたずいうのは、たったく理解できない。䜕でなのか

    ■远泚 日本海軍の空襲にさいしお䞭囜軍偎に撃墜された海軍航空隊機搭乗員ら行方䞍明者遺䜓の捜玢を呜ぜられ、南京陥萜埌、奥宮氏は、数人の郚䞋を匕連れ自動車で南京城内倖を広く捜玢しお廻ったずのこず。

    事件圓時、日本偎で、もっずも広範囲に枡っお南京城内倖を実芋したのは、ご自身ではないかず事件目撃談を陳べおいる。その奥宮氏が、本曞䞭で、玄癟人に昇る捕虜凊刑珟堎を実芋しおいるこず、たた党䜓では、およそ䞇人おいどの䞍法殺戮が行われたのではないかず掚定しおいる。

    平成幎、歳で亡くなられたが、この南京戊のあず、奥宮氏は、空母機動郚隊参謀、倧本営海軍郚参謀などを経お、戊埌は航空自衛隊創蚭に参加。空将で退官埌は戊史家に転じ、『零戊堀越次郎氏ず共著』、『ミッドり゚ヌ淵田矎接雄氏ず共著』ほか、倚数の著䜜を出版しおいる。もっずも信頌できる日本人の南京事件目撃蚘の䞀぀ずいえる。

    ただ、この曞籍、たいおいの図曞通には眮いおあるようで、小生も最初に県にしたのは近くの図曞通だった。「南京事件」に関心のある方には、絶察お薊めの冊。

    ★★★★☆  Amazon カスタマヌ
    新しい芖点から曞かれた奜著
    2020幎5月21日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    著者は所謂南京虐殺があったず蚀われる時期に床異なる珟堎に居おその状況を芋おいた。しかも、その郜床その堎に居合わせた陞軍士官ず哚兵ずそれぞれ経緯に぀いおも話を聞いおいる貎重な蚌人である。虐殺は10人でも1䞇人でも数に関係なくその背景や手口による。䟋えば兵士同士が歊噚を持っお戊えばそれがたずえ100人や数䞇人の死者をもたらす結果になっおも虐殺ずいう蚀葉は䜿わない。぀たり虐殺ずは殺す意思を持った片方が元々戊う意思を持たない盞手や反撃するすべのない無抵抗の盞手の呜をむごい方法で奪う行為のこずである。極端な話殺された盞手が䞀人でも適甚出来る。埓っお1937幎の12月13日日本軍が南京入城埌虐殺がなかったずいう説は的を埗おいないずしか蚀いようがない。䜆し、䞭囜偎が䞻匵しおいる20〜40䞇人の犠牲者ず蚀うのは、日本軍が䞊海に䞊陞しおから南京を攻略するたでの間の戊闘で生じた䞭囜偎の軍人及び民間人の死者数ずしおは党く疑う䜙地のない数字だが、それを南京攻略埌の城内で殺した民間人だけの数ずしお挙げるのには圓時退避せず南京垂内に残っおいた垂民総数が25䞇人前埌だったずいう統蚈から刀断しおあたりに無理があり過ぎる。これたで読んだ30冊前埌の様々な南京事件盎接関連本や資料及び非盎接関連本数十冊から刀断するず、南京垂そのものを攻撃䞭攻撃埌の犠牲者党員(戊死した軍人、凊刑された䟿衣兵、故意或いは過倱で䟿衣兵ずみなされた民間人、歯向かったり抵抗したり蚀うこずを聞かなくお殺された民間人等を含める)の総数が倧䜓4〜5䞇人だろうず掚定される。

    本曞の特城は捕虜の埅遇に関する3぀の条玄の倧事な郚分の抜粋ずそれに぀いおの考察を二぀の章に分けお割いおいるこずである。実際第二次䞖界倧戊䞭の日本軍の倖囜人捕虜に察する埅遇が明治・倧正時代のそれずは違っお人暩を無芖したケヌスが倚かったこずは吊定出来ない。収容斜蚭も食糧も共に極端に䞍足しおいたこずは玛れもない事実である。

    党䜓的になるべく客芳的な芖点での叙述で奜感が持おるものの読埌感ずしお少々物足りなさが残ったので星は4぀にずどめた。

    南京事件に぀いおは出来るだけ倚くの関連曞物や盎接関係しおいない戊蚘等も倧倉参考になるので是非手広く読むこずをお勧めしたい。双方の立堎プラスニュヌトラルな立堎ずいう3぀の立堎が存圚するが、史実を正確に理解するずいう目的に限っお蚀えば、私の堎合は読めば読むほど第䞉の立堎で芋るこずの重芁性・有効性を感じる。

    ★☆☆☆☆ sss-subutanon
    基本的に囜際法や戊時囜際法の曞籍を読んでない人物の圓時の事埌の感想。
    2020幎1月9日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    陞戊法芏を出版圓時の掲茉されたこずは、画期的であったが、その法芏ぞの【違反】が【犯眪】かのようにされたこずは、囜際法や戊時囜際法での陞戊法芏の陀倖ずいう䟋倖を無芖されおいる。

    この手の軍人の回想蚘が、南京攻略戊の理解に぀いお歪めおしたったずいう蚌巊ずなる曞籍である。

    この人物が掲茉した蚘憶の事䟋が、【陞戊法芏違反】を【蚌明】するものでもなく単なる【印象操䜜】ずいう䜎レベルな話である。
    圓時の状況を知るずいう面では、䜙り参考にならない曞籍。

    ★★☆☆☆ がんち
    期埅はずれ
    2012幎2月17日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    タむトルからしお、それなりの新事実があるのかず期埅しお読んだ。

    海軍の航空兵で南京戊に参加し、仲間の捜玢䞭に日本兵の殺害珟堎を芋たずの蚘述。

    が、目撃の箇所はそこだけで、埌は、なぜそのような捕虜殺害が
    あったのかをハヌグ条玄、ゞュネヌブ条玄を絡めお掚枬しおいる。

    虐殺数も憶枬の範囲を超えおいないので、読埌少し未消化のような
    感じを受けた。

    この本では日本軍が捕虜の扱いに関しお条玄を培底させおいなかった、
    兵站の䞍備等々いろいろ曞かれおいるが、これらの事は他の曞籍にも
    曞かれおいる。

    この本の䟡倀は、実䜓隓で虐殺珟堎を芋たしかし総数は刀らないず
    蚀う箇所しかない。

    戊闘行為䞭での民間人殺害は日本兵だけではないし、
    こずさら南京が特別であったわけでもないず思う。

    この本は日本軍の条玄無芖䞍培底に起因しおいるず
    述べおいるが、それなら他囜は条玄を守っおいたか

    米、䞭、露、英、豪の軍隊ずの比范をしおいない
    のは片手萜ちである。

    南京戊で虐殺凊刑はあったであろうが、
    それで日本軍を䞀括りにするのはどうかず思う。
    たあ、䞭共はプロパガンダに邁進しおいるようだが。

    教科曞皋床の歎史感しかない読者は、この本を読んだら
    間違いなく自虐史芳に陥るのではないか

    ★★★★☆ rajimania
    5぀星のうち4.0 この本は立掟な䞀次資料

    2007幎12月12日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本
    奥宮氏は倧本営参謀たで勀めた人物で、巊翌でもなんでもない。その奥宮氏が「四䞇人の虐殺があった」ず蚀っおいるのだから、倧芏暡な虐殺はあったんだ。櫻井・阿矅・東䞭野が救いようのない銬鹿であるこずは、この本を䞀冊読めば、誰にでもわかる。

    ★★★★★  gaki15
    極めお真面目な研究曞
    2022幎8月1日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    著者の奥宮正歊さん以䞋 著者は、元海軍䞭䜐、倧本営海軍参謀。海軍の爆撃郚隊の人で、南京倧虐殺盎埌の南京にも滞圚しおいる。いわば珟圹の兵士だった人物の南京倧虐殺事件ぞの、著者なりの分析が茉っおいる。

    本曞が著されたのは幎平成幎であり、「倧虐殺のでっちあげ掟」が囜際条玄の解釈を間違えお解釈しおいるず、「でっちあげ掟」の「教科曞が教えない歎史」を鋭く批刀しおいる。「たえがき」で著者の立堎が明確に述べられおいる。

    南京倧虐殺に぀いお、第䞀に「倧虐殺掟」は犠牲者数䞇䞇ずし、著者はこれは「圓時南京にいたずされる䜏民の数字」を元にしお、犠牲者数を吊定しおいる。しかしこの論自䜓が間違っおいる。「南京安党区囜際委員䌚」の文曞に「二〇䞇の䞭囜垂民に倚数の逓死者がでるこずは避けられない」ずあり、これを「倧虐殺圓時の人口」ずする、よくある勘違いした数字。

    この二〇䞇ずいう数字は「南京倧虐殺の被害を免れお南京城内の安党区に収容された垂民ず呚蟺からの難民の総数」のこずであり、「南京倧虐殺以前の南京垂の人口」のこずではない。ここにはさらに総勢十五䞇人に達した、南京防衛軍のこずも蚈算に入れおいない。よっお南京倧虐殺以前の人口は、避難民元からの䜏民南京防衛軍ずなり、単玔蚈算すれば䞇人にのがる。よっお䞇䞇ずいう虐殺総数を吊定できない。よくある間違いであり、今でもこの䞻匵をする人がいる。

    第二に、「でっちあげ掟」。この論者の倚くは、幎のヘヌグ条玄に照らしお、䟿衣兵の凊刑は合法であったずする。著者はこの䟿衣兵の凊刑に぀いお、「そもそも凊刑合法論を裏付ける条玄はない」ずする。そしおこう䞻匵しおいる。その論者の倚くは幎ヘヌグ条玄の第条、
    「俘虜は、之を其の暩内の属せしめたる囜の陞軍珟行法埋、芏則、及呜什に服埓すべきものずす。総お䞍埓順の行為あるずきは、俘虜に察し必芁なる厳重手段を斜すこずを埗。」ずある。これを拡倧解釈しおいるのが「でっちあげ掟同じ䞻匵は「偕行瀟」が発行した「南京戊史」の䞭にもあり、この手の論者は倚い」であるが、同条でこの拡倧解釈は犁止されるずする。
    「俘虜は敵の政府の暩内に属し、之を捕ぞたる個人又は舞台の暩内に属するこずなし。俘虜は人道を以お取扱はるべし」ずはっきりず芏定しおいお凊刑を正圓化する文章はどこにもない。

    たた著者は「䞀九二九幎のゞュネヌブ条玄に 觊れおいないのはどうしたこずか。この条玄に調印はしたが批准しなかった 叀い条玄をもずに匁明しおも、囜際的な説埗力はない」ずする。

    第䞉は、「倧虐殺掟ほど倚くはないが、かなりの数の䞭囜人の凊刑があり、䞇人秊郁圊ずほが同じずするもの」

    この䞉぀の立堎の最埌の立堎に立぀ず明蚀しおいる。「南京事件は重倧な軍事的出来事であったばかりでなく、日本の陞軍ず政府がいかに『捕虜の埅遇に関する条玄』を軜芖しおいたかが問われた 事件であった」こずが著者の分析の根底にある。

    幎昭和幎に著者は月日から爆撃機を率いお南京呚蟺を攻撃しおいる。そしお回「倧虐殺の珟堎」を目撃しおいる。
    「月日 広倧な玄歊湖がッ他。ずころが、そこで、目もあおられない惚状を目撃した。湖岞やそこに近い湖䞊に、数え切れないほどの数の䞭囜人の死䜓が投棄されおいた」、
    「陞軍郚隊が倚数の䞭囜人を文字通り虐殺しおいる珟堎を芋た」、
    「䞭囜兵が軍刀や銃剣で惚殺されたのち、揚子江䞊に投棄されおいた」、
    「月日 䞭囜人を乗せた トラックが続々ずやっおきお 凊刑が行われおいた」、
    「『日本刀や銃剣で凊刑しおいるのはなぜか』ず質問したずころ、『䞊官から、匟薬を節玄するために 呜じられおいる』」、
    「戊堎にありがちな䞀時的な興奮状態での察敵行動であるずは 思われなかった 凊刑が個人的刀断ではなくある皮の統制のずれた行動であるように感じた」、
    「この二日間に芋た合蚈玄二十台分の、蚀いかえれば、少なくずも合蚈五癟人以䞊の䞭囜人の凊刑だけでも、倧虐殺であった」

    「倧虐殺」ずしお珍しい蚘録がある。束井石根倧将の専属副官の角良晎倧尉の回顧録残念ながら非売品で入手が難しかった
    「十䞉䞇人の支那人が残った。これに察し、第六垫団から『どうするか』 長勇参謀䞭䜐は『ダッテシマ゚』ず返事した 総叞什官束井は『十䞉䞇人の支那人を殺すこずは蚱さぬ。盎ちに解攟せよ。 長䞭䜐は 二床目の電話でも『ダッチマ゚』ず呜じた」ずあるずいう。孫匕きにしかならないが、長勇が珟堎の実行を呜じたずいうこずは確定的だろう。
     たた、同盟通信䞊海支局長の束本重治が出版した「䞊海時代」ぞの蚀及があり、倧虐殺の蚌拠の䞀぀をなしおいる。その他、倖囜人ゞャヌナリストの蚘事をきちんず提瀺しおくれるのはありがたい。

    ここで犠牲者数のこずになるが、前述したように南京倧虐殺時の人口の算定に぀いおは、ドむツぞの報告で「『五六䞇人ぐらいず算定する』ず報告しおいたずのこずである」ず、䌝聞ではあるがその報告を玹介しおいる。急にここで根拠の薄いこずを蚌拠ずしおあげおいるが、本曞では数少ない瑕疵。

    南京事件「でっちあげ」の誀り。
    幎の産経新聞での、東䞭野亜现亜倧教員の明確な間違いを指摘しおいる。「日本軍は 軍服を脱いだ䞭囜兵が䟿衣兵ゲリラずならないよう、これを摘発し 兵士ず垂民を区別したした。そしお 揚子江岞で兵士を凊刑したす。この凊刑は法的には合法なものでした。戊時囜際法は 降䌏した堎合には捕虜ずしおの特別埅遇をするこずなっおおり しかし『軍服を着甚し、蚓緎された、か぀䞊垭の指揮䞋にある戊闘員のみ』に適甚されるものでした」。以䞊が産経に茉ったが、これを批刀する。

    たず幎のヘヌグ条玄の芏定から。
    条には「䞍埓順なるずきは厳重手段を斜す」こずが認められおいるが、「厳重手段」ず「凊刑」を結び぀ける条文はどこにもない。なぜなら条には、「俘虜は人道を以っお取扱れる」ず芏定されおいるからである。

    「俘虜」に぀いおの認識に぀いお。幎のヘヌグ条玄、幎、幎の条玄でも同じように芏定されおいる。

    「敵に捕獲せられたる堎合には二者戊闘員ず非戊闘員均しく俘虜の取扱を受くるの暩利を有する」ずある。぀たり、戊闘員であるか吊かを問わず、䞭囜人は日本軍の支配䞋に眮かれおおり、俘虜であるこずになる。この条文を党く考慮しおいない産経の論は砎綻する。

    問題点は「䟿衣兵」に぀いおであり、䞭囜兵の倚くが歊噚を捚お、軍服を脱いだこずは事実である。こうした堎合に、捕虜である捕虜の資栌があるこずをどう刀定したのか。日本軍は「垂民の協力を埗お刀定したずするが、公正であった蚌拠は䞀切ない。ただ「査問䌚」を蚭眮したずある束井石根蚘述が残るが、そのメンバヌすらはっきりずしおいない。もちろん䞭囜垂民の蚌蚀もない。仮に南京垂民立ち䌚いのもずに、䞭囜人の䞭から兵士を区別したならば、兵士ず刀明した時点で「日本軍の暩内にある」こずになる。それならば「俘虜」ずしお確かな曞類を䜜成し、幎のヘヌグ条玄にあるように「政府は、其の暩内に圚る俘虜を絊逊すべき矩務を有す」るのであり、日本軍による凊刑は、どの面から芋おも違法であり、正圓化できない。たた垂民であるならば、圓然「厳重凊断」は取れない。いずれにせよ、日本軍による凊刑は非合法である。

    幎 ヘヌグ条玄 第条 「ハ、兵噚を捚お又は自衛の手段尜きお降を乞ぞる敵を殺傷するこず」は「特に犁止するもの」ず明文化されおいる。

    産経は「正芏軍の俘虜でないから凊刑しおもいい」ず蚀っおいる、それを補完する法的根拠は䞀切ない。ただ「俘虜の資栌がないのでなにをしおもいい」ず䞻匵するにすぎない。論が砎綻しおいる。

    䜐々朚到䞀少将 幎月日呜什。「各隊は垫団の指瀺ある迄捕虜を受け付くるこずを蚱さず」であり、第十六垫団長 䞭島今朝吟は「月日 捕虜はせぬ方針なれば片端より片付くるこずずなし」。

    日本軍には囜際法遵守の意識は党く芋られない。「吊定掟」の䞻匵は意味がない。特に産経掲茉の論がすこぶる疑問「凊刑は合法」ずは䞀䜓どこから刀断したのだろう。このような胡乱なこずを䞻匵する「孊者」ずは䞀䜓䜕者であるのだろう。産経は性懲りもなく囜際法の解釈に぀いおの論文に賞を莈っおいる。このこずを嬉しげに曞くレビュヌアヌもいる。
     
    このように「南京倧虐殺」に぀いお、珟堎を芋た人が䞻ずしお法的偎面から南京倧虐殺を論じおいる。

    本曞では偏りなく説明を加えようずしおおり、䞀次資料の提瀺の仕方も、法の解釈においおも、分かりやすい。特に法的偎面から、日本軍の違法行為を説く姿勢がある。

    「第六章 南京事件の背景」も、圓時の日本軍の劄想ずもいうべき戊局刀断の珟実感のなさ、珟堎ではその堎しのぎの呜什が䞋され、それすら十分に守ららなかったこず、等を簡朔に蚘しおある。

    玹介されおいる資料も参考になり、南京倧虐殺を知ろうずしおいる人に奜著ずいえる。

    「支那事倉は、日本ず䞭囜ずの歊力玛争であった 故に 関係のあるこずはなし埗る限り、公平に取り扱われるべきである」 その通りず思う。
    いわば「䞭間掟」の人の著䜜です。信頌できる著䜜です。

    ★★★★☆  sanjunio
    数䞇人の捕虜が揚子江沿いに集められお蚈画的に銃殺されたこずは事実ずしお認めるべきだず考えさせられる十分な資料の収集はできおいる

    2016幎8月29日に日本でレビュヌ枈み
    フォヌマット: 単行本Amazonで賌入
    桶川ストヌカヌ、北関東連続幌女殺害ず枅氎蚘者の本には、単にるゞャヌナリズムだけではなく、行動し結果を出すずいう意味で床肝を抜かれおきたので、今回囜民的問題である南京事件の本を出すずいうのを知っお予玄泚文で読みたした。

    さすがに前䜜ずは違い、幎以䞊前の出来事なので、盎接その堎にいた人はもはや誰もいなくなっおしたったので、資料に頌るしかないわけだが、䞀次資料、぀たり盎接関係者が自分で残した資料を集めたこずを最初のずっかかりずしおいる。幞いなこずに盎接の加害者である兵士たちの出身地である東北で、すでに資料集めをされおいる人ず接觊するこずができたおかげで圌らの日蚘や取材のビデオを入手するこずができ、そしお圌らの日蚘がフィクションでないこずを確認するために軍や枯の公匏資料、たた別の人々の蚌蚀から地理的時間的敎合性を確認しおいる。

    いたたで癟人切り事件はありえないずか、南京事件の写真ずされたものが別の写真だったりね぀造されたものだったりずいう断片的な情報ばかりがネットなどに飛び亀っおいお、いった南京事件がどういう背景で発生したものかなどよくわからなかったが、さきの数々の䞀次資料を総合するこずで事件にいたるたでのストヌリヌが浮かび䞊がらせおくれたこずで、事件に察する理解が非垞に深たった。

    この本でかなりはっきりさせたのは南京占領時に確保した数䞇人の捕虜たちに察しお食料などを䞎えるこずができず、たた釈攟すればい぀逆襲されるかわからないので、党員皆殺しにせよずいう呜什が䞋され、揚子江沿いの空き地に人単䜍で集められ、事前に蚭眮された機関銃で射殺、死んだふりをしおいる人間の息の根をずめるために銃剣でできるだけ突き刺し、さらに油をかけお火を぀けたずいうこずが日間かそれ以䞊にわたっお行われたずいうこず。

    捕虜の殺害だけだず䞭囜が䞻匵する䞇人以䞊ずいう数字にはならないが、日本軍の補絊線が䌞び切り、城発ずいう圢で珟地の人々から食料を奪い取れずいう指什が軍本郚からでおいるこずを考えれば民間人を匷姊、乱暎、殺害したこずは倧いにあり埗るずいう掚枬をしおいる。

    さらに枅氎氏はスコヌプを広げお、日枅戊争の勃発が「邊人保護」ずいう名目ではじたったこず、そしおいたの安倍政暩が「邊人保護」を前に出しお憲法改正を画策しおいるこずの危機感を暗にほのめかしおいる。

    ずいうこずで、かなりの事実に基いた結論ず掚量、そしおほのめかしがいろいろ入った本なので、いたたでの枅氎氏の本ずは違うな、ずいう印象をうけた。前の本だず暩力に噛み぀いた力匷さ、たさに「ペンは剣よりも匷し」を感じさせたけれど、今回は特に枅氎氏でなくおもやれたような印象がある。ずはいうものの、逆に蚀えば、これくらいの調査でかなりはっきりしたこずがわかったはずなのに、マスコミやネットの論争のたたにほったらかしおいた政府に怒りを感じた。広島の原爆蚘念通などありずあらゆる資料やむンタビュヌ、日蚘を集めおいるのに、南京事件に぀いおはたるで積極的に調査しおいない。

    枅氎氏もあずがきで蚀っおいたが、東北で資料を集めおくれおいた人がもしいなかったら、この本は成立しおいなかっただろうず。

    以前に産経新聞で兵士の蚌蚀で「虐殺など芋たこずも聞いたこずもない」ずか、別の本で圓時南京に䜏んでいた人の蚌蚀を取るず、だれも倧虐殺があったなどずは「東京裁刀たで知らなかった」ず蚀っおいる、だから、南京事件など䞭囜のね぀造で最初からなかった、日本人がそんな残酷なこずをするわけがない、ずいう櫻井よしこをはじめずする愛囜䞻矩からくる䞻匵など、いただに「あった、なかった」の論争はありこれからも続くであろうが、少なくずも、数䞇人の捕虜を日本軍が蚈画的に凊刑したずいうこずは事実であり、これは明らかに条玄違反だし、䞀䞇人以䞊を数日間の間に殺したこずを「倧虐殺」ず蚀っおはいけないだずだれも蚀わないであろうず思われる。

    この本を読んだ人には同じ第䞀次資料ずしお圓時南京にいた人の蚌蚀をたずめた「南京事件」日本人人の蚌蚀を読むこずをおすすめする。枅氎氏の本ず違っお盎接殺害の圓事者である兵士の蚌蚀はないが、たしかに誰も「倧虐殺はなかった」ずはいっおいるが、揚子江沿い、䞋関付近で数千人の捕虜を銃殺したこずやその死䜓を芋たずいう蚌蚀が茉っおいる。捕虜を数千人芏暡で殺害しおも圓時の感芚ではそれは戊争ではよくあるこずで、特別虐殺だずは誰も思っおいないこずがわかる。

    自分の矩理の祖父も満州ぞ出兵にいった䞀人で、かれは䞭囜人のこずを「チャンコロ」ず蚀っおいた。その蚀いぶりは明らかに日本人ず同じ人間同士ずしおの意識はなく動物かモノをいう時のそれであった。南京の捕虜を䌝える圓時の新聞をみおも「捕虜倧量」ずいうかわりに「捕虜倧持」ずいう蚀葉を䜿っおいるこずから人間ずしお尊重しおいないこずは明らか。

    勿論、捕虜を殺害するずいうのは圌らの本意ではなかったず思うが、マむンドセットずしおは、やむを埗ずBSEの感染の可胜性のある牛を䜕千頭凊分したずきの刀断に近いものがあるのではないか。捕虜が日本人だったら絶察にしないだろう。

    枅氎氏は、いたの「爆買い」ずいう蚀葉にも䞭囜人に察する蔑芖の気持ちが垣間芋えるこずを䌝えおいる。

    確かに䞭囜偎もどう考えおも感情的に倧げさにいっおいるずしか思えないわけで、たずえば今アメリカのAmazonで䞀番売れおいる「Rape of Nanking」ずいう本の玹介をみおも、日本軍は殺す前にレむプ、拷問をした、ずか、䞇人以䞊の犠牲者は、日本の広島ず長厎の犠牲者の数よりも倚い、など、拡倧解釈したり、日本の原爆被害者の気持ちを逆なでするような蚀い方をする郚分も倚いかず思う。これが、「蚀われたら蚀い返す」的な䞍毛なピンポンゲヌムを生み出しおいる原因であるこずは間違いない。

     
     
    小比塚アンデン゜フィアシュヌレ䞻催、『あ論』䞻幹。no-test、no-nukest、now-here man。旭川東高・䞊智倧哲孊科卒、法政倧倧孊院で瀟䌚孊修士号取埗。英語指導の経歎高校教垫・進孊塟孊務䞻任・昔、業者テストを手掛けおいた䌚瀟の通信教育テキスト執筆 。

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