
自分をきちんと休ませるということ。(ドラマ『サ道』)
サ道との出合い
残業が多い時は、自分がだんだんと疲れていっていることにさえも気がついていない状態だったように思う。
そんな時でも、シャワーではなく風呂に湯をちゃんと張って入った方が休める気がしていたので、それだけは実践していた。
もともと風呂の時間がとてつもなくすごく好きだったわけではない。
もちろん入るとさっぱりするけど、好きでも嫌いでもなく普通。入っている時はつい考え事をしてしまうし、携帯を見てしまうし、短い時間でも割とすぐにのぼせてしまうので、時間がない時はシャワーでいいかぐらいの感覚ではあった。
ただ、残業が増えて自分の好きなことをする時間が少なくなると、風呂に入っている時は自分の好きなことができる貴重な時間になる。
そんなわけで、湯に入っているわずかな時間に、TverやAmazonプライムを楽しんでいた。
その時に偶然TVerで目に入ったのが『サ道』だった。多分、4年ほど前だったと思う。
見ているだけで疲れが取れた
『サ道』は、原田泰造さん演じるナカタアツロウ(ナカちゃんさん)がさまざまなサウナに行き、サウナに魅了されていく話。ナカちゃんさんだけではなく、他の主人公の視点でも描かれる回もあるのだけど、それもまたいい。
オープニングの映像から癒されるのだけど、ドラマ内のお風呂の水の音、ロウリュの音、風の音など…がまずは心地よくて、自分も自然の一部になった感覚になる。
そして、ととのうって、なんだろう…。本当に気持ちよさそうだ…。と、残業疲れのわたしにはとても魅力的に映った。
他の主な登場人物、三宅弘城さん演じる偶然さんと、磯村勇斗さん演じるイケメン蒸し男くんとナカちゃんさんの関係性もとてもいい。
仕事もバラバラな彼らは、深くをお互い聞かない。ただ、サウナ&カプセルホテル北欧で会う時間を大事にしている。
仕事でがんじがらめになっている自分にとって、その関係性は大人で、でも趣味で心は繋がりあっていて、とても心地いい関係性に思えた。
大好きな第10話「天空のアジトで男泣きにととのう」
特に大好きな回があって、それは第10話。
仕事でも家庭でも苦しむ荒川良々さん演じるツルピカさんが、「天空のアジト マルシンスパ」で今の自分を受け入れていく回だ。
まず、天空のアジトという名前がいい。秘密基地を思わせる名前の男性専用スパで、ツルピカさんが夜の都会を眺めながら自分の人生を受け入れていくシーンは忘れられない。
サウナで汗と涙でぐちゃぐちゃになって泣いているツルピカさんも印象的だった。頑張っても頑張っても上手くいかない、人生って辛いけど、こうしたひとときでまたなんとか踏ん張る、その姿がとても人間らしく感じて、自分も泣いた。
そしてサウナに行くように
気がつくと、わたしも札幌のサウナを探して仕事後に行くようになった。どんなに仕事で疲れても、お風呂に、サウナに入れば心が軽くなった。仕事でドロドロの自分を何度も救ってくれて、そして今も救ってくれている。
サウナに入っても正直、嫌なことは少しは頭の中に残り続けてしまうのだけど、サウナの暑さが上書きしてくれるので考え込まずにいられる。社会の中の自分ではなくて、自分という動物、ヒトそのものと向き合っている感覚になれる。
そして、水風呂に入った後も、風や木の音や、そうした周りの自然だけが自分に染み込んでいく感覚で、やっぱり社会の中の自分をどこか遠くに置いてくれる。
これが、自分をきちんと休ませるということなのかな?と思い、それからはサウナや銭湯が大好きになってしまった。
これまで行った銭湯やサウナもいつかまとめてみたいな…と思います。
サウナに出合わせてくれたサ道に深く感謝。これからもドラマが続きますように!