
高齢化する社会にこそ、AIエージェントは必要になる
日本の会社は、これからどんどん高齢化していきます。
これはもう、未来予測というより、目の前で起きている現実です。
参考にしたのは、マネー現代の記事です。
媒体名:マネー現代
著者名:週刊現代
記事タイトル:「ホワイトカラー激余りの社会到来」…日本がこうなってしまった「根本的な原因」
URL:https://gendai.media/articles/-/167006
この記事では、65歳以上の就業者数が943万人に達していることが紹介されています。
また、65歳から69歳の就業率は54.5%。
つまり、65歳を過ぎても、ふたりにひとり以上が働いているわけです。
記事の中には、こんな表現もあります。
「70歳まで働くことが当たり前の社会」
なかなか重い言葉です。
会社の中も高齢化している
高齢化社会というと、どうしても年金や医療の話になりがちです。
しかし、会社の中も高齢化しています。
工場にも、店舗にも、営業の現場にも、シニア人材が増えています。
これは悪いことではありません。
むしろ、経験を持った人が働き続けることは、会社にとって大きな力です。
ただし、見落としてはいけないことがあります。
シニアが増えるということは、会社の働き方そのものを変えなければいけない、ということです。
若い人が足りない。
だからシニアにも、もう少し働いてもらう。
ここまではわかります。
しかし、その先が問題です。
若いころと同じ働き方を、シニアに求めていいのか。
そこを考えないといけません。
若いころと同じ働き方は無理がある
シニアには、強みがあります。
経験があります。
人脈があります。
お客さんを見る目もあります。
現場で危ないところを見抜く力もあります。
これは、若い人がすぐに身につけられるものではありません。
会社にとっては、ものすごく大事な財産です。
しかし一方で、弱くなる部分もあります。
体力は落ちます。
細かい文字は読みづらくなります。
長時間の移動もしんどくなります。
新しいシステムの操作も、負担になることがあります。
ここを見ないふりしてはいけません。
「まだ働けるでしょ」
「経験があるんだから、前と同じようにやってください」
これは、ちょっと乱暴です。
経験は残っている。
でも、体や処理能力には変化がある。
この両方を見ないと、シニア活用はうまくいきません。
AIはシニアに一番やさしいデジタル技術かもしれない
ここで、AIの出番です。
私は、AIほどシニアにやさしいデジタル技術はないのではないか、と思っています。
なぜか。
AIは、言葉で使えるからです。
シニアは、キーボードやマウスが苦手かもしれません。
スマホの小さい画面も見づらいかもしれません。
新しいアプリのボタン配置を覚えるのも、面倒かもしれません。
でも、言葉は使ってきたはずです。
何十年も、仕事でも言葉を使ってきたはずです。
お客さんと話してきた。
部下に指示を出してきた。
現場で注意してきた。
判断の理由を説明してきた。
つまり、言葉はシニアにとって、かなり慣れた仕事道具です。
AIは、その言葉で動かせるITです。
キーボードが苦手なら、音声入力があります。
画面が見づらければ、文字を大きくできます。
文章を書くのが面倒なら、話した内容をAIにまとめてもらえばいい。
これは、かなり大きな変化です。
今までのITは、シニアにとって冷たい道具だったかもしれません。
しかしAIは、言葉を入口にできる。
ここが決定的に違います。

AIはシニアの代わりではなく、横に置くもの
もちろん、AIで何でも解決するとは思いません。
そんな都合のいい話ではありません。
ただ、AIをシニアの代わりにする必要はないのです。
横に置けばいい。
衰えた部分を、AIが補う。
書くことを助ける。
記録することを助ける。
整理することを助ける。
若い世代に伝えることを助ける。
そうすれば、シニアは経験を使えます。
判断力を使えます。
分析力を使えます。
お客さんを見る力を使えます。
人手不足の時代に、若い人だけを追いかけても限界があります。
これからの会社は、シニアの力をどう活かすかを考えなければいけません。
そのとき、AIは単なる効率化ツールではありません。
シニアがもう一度働きやすくなるための、相棒になるかもしれないのです。
今週は、この「シニアとAIが一緒に働く会社」について、いくつかの展開をご提案していきます。
