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長期金利と株価の関係をマスターする

     20年以上もゼロ金利政策だったのに、ある日突然「金利のある世界」とか言われてもよく分からん!なんて言ってると株初心者を卒業できません🥹。むしろ金利がある方が通常運転で、金利は経済を動かしているんです。

     金利の指標とされている長期金利というのは、一般的には10年国債の金利を指しています。株投資で注目すべき長期金利は2つあって、米国債10年物利回りは「US10Y」、日本国債10年物利回りは「JP10Y」という市場コードで示されます。

     「長期金利」って言われてもよく分からない人も多いですよね😅
     日銀が決めるのは政策金利で短期の金利です。長期金利は市場で取引されることで決まる10年物国債の利回りです。
     長期金利には将来のインフレ率や経済成長率の期待が織り込まれます。それからローン金利、社債の利回り、企業の借入コストといった多くの金融商品は長期金利を基準に決められます。
     つまり、長期金利は「将来を占うバロメーター」と市場では考えられているのです🥰

     ですので、長期金利を理解せずに世界経済は分かりません。世界経済が分からないのに日本経済は分かりません。日本経済が分からないのに日本株市場は分かりません。株式市場が分からないのに株投資で成功することはできません。ん? 長期金利が分からないと株投資は成功できないんですね😱
     
     なじみがないだけで長期金利はそれほど難しい話ではないんです。今日は長期金利と株価について理解してしまいましょう!😉

    国債の利回り

     長期金利の重要性は理解してもらえたとして、なぜ長期金利は変動するのでしょうか。まずはここを理解しないといけません🥸

     売り出された国債などの債券は、最初から利回り(額面利回り)が決まっています。ここが債券と株との大きな違いです。例えば利回り3%の10年債を100万円購入すれば、毎年3%の利回りが保証されていて、10年後には約135万円(税引前)で償還されることが約束されているわけです。(但し、国の財政や会社経営が破綻すると紙くずになります😭)

     ところが、国債などの債券は市場で売買できるようになっています。
     株式市場が不安定になって株の益利回り(株で期待できる利回り)が下がってくると利回りが保証されている債券の需要が増えてきます。額面100万円の10年債を105万円でも買いたいという人が出てくるわけです。10年後の償還額は決まっていますから、105万円でこの債券を買うと利回りは約2.5%に低下することになります。
     逆に、株式市場が活況で大きな利益を期待できそうになってくると、債券の利回りは低いと考えた保有者が株に乗り換えるので、少々安くてもいいので債券を売りに出して株式で運用しようとします。例えば上の10年債を95万円でもいいから売ってしまえという人が出てくるわけです。
     ここで、売りに出された国債を95万円で買うと、10年後には約135万円もらえることが約束されていますから利回りは3.6%に上昇しています。
     これが長期金利=10年債利回りが変動するしくみです。債券市場では債券の需要が増えて価値が上昇すると利回り(金利)は下落、逆に債券の需要が減ると価値が下がって利回り(金利)は上昇します😉
     上の例では簡単にするために10年債の価値を販売価格で説明しましたが、既発債(すでに発行された国債)は〇年後には○年分の利回りが加算された価値になっていますから、その分が加算された価値で取引されることになります。

     突然ですが、2024年度の日本の国債発行額はご存知ですか?🤔
     なんと国債発行総額は約181.5兆円です。このうち市場向けが約136.7兆円で、最も額が大きいのが10年債で約36兆円です。借換債といって、既存の国債の償還(返済)用に発行された国債は約103.4兆円もあります。この借換債の額の大きさが金利と為替の関係を理解するポイントです。

     例えば、10年前に利回り1%で発行した10年債の償還時期が来ると国は借換債を発行して資金を確保して10年前に売った国債の返済をします。この資金確保用の国債(借換債)の利回りはそのときの市場の利回りにしないと売れませんから、今の長期金利が3%になっていたら3%の利回りの国債が発行されます。利回り1%の国債の返済をするのに3%の国債を発行していたら国の財政負担は増えてしまいますね。トランプ爺さんが長期金利が上昇して慌てている理由はここにあります😣。長期金利が上昇すれば、新たに発行する国債(新発債といいます)の利回りが高くなって財政負担が増えてしまうわけです。

     新発債の利回り(これから発行される債券の額面利回り)と既発債の利回り(市場で取引される利回り)を混同してしまうと理解が難しくなってしまうので注意してくださいね😉

     ​ちなみに​米財務省が2024年度(2023年10月~2024年9月)に発行した新規の市場向け国債は約7.3兆ドル(1$=150円で約1100兆円)です!😱
     単年度でこの大きな額の債券が市場に売り出されるわけですから、国債市場の大きさと影響力がわかりますよね。

    長期金利と為替

     通貨の価値は、その通貨の需要と供給で決まります。
     日本国債を買うには円が必要ですし、アメリカ国債を買うにはドルが必要ですから、長期債の利回りが上がると国債を買う人が増えてきて通貨の需要も増えて通貨が値上がりします🤑
     さらに、通貨価値は経済の強さにも連動します。政策金利と長期金利(長期金利は市場で決まります)は連動しますので、経済状況に応じて決められる政策金利が上がれば通貨も値上がりします。経済が好調だとインフレ気味になりますので政策金利は上がりますし、不調だと経済活性化のため政策金利は下がります。
     米国の例は下図のとおりです。

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    米ドルインデックスとUS10Y

     長期金利と通貨価値には正の相関があるということですね😊

     ところが、金利高でも通貨高にならない例外(負の相関)もあるんです。
     金利上昇が「財政悪化」や「信用不安」によるものだと通貨安になる可能性が出てきます。例えば新興国の財政が不安定になって国債を乱発して国債の価値が下がるような場合です。他にも、なかなか不景気が収まらなくて政策不安が生じたり、他国の金利が同時にもっと上がっていると相対的に通貨高にはならないこともあります。

     この通貨の価値を2国間通貨で較べているのが為替です。ドルと円のどちらが需要が高くなるか、両国間の長期金利を較べることができるというわけです。
     日米の長期金利とドル円のチャートを較べてみます。

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    日米長期金利差と為替

     ここ20年は日本がゼロ金利政策だったので若干の違いはありますが、日米の長期金利差(米金利から日金利を引いた差分)とドル円は連動していますよね。日本の金利が上がりつつ米国の金利が下がって長期金利差が縮まれば、円の価値が上がってドルが下がりますから為替は円高ドル安に動きますし、長期金利差が拡大すれば逆に為替は円安ドル高です。

     次に、同じチャートで2024年3月に日銀が17年ぶりに金利を上げ始めてからの「金利のある世界」を見てみます。連動してますよね。

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    2024年以降の日米長期金利差と為替

     ここで、ここまで頑張って読んでいただいている皆さんに、知っておくと役立つ知識をお伝えしますね🥸

     上のチャートで青丸囲みしたところを見てください。①2024年の5月~と②2025年の3月~の2カ所では長期金利差と為替が連動していません(負の相関)。①では金利差が縮小しているのに円安ドル高に進んでいます。②では金利差が拡大しているのに円高ドル安に進んでいます。
     先ほど説明した「財政悪化」や「信用不安」で金利が動いている場合を除いて、このようなミスプライス状態は大口投機筋が暗躍する恰好の場になって歪みが蓄積されていきます。そしてこのような市場の歪みはどこかで解放されます。バブルが弾けるのに似ていますね。
     昨年、①の状況が続いたあとで8月に何が起きたかは皆さんよくご存知ですよね😎。現在の②の状態は①とは逆方向の歪みが蓄積しているんですよ!😉

    長期金利と株価

     長期金利と株価は、短期的には逆相関(金利と株価が逆に動く)というのが一般論です。でも、実際には順相関のときも見られます(図の赤丸囲み)🤔

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    US10YとSP500の関係

     経済が順調なら金利上昇は過熱を抑える役割なので株価は下がります(逆相関)。ところが、株市場が過熱しすぎると抑えが効かずに債券がどんどん売られて(金利上昇でしたね)株価も上がるリスクオンの状態になって株価も金利も上がる状態(順相関)になりますし、逆に政経環境が不安定になったり不景気になるとリスクオフになって株から債券にマネーが流れるので株価も金利も下がる状態(順相関)になります🤔

     つまり、金利と株価は逆相関(どちらかが上がるとどちらかが下がる)の状態が安定した状態で、順相関(どちらも同じ方向に動く)は何らかの不安定が生じていると考えることができるわけです。

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    長期金利と株価

     この図はおじさんが読んだ教科書を平易にしたもので、どんな時に逆相関と順相関が現れるかを描いてあります(この順序で発生するという意味ではありませんのでご注意を)。

     ここ数年の日米長期金利とSP500・TOPIXのチャートと較べてみてください。順相関が出現した後には転換点がありますね。

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    日米長期金利と日米株価


     長期金利と株価の関係は経済状況やマネーの流れによって変化するので、順/逆相関の転換点を観察しておくと、いま何が起きているのか、このあと何が起きそうなのか、大きな流れを分析するのにとても役立ちます😉
     おじさんの経験では、転換点を押さえておくとこの先しばらくの傾向に備えることができます。

     詳細は割愛しますが、ちょっとした応用編として長期金利と株の利回り差を見ておくことも役立ちます。この利回り差はイールドスプレッドと呼ばれていて、国債と株のどちらの利回りがよいか比べた指標です。
     大口投資家は利回りの良い商品に資金を動かしますから、イールドスプレッドも監視しておくとマネーの動きを分析することができますね(実は今、株より債券の方が利回り高いんですよ)🤩

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    米株イールドスプレッド

    まとめ

     長期金利は為替や株価と密接に関係していることがおわかりいただけたでしょうか。
     長期金利と為替、長期金利と株価の関係をウォッチすることで、分析できることはたくさんありますし、何よりも経済の状況を正しく理解することができます🥸

     この記事をきっかけに、長期金利や為替の情報を株投資に活かしてもらえたらうれしいです。

     ではまた!😊

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    株投資歴15年目。メインは日本個別株、14年の平均年利回りは20%突破!中長期で大儲けをたくらんでいます。実はかなりの資産を作りましたがXでは隠しています😎。 私の経験を皆さんと共有してお役に立てれば嬉しいです。億万長者を目指しましょう! ※ 記事や図表の無断転載は厳禁です!

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