
バリューとグロースの新時代
こんにちは😊
最近公開された五月さん(@hakureifarm)×田端さん(@tabbata)×佐田さん(@shiho_312)のYouTube対談を見て、そうなんだよね、とおじさんなりに納得できることがあって、整理してみました🥸
ちなみにこのお三方の対談、田端さんと五月さんはクセ強ですが佐田さんの爽やかさで中和されて面白い対談ですのでぜひ観てみてください🥰
対談の中で五月さんも田端さんも「自分だけに見えているαはもう存在しない」と話しています。個人投資家のレベルが格段に上がってきて「ベテランが素人からむしり取る」ような構図はなくなりつつあるからです。
有名な株投資の教科書を読めば読むほど、「バリューって何?」「グロースって何?」という現在とのギャップを感じていたおじさんは、古典的な手法は時代遅れになりつつあると感じています🤔
今回のテーマはこれです。
バリュー株はもう無いのか
バリュー株とは何か?
まずここで言う「バリュー株」というのは一般的には割安な株式を指しています。割安というのは、例えばPBR(株価純資産倍率)が1倍未満、PER(株価収益率)が10倍以下、配当利回りが高い、といった指標で語られることが多いです。
理論的には「株価が本来の企業価値(資産や収益力)に比べて安い状態」を狙う投資手法で、グレアム爺さんやバフェット爺さんの初期の投資手法です。資産価値を重視して「誰も見向きもしない不人気株を安く買う」という戦略が有名です😊
この10年で起きたバリュー株投資環境の変化
多くの投資家はバフェット爺さんの考え方を既に知っていて、バリュー株の評価手法はこの考え方が基本なのですが、この10年でバリュー株投資の環境は変わってきています。
インターネットとデータ解析技術の進化で、企業の財務情報、決算、ニュースは誰でもリアルタイムでアクセス可能になった。
決算短信、四季報、アナリストレポート、SNS、投資ツールなど、情報が溢れていて誰でも「割安株」を見つけられる。
AIやアルゴリズムによる自動売買システムがバリュー指標も含めて瞬時に市場に反映させるようになって、昔のように「誰も知らないお宝株」を掘り当てることが難しい。
インデックス投資が圧倒的に普及した結果、世界中のお金が時価総額の大きい企業に集中する流れが続いていて、個別銘柄の「割安感」を狙うバリュー投資よりも「市場全体に広く分散投資する方が効率的」という考え方が一般化したためバリュー株にお金が集まらない。
結果として「誰も気づいていないバリュー株」は市場に残りにくくなっていて、バリュー株は「気付いているけどマネーが集まらない」だけと考えられます😭
これ以外にも金融政策も影響しています。
中央銀行の金融緩和でマネーが株式市場に大量流入して、株価全体が割高になりました。その結果、グロース株(成長株)優位の相場が続いて、バリュー株は相対的に置き去りにされています。
金利上昇局面では一時的にバリュー株が注目されることはあっても、「割安だから買われる」のではなくて、金利環境やマネーの流れで相対的に有利になって買われているだけという見方もあるんですよ。
企業経営の効率化
ひと昔前は「資産はあるけど経営が下手」という企業が多くて、こういった銘柄はバリュー投資のターゲットでした。
近年では、ガバナンス強化、ROE経営の浸透、株主還元強化(配当・自社株買い)が進んで「資産を持て余すだけの企業」が着実に減少してきています(まだまだありますけど)。つまり、企業自体が効率経営を目指すようになって「割安放置」の状況は減っています🤩
古典バリューから現代バリューへ
情報の非対称性が消えていますから、一部の人だけがバリュー株を発掘できるという従来の古典的なバリュー株はもう無いというのは間違いのない現実だと思います🥹
かつては「市場の無視する株=お宝」でしたが、今は「割安に見える株には理由がある(構造的な問題、成長性の低さ、競争力の低下など)」と見るべきで「単に割安だから買う」時代は終わっています。
「なぜ割安なのか?」を深く考えて、その理由が解消される見込みがある株だけがバリュー銘柄ということになりますよね。
つまり「割安株狙い」=「簡単な勝ちパターン」ではなくなってしまったということを認識しつつ、単純な指標による判断ではなくて
企業の構造的な強みや持続的成長力
事業立地の将来性、競争優位性、資本政策
を重視して、「割安放置」ではなく「市場が誤解している企業価値」を見つける力を磨くのが現代バリュー投資ということになると思います。
簡単に言うと、バリュー投資の形は「PBR1倍割れを買う」ではなくて、「市場の見方と自分の見方のズレを狙う戦略」にしていかないといけないと思うんです😉
グロース株ももうないのか
グロース株とは何か
ここで言う「グロース株」というのは、業績が右肩上がりで成長し続けると期待される銘柄です。売上高・利益の成長率が高い、成長市場にいる、配当より設備投資・研究開発を優先して再投資でさらなる成長を目指す、といった企業が該当していて、こういった銘柄は利益水準に対して株価が割高(高PER)になっています。グロース株は「将来の成長が株価に織り込まれる」という期待で買われているわけです。
ここ10年で起きた成長株投資環境の変化
バリュー株と同様にグロース株の投資環境も大きく変わってきています。一番のきっかけは、情報技術の進化によってグロースバブル(2010年代後半〜2021年頃)が生まれたことです🤑
GAFAMの台頭によって「成長株=王道」という投資市場雰囲気ができた。
日本でも「SaaS」「DX」「半導体」「EV」といったテーマ株ブームが続いて、PERが100倍といった企業も珍しくない状況になった。
低金利が続いて、将来のキャッシュフローが重要なグロース株には有利な状況が長く続いた。
ところが、2022年以降は金利上昇によってグロース株の調整が生じています。インフレと金利上昇によって成長株に逆風が吹き始めたんですね。
金利上昇は将来利益の現在価値を割り引くので、PERの高い成長株には不利に働きます。「夢を買う相場」が終わって「利益を出していない成長株」は急落する場面が増加しました(米国ではARK銘柄、日本ではSaaSバブルの崩壊)😭
これによって「成長株への選別の目が厳しくなった」というのが一番大きな変化ではないかとおじさんは考えています🤔
以前は「売上が伸びているならOK」という時代だったのに、今は「利益を出せる成長か?持続可能か?市場の成長は続くのか?」といったことが厳しく問われるようになってきています。
日本市場では、かつての成長株(メルカリ、BASEなど)が下落して「成長=高評価」という単純な公式は既に崩壊しています。
その一方で、本当に稼ぐ力のある成長株(半導体、AI、グローバル競争力)は引き続き評価されている印象です。
古典グロースから現代グロースへ
バリュー株と同じように、グロース株も「誰でも分かる情報」に基づくものは市場に織り込まれてしまう時代になっています🥹 成長市場のテーマ(AI、EV、再エネなど)はすでに世界中の投資家が知っていますよね。「成長株=テーマ株を見つけてPERの高い企業を買う」だけでは勝てなくなったということです😢
これからの現代グロース株投資は「夢にかける」のではなくて
テーマの「次の波」「 持続性」
市場全体の成長性・利益の成長性・キャッシュフローの健全性
利益成長と市場シェアの両立
金利上昇リスク・資金調達リスク
といった視点で見極めていくことが求められていると思います。
バリュー株と同じようにグロース株投資でも「市場が見落としている成長ストーリーは何か?」という「市場の見方と自分の見方のズレを狙う戦略」に進化していると思うんですよ🥸
要するに「テーマが成長しているからOK」という単純な時代は終わっていて、利益成長の持続性・ビジネスモデルの強さ・競争優位性の分析がますます重要になってきています。
例えば、日本株であれば個人消費市場縮小・人口減少という背景を前提に、各企業の成長戦略(海外進出、M&A、ニッチ市場支配)を深掘りして銘柄を厳選するような分析ですね。
まとめ
バリューもグロースも、PERやPBRといった指標を用いた古典的な分析に基づく投資戦略から、「市場の見方と自分の見方のズレを狙う戦略」を手にしていかないと勝てない時代になってきたと思います😉
昔からある教科書や一般論を身につけるだけでは勝てなくなってきたということです🥹
おじさんのフォローしているXの凄腕個人投資家の皆さんはすでにこれに気付いていて深堀り分析をやっています。田端さんや五月さんが言うような「100社に1社はある」銘柄を見つけているんですね。
逆に言えばバリューでもグロースでも「お宝は100社に1社しかない」という時代なんだと思います😱 (実際にはもっとあると思いますよ)
この記事はおじさん個人の私見ですが、投資のスタイルというのは固めることも大切ですけど時代に合わせて変えていくことも大切だと思います。
おじさんもファンダ超重視型の長期投資から、つまみ食いでやっていたテクニカルを取り込んだ割安成長株を主食に変えつつ、資金を分割していろんなことを試しています。いまはライジングバリュー投資(上昇期待割安銘柄)(NEW!🤩)をテーマにやっていこうと思っているところです😉
ではまた!😊