
【月を見上げて夜勤生活】🐻❄️月を見る✕介護エッセイ@シロクマ文芸部
今週も参加させていただきます。
よろしくお願い致します。
月を見る。
夜勤なんて、私にはできないと思っていた頃がある。
夜に働くなんて無理。夜中に起きていられない。夜中に何かあったらどうするの?
そんなふうに思っていた。
それでも、短時間の夜勤や夜勤補助から始めてみた。
始めての夜勤は障害者グループホームでの勤務だった。週末なら働けるだろうと勇気を出してみた。
軽度の障害者数人だけのグループホーム。夜中の見守りという名のダイニングでのんびりしているだけの夜勤。朝方に朝食を作る。タイマーで御飯は炊けるし、卵焼きを焼く程度。後はサラダを添える。御飯は入居者が自分でよそい、勝手に食べる。
その間に記録書くだけ。
…良い夜勤だった。
少しずつ慣れていって、その後、小規模多機能や認知症のグループホームの夜勤もするようになった。
やってみれば、なんとかできることもあるものだ。
もちろん、楽しいことばかりではなかった。頭を平手打ちされたこともある。罵倒された事もある。転倒させて、明けでも帰れなかった事もある。
そんな夜の途中で、ふとスマホを見ると、子どもの「子どもケータイ」からメッセージが届いていたこともあった。
「眠れない」とかどうでもいい事ばかり。
きっと寂しかったのだろう。
私も一段落した時なら、気が晴れた。
仕事の合間に、少しだけ言葉を交わす。
あの頃は、可愛かったな。なんて思うけれど、今も可愛らしいとこもある。
ここ1年程、ほぼワンオペ育児とダブルケアも重なって、日中に働くことがまた難しくなった。
家のこと、家族のこと。自分ばかりと思う。誰かを支えながら、自分の仕事のことも考える。報われない。資格も取っても働けなければ、役にも立たない。「次はどうしようかな」と考えて、また夜勤専門にするか。夕勤の仕事を探すか。
しかし、昔の私が「夜勤なんてできない」と思いながら、短時間夜勤から始めたように。
そのときになれば、そのときの私にできることがあるのかもしれない。
夜勤をしていた頃、ふと外を見ると月が出ていて、はあーと見あげる。もう月が出ている時に夜勤に向かう事もあった。
そして、また、そろそろ夜勤入りの月を見上げる事になりそうだ。