
解頭術®コラム【200】言葉の温度感。
お店で接客を受けていて、
「言葉遣いは丁寧なのに、なんだか冷たいな」
と感じたことはありませんか?
逆に、特別なことを言われたわけではないのに、
「この人の接客、なんだか心地いいな」
と心が温かくなった経験もあるはずです。
この違いは、一体どこから生まれるのでしょうか。
僕はそれを「言葉の温度感」だと考えています。
1. 「冷たい言葉」と「温かい言葉」の違い
意味や目的は全く同じでも、選び取る言葉によって相手に伝わる温度は大きく変わります。
たとえば、こんなシーンを想像してみてください。
【冷たい温度感】
「少々お待ちください」
「それはできません」
「こちらに記入してください」
これらは決して間違った言葉遣いではありません。マニュアル通りで、必要最低限の丁寧さはあります。
しかし、少し機械的で「作業感」が出てしまっているのも事実です。
では、ここに少しだけ「温度」を足してみましょう。
【温かい温度感】
「すぐにご案内いたします。恐れ入りますが、少しだけお待ちいただけますか?」
「あいにく〇〇は難しいのですが、△△でしたら可能ですがいかがでしょうか?」
「お手数ですが、こちらにご記入をお願いできますでしょうか?」
言葉の前にクッション言葉を添えたり、一方的な「指示」ではなく「依頼」の形に変えたりするだけで、言葉の温度がグッと上がり、血の通ったコミュニケーションになります。
例えば、解頭術®スクールの説明をする際にも
「技術講習は2日間で終わりです。」
ではなく
「技術講習は2日間でお客様へ施術できるレベルまで仕上げます。」
という伝え方をしています。
2. 温度を決めるのは「言葉」だけじゃない
そして、言葉の温度感を決めるのは、テキストとしての「言葉」だけではありません。
• 声のトーン(笑声): 口角を上げて話す「笑声(えごえ)」を意識するだけで、声の響きに温かみが生まれます。
• 表情とアイコンタクト: お客様の目を見て微笑みながら伝える言葉と、手元のレジや作業を見ながら伝える言葉では、受け取る側の安心感が全く異なります。
• 間の取り方: 矢継ぎ早に説明するのではなく、お客様の反応を見ながら一呼吸置く。「あなたにしっかり向き合っていますよ」というサインになります。
言葉の選び方と、声・表情・間合い。これらが重なり合って、初めてお客様に「心地よい温度」として伝わるのです。
3. 「マニュアル」を「おもてなし」に変えるスキル
接客業において、正しい敬語やマニュアル通りの対応は基礎として大切です。しかし、それだけではAIやセルフシステムの接客と変わりません。
目の前にいるお客様の状況や心情を察し、「今のこのお客様には、どんな言葉の温度が適切だろうか?」と思いやること。
急いでいる方には、簡潔で無駄を省いた温度を。
商品選びに迷っている方には、寄り添うような温かくて優しい温度を。
この「言葉の温度感の選定」こそが、私たちが接客をする最大の価値であり、プロフェッショナルとしての必須スキルだと思うのです。
今日、あなたがお客様にかけた言葉は何度くらいでしたか?そして、その温度は適切でしたか?
「自分ではそんなつもりがなくても相手には思った以上に冷たく伝わっていることは珍しくありません。」
ほんの少し「言葉の温度感」を意識して店頭に立ってみると、お客様から返ってくる「ありがとう」の響きや、笑顔の数が変わってくるかもしれません。
他にも「本人は気付いていないマイナスな印象を与えるワードチョイス」なども教えてます!
解頭術®スクールでは技術以外にも色んな事が学べます!