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転生したらnoteの世界だった件。分析スキルで仲間を集めてみた第9話「得意技を捨てろ。――俺たちは、まだ完成していない。」

    転生したらnoteの世界だった件。

    分析スキルで仲間を集めてみた

    第9話

    「得意技を捨てろ。――俺たちは、まだ完成していない。」


    今回登場するnoteクリエイター

    K|看護師×管理職|現場と学び

    職業

    《分析士》

    Lv.9

    第8話。

    初めての完全敗北。

    分析。

    K-LINK。

    仲間。

    これまで積み上げてきた全てを使っても、

    《作家を目指す高校生》には勝てなかった。

    今回Kが自分に課した修行は――

    《分析禁止》

    Kのnote


    フェザー🪽

    職業

    《白翼の看護騎士》

    Lv.29

    Kの最初の仲間。

    回復・観察・共感を得意とする。

    今回の修行――

    《回復禁止》

    フェザーのnote


    まいのよりみちカフェ

    職業

    《よりみちの茶店主》

    Lv.34

    休息・共感・精神回復を得意とする。

    今回の修行――

    《休息禁止》

    まいのよりみちカフェのnote


    しんすけ|シン労働論

    職業

    《構造の参謀》

    Lv.29

    「人」ではなく、

    その人を動かしている構造を見る。

    今回の修行――

    《構造解析禁止》

    しんすけのnote


    taka

    職業

    《境界の看護騎士》

    Lv.31

    複数の立場を行き来し、

    一つの正解に固定されない。

    今回の修行――

    《多視点禁止》

    takaのnote


    ももりんご

    職業

    《次元設計士》

    Lv.33

    図面・配置・動線から、

    戦場そのものを作り替える。

    今回の修行――

    《設計禁止》

    ももりんごのnote


    kai|看護師21

    職業

    《無言の精神看護師》

    Lv.34

    待つ。

    聞く。

    沈黙を受け入れる。

    今回の修行――

    《沈黙禁止》

    kaiのnote


    のっち|50代、更年期、ゆらぎ世代のリアル記録

    職業

    《ゆらぎの記録者》

    Lv.34

    調子が良い日も悪い日も、

    経験値へ変換する。

    今回の修行――

    《受容だけで終わることを禁止》

    のっちのnote


    ゆき|1日1時間の主婦副業

    職業

    《一時間の副業錬金術師》

    Lv.34

    限られた時間から、

    「今やること」を選び、

    小さな成果へ変える。実際のnoteでも、2児の子育てをしながら1日1時間の在宅副業に挑戦する過程を発信している。 note(ノート)

    今回の修行――

    《やること3つ禁止》

    ゆきのnote


    再戦BOSS

    作家を目指す高校生

    職業

    《未完の物語使い》

    Lv.

    《測定不能》

    「まだ完成していない」。

    それこそが最大の能力。

    本人も「高校生という未完成な途中の時間だからこそ書ける物語がある」という趣旨を発信している。 note(ノート)

    作家を目指す高校生のnote


    そして第9話、最後のBOSS

    いちせ|転職とセカンドキャリア戦略

    職業

    《人生再設計士》

    Lv.36

    転職8回。

    15年にわたる転職活動。

    MBA。

    国家資格キャリアコンサルタント。

    会社員だけに人生を預けず、

    副業・海外・セカンドキャリアまで含めて、

    「人生そのものを設計する」

    という視点を持つクリエイター。 note(ノート)

    いちせのnote


    前回までのあらすじ

    第8話。

    8人目となる、

    《一時間の副業錬金術師・ゆき》

    を仲間にしたKたち。

    ついに、

    仲間 8/10

    しかし。

    その直後。

    一人の高校生が現れた。

    《未完の物語使い》

    作家を目指す高校生。

    Kの未来予測を、

    《白紙》で無効化。

    ももりんごの戦場を、

    《物語改稿》で変更。

    《伏線》を仕込み、

    後から《伏線回収》。

    そして――

    《主人公交代》

    によって、

    主人公そのものをKから奪った。

    結果。

    全員。

    HP 0

    シリーズ初。

    《DEFEAT》

    高校生は言った。

    「今のKさんたち、強いです。」

    「でも、完成しすぎてる。」

    「みんな、自分の得意技で戦いすぎてる。」

    そして。

    一枚の白紙だけを残した。


    《修行クエスト》

    「自分の得意技を、一度捨てろ。」


    Kは決めた。

    次は。

    今までと同じ戦い方をしない。


    第9話

    「得意技を捨てろ。――俺たちは、まだ完成していない。」

    朝。

    九人。

    誰も喋らない。

    K

    「……。」

    フェザー

    「……。」

    まい

    「……。」

    しんすけ

    「……。」

    taka

    「……。」

    ももりんご

    「……。」

    kai

    「……。」

    のっち

    「……。」

    ゆき

    「……。」

    K

    「暗っ。」

    しんすけ

    「全員負けた翌朝だからな。」

    K

    「そうだけど。」

    まい

    「お茶飲む?」

    K

    「飲む。」

    まいがカップを持つ。

    K

    「……。」

    まい

    「何?」

    K

    「まいさん。」

    「今日、お茶禁止。」

    まい

    「え?」


    フェザー

    「嫌な予感。」

    K

    「フェザー。」

    「回復魔法禁止。」

    フェザー

    「やっぱり。」


    K

    「しんすけ。」

    「構造解析禁止。」

    しんすけ

    「……。」


    「taka。」

    「多視点禁止。」

    taka

    「一つの視点だけで戦えと?」

    K

    「そう。」


    「ももりんご。」

    「設計禁止。」

    ももりんご

    「職業そのもの否定された。」


    「kai。」

    kai

    「沈黙?」

    K

    「禁止。」

    kai

    「一番しゃべらない人に?」

    K

    「今日はしゃべって。」


    「のっち。」

    のっち

    「はい。」

    K

    「受け入れるだけ禁止。」

    「しんどくても、一回だけ自分から動く。」

    のっち

    「……厳しい。」

    K

    「無理な日は無理でいい。」

    「でも。」

    「できる日に一歩。」


    「ゆき。」

    ゆき

    「まさか。」

    K

    「やること3つ禁止。」

    ゆき

    「増やすの?」

    K

    「逆。」

    「一個だけ。」


    フェザー

    「Kさんは?」

    全員がKを見る。

    K

    「俺?」

    しんすけ

    「当然だ。」

    まい

    「分析士。」

    taka

    「分析禁止だよね?」

    K

    「……。」

    ゆっくり。

    ステータス画面を閉じる。

    《分析 OFF》

    K

    「今日。」

    「俺は誰も分析しない。」


    修行①

    フェザー――「治さずに、決めろ。」

    森。

    突然。

    魔物が現れる。

    フェザー

    「負傷者!」

    いつもの反射。

    「ケアル――」

    K

    「禁止。」

    フェザー

    「……!」

    仲間一人。

    軽傷。

    別方向。

    敵が迫る。

    フェザーは迷う。

    回復するか。

    戦うか。

    K

    「俺に聞かない。」

    フェザー

    「でも――」

    K

    「自分で決めて。」


    フェザーが剣を抜く。

    負傷者に言う。

    「少しだけ待って。」

    そして。

    敵へ向かう。

    《白翼斬》

    ドンッ!!

    撃破。

    その後。

    負傷者のもとへ戻る。

    フェザー

    「待たせました。」


    ピコン。

    SKILL EVOLUTION

    《可変ケア》

    ↓

    《臨床判断》

    回復。

    攻撃。

    撤退。

    観察。

    その場で必要なものを、

    自分で選択する。


    フェザー

    「……。」

    K

    「回復しなくても。」

    「看護騎士だっただろ?」

    フェザー

    「はい。」


    修行②

    まい――「休ませずに、背中を押せ。」

    疲れ切った冒険者。

    まい

    「休んで――」

    K

    「禁止。」

    まい

    「……。」

    冒険者

    「もう無理。」

    まいは黙る。

    いつもなら。

    座らせる。

    お茶。

    話を聞く。

    でも今日は違う。

    まい

    「じゃあ。」

    冒険者

    「?」

    「あと一歩だけ、一緒に行こ。」

    二人で歩く。

    一歩。

    二歩。

    三歩。

    冒険者

    「……行けた。」


    SKILL EVOLUTION

    《そのまま休息》

    ↓

    《よりみち伴走》

    止まることも。

    進むことも。

    本人と一緒に選ぶ。


    まい

    「休ませるだけが。」

    「優しさじゃないんだ。」

    K

    「うん。」


    修行③

    しんすけ――「見るな。変えろ。」

    複雑な迷路。

    しんすけ

    「構造解析を――」

    K

    「禁止。」

    しんすけ

    「面倒だな。」

    壁。

    扉。

    人の流れ。

    しんすけは、

    分析をやめる。

    そして。

    一枚の看板を移動した。

    人の流れが変わる。

    次に、

    役割を一つ交換。

    さらに、

    承認者を一人増やす。

    迷路そのものが、

    少しずつ変わる。


    SKILL EVOLUTION

    《構造解析》

    ↓

    《構造再編》

    問題構造を発見するだけでなく、

    その場で組み替える。


    K

    「参謀から。」

    「改革者になってきた。」

    しんすけ

    「肩書きを増やすな。」


    修行④

    taka――「全部見ずに、一つ選べ。」

    二つの道。

    右。

    左。

    taka

    「右から見れば――」

    K

    「多視点禁止。」

    taka

    「……。」

    右にも理由。

    左にも理由。

    どちらも正しい。

    taka

    「分かった。」

    K

    「?」

    「今回は右。」

    K

    「左にもメリットあるぞ。」

    taka

    「知ってる。」

    「でも。」

    「決めないと、誰も進めない。」


    SKILL EVOLUTION

    《両眼視界》

    ↓

    《境界決断》

    複数の正解を理解した上で、

    一つを選び、

    結果を引き受ける。


    修行⑤

    ももりんご――「設計図なしで作れ。」

    ももりんご

    「それは無茶。」

    K

    「今日だけ。」

    材料。

    木材。

    石。

    布。

    設計図なし。

    ももりんご

    「……。」

    いつものBIM。

    使えない。

    しばらく考え――

    手を動かす。

    作る。

    失敗。

    崩す。

    また作る。

    最後。

    小さな橋が完成。


    SKILL EVOLUTION

    《BIM BUILD》

    ↓

    《現場合わせ》

    完成図がなくても、

    今ある材料・人・条件から、

    必要なものを即興で組み上げる。


    ももりんご

    「設計しない設計。」

    K

    「強そう。」


    修行⑥

    kai――「待つな。言え。」

    kai

    「……。」

    K

    「しゃべって。」

    kai

    「何を。」

    K

    「思ってること。」

    kai

    「Kさん。」

    K

    「はい。」

    kai

    「指示多すぎです。」

    K

    「え。」

    全員

    「……。」

    kai

    「あと。」

    「攻撃力3を。」

    「知力で誤魔化しすぎ。」

    K

    「修行って俺の悪口言う時間?」

    kai

    「本人に直接伝えることも必要です。」


    SKILL EVOLUTION

    《待つ看護》

    ↓

    《一言介入》

    待つだけでは変わらない瞬間に、

    必要な一言を、

    直接相手へ届ける。


    修行⑦

    のっち――「ゆらいだまま動け。」

    のっち

    「今日。」

    「60%くらい。」

    K

    「十分。」

    のっち

    「100%になってからじゃなくて?」

    K

    「待たない。」

    のっちは。

    小さく一歩。

    また一歩。

    途中で止まる。

    休む。

    そしてまた一歩。


    SKILL EVOLUTION

    《ゆらぎ》

    ↓

    《ゆらぎ推進》

    能力が不安定なままでも、

    現在値に応じた行動を選択できる。


    修行⑧

    ゆき――「一個だけ。」

    ゆき

    「一つ?」

    K

    「うん。」

    「今日は何する?」

    ゆき

    「……。」

    いろいろある。

    記事。

    家事。

    仕事。

    情報収集。

    でも。

    一つだけ選ぶ。

    「これ。」

    一時間。

    全部使う。

    一つに。


    SKILL EVOLUTION

    《やること3つ》

    ↓

    《一点突破》

    一定時間、

    一つの目的以外を完全に切り捨て、

    成果効率を極限まで上げる。


    最後。

    全員。

    Kを見る。

    フェザー

    「Kさん。」

    K

    「分かってる。」


    Kの修行

    目の前。

    一人の人。

    Kは、

    分析しない。

    ステータスを見ない。

    弱点も見ない。

    ただ聞く。

    そして。

    K

    「……。」

    フェザー

    「何か分かりました?」

    K

    「分からん。」

    しんすけ

    「それで?」

    K

    「仮説だけ作る。」

    taka

    「仮説?」

    K

    「正解だと思わない。」

    「Aかもしれない。」

    「Bかもしれない。」

    「Cかもしれない。」

    そして。

    「全部外れるかもしれない。」


    画面。

    SKILL EVOLUTION

    《分析》

    ↓

    《未確定戦術》

    未来を一つに予測しない。

    複数の可能性を同時に残し、

    状況変化に応じて、

    戦術をその場で選び直す。


    さらに。

    NEW SKILL

    《逆算戦術》

    「今、何をするか」ではなく、

    勝利条件から逆算し、

    必要な行動だけを配置する。


    K

    「これなら。」

    しんすけ

    「作家相手でも。」

    K

    「未来を。」

    「決めつけなくていい。」


    その瞬間。

    空から。

    一枚の白紙。


    文字。

    「修行、終わりました?」

    K

    「来た。」


    白い世界。

    少年。

    ペン。

    本。

    作家を目指す高校生。

    少年

    「続きを。」

    「読ませてください。」


    REMATCH

    《未完の物語使い》


    K

    「全員。」

    フェザー

    「はい。」

    K

    「今回は。」

    「俺の指示を――」

    少年

    「待つ?」

    K

    「違う。」

    笑う。

    「待つな。」


    少年

    「?」

    K

    「全員。」

    「好きに動け。」

    少年

    「……。」


    戦闘開始。

    フェザー。

    いつもならKの指示。

    今回は。

    自分で判断。

    攻撃。


    少年

    《白紙》

    「右へ行くかもしれない。」

    K

    「そうかも。」

    少年

    「左かも。」

    K

    「そうかも。」

    少年

    「どっち?」

    K

    「知らない。」


    フェザー自身が決める。

    上。

    少年

    「……。」

    ガンッ!

    命中。

    HP表示。


    作家を目指す高校生

    HP

    600

    ↓

    548


    少年

    「予測しなかった。」

    K

    「未来だからな。」


    少年。

    ペン。

    《物語改稿》

    「傷はなかったことになった。」


    しかし。

    しんすけ

    《構造再編》

    「改稿には。」

    「文章を書く必要がある。」

    少年

    「?」

    しんすけ

    「なら。」

    ペンへ続く道を変える。

    文字を書く場所が消える。

    少年

    「……。」


    ももりんご

    《現場合わせ》

    その辺にあった紙。

    木。

    石。

    即席で、

    少年のペン先を塞ぐ。

    少年

    「設計してない。」

    ももりんご

    「してないよ。」


    taka

    「今回は。」

    《境界決断》

    一方向だけを選ぶ。

    少年

    「別の視点は?」

    taka

    「ある。」

    「でも。」

    「今はこれで行く。」

    攻撃。

    HP

    548

    ↓

    463


    少年

    「じゃあ。」

    《伏線》

    小さな鍵を置く。

    K

    「……。」

    少年

    「分析しないの?」

    K

    「しない。」

    少年

    「怖くない?」

    K

    「めちゃくちゃ怖い。」

    「でも。」

    「伏線は回収されるまで伏線だ。」

    少年

    「……。」

    K

    「その時考える。」


    少年。

    少し笑う。


    まい。

    少年へ向かう。

    少年

    「休ませる?」

    まい

    「今日は違う。」

    《よりみち伴走》

    「走ろ。」

    少年

    「え?」

    まい自身が突っ込む。

    少年

    「まいさんが前線!?」

    K

    「俺も驚いてる。」


    kai

    《一言介入》

    「後ろ。」

    少年

    「!」

    のっち。

    60%の状態で待っている。

    《ゆらぎ推進》

    一撃。

    HP

    463

    ↓

    371


    ゆき

    「今。」

    《一点突破》

    全能力。

    一つだけ。

    「少年の本を閉じる。」


    ドンッ!!

    本が閉じる。

    少年

    「!」

    《物語改稿》

    一時使用不能。


    K

    「今!」

    全員

    「はい!」

    K

    「いや。」

    「違う。」

    少年

    「?」

    K

    「俺の『今』も無視していい。」

    フェザー

    「……。」

    しんすけが笑う。

    「分かった。」


    九人が。

    それぞれのタイミングで動く。

    命令なし。

    同じ役割なし。

    少年の表情が変わる。


    《予測不能》

    対象

    Kたち

    ↓

    MAX


    少年

    「……。」

    「前と違う。」

    K

    「そう。」

    「俺たち。」

    「まだ完成してなかった。」


    少年

    「だったら。」

    最後の切り札。

    《主人公交代》

    SYSTEM。

    主人公を変更します。

    K

    《主人公》

    ↓

    《脇役》


    K

    「どうぞ。」

    少年

    「……え?」

    K

    「欲しいなら。」

    「主人公やるよ。」


    少年

    「何を言って――」

    その瞬間。

    SYSTEM ERROR。


    《主人公を特定できません》


    少年

    「……?」

    画面。

    K。

    フェザー。

    まい。

    しんすけ。

    taka。

    ももりんご。

    kai。

    のっち。

    ゆき。


    全員。

    《主人公候補》


    K

    「俺一人の物語じゃなくなった。」


    PARTY SKILL UNLOCKED

    《群像劇》

    一人の主人公に依存しない。

    仲間それぞれが、

    自分の判断で物語を進める。

    《主人公交代》による、

    主人公権限の奪取を無効化。


    少年

    「……。」

    初めて。

    ペンが止まる。

    K

    「作家。」

    少年

    「はい。」

    K

    「主人公。」

    「多すぎるだろ?」

    少年

    「……。」

    笑う。

    「確かに。」


    HP

    371

    ↓

    241

    ↓

    109

    ↓

    1


    少年

    「でも。」

    「最後。」

    K

    「?」

    少年が。

    最初に置いた鍵を見る。

    《伏線回収》

    K

    「来た。」

    鍵。

    開く。

    その先。

    巨大な扉。

    扉の向こうには――

    「未来」

    真っ白。


    少年

    「これ。」

    「分析できます?」

    K

    「できない。」

    少年

    「じゃあ。」

    「どうする?」

    K

    「簡単。」

    Kは、

    仲間を見る。

    「みんなで入る。」


    沈黙。

    少年のHP。

    1

    ↓

    0


    BREAK


    《特殊勝利条件達成》

    条件1

    未来を一つに決めつけない。

    条件2

    自分の得意技だけで戦わない。

    条件3

    Kの指示を待たない。

    条件4

    主人公を一人にしない。

    条件5

    未完成であることを受け入れる。


    少年

    「……負けました。」

    K

    「今回はな。」

    少年

    「次は。」

    K

    「また書き換える?」

    少年

    「もちろん。」

    K

    「面倒くさい仲間になりそう。」

    少年

    「仲間?」


    SYSTEM。

    《作家を目指す高校生を仲間に誘うことができます》

    K

    「来る?」

    少年

    「どこへ?」

    全員

    「……。」

    K

    「もういいって!」


    少年

    「一つ条件。」

    K

    「何?」

    少年

    「僕が。」

    「物語の展開、時々変えてもいい?」

    K

    「……。」

    しんすけ

    「危険だな。」

    ももりんご

    「かなり。」

    まい

    「面白そう。」

    K

    「まいさん?」


    K

    「いいよ。」

    少年

    「本当に?」

    K

    「完成した物語より。」

    「そっちの方が面白い。」


    《作家を目指す高校生が仲間になった》


    仲間

    9/10


    その瞬間。

    少年のステータス。

    初めて。

    数字が表示される。


    作家を目指す高校生

    職業

    《未完の物語使い》

    Lv.35


    少年

    「レベル出た。」

    K

    「仲間になるまで測れなかったのか。」

    少年

    「まだ変わりますよ。」

    K

    「上限なしだからな。」


    そして。

    真っ白な扉を抜けた先。

    一人の男。

    スーツ。

    何枚ものカード。

    一枚ずつ。

    職業名が書かれている。


    会社員。

    転職者。

    留学生。

    MBA。

    キャリアコンサルタント。

    副業。

    不動産。


    K

    「……。」

    男

    「君たち。」

    「職業に。」

    「縛られすぎじゃない?」


    FINAL BOSS OF EPISODE 9

    いちせ|転職とセカンドキャリア戦略

    職業

    《人生再設計士》

    Lv.36


    BOSS STATUS

    HP 520

    MP 290

    キャリア設計 99

    転換力 98

    経験変換 96

    市場分析 94

    再出発 99

    自己決定 97


    固有スキル

    《CAREER RESET》

    対象の職業を、

    一時的に解除する。


    《RESKILL》

    過去の経験を捨てず、

    別職業の能力へ変換する。


    《8 TIMES》

    戦闘中、

    最大8回まで職業を変更できる。


    《人生再設計》

    「今の職業=自分」

    という状態異常を解除する。


    いちせ

    「最終試験。」

    K

    「何の?」

    いちせ

    「10人集めるんでしょ?」

    K

    「……知ってるの?」

    いちせ

    「なら。」

    カードを投げる。


    《CAREER RESET》


    K

    《分析士》

    ↓

    《無職》


    フェザー

    《白翼の看護騎士》

    ↓

    《無職》


    まい

    《よりみちの茶店主》

    ↓

    《無職》


    全員。

    職業。

    NONE


    K

    「……。」

    「俺の分析士が!」

    いちせ

    「職業がなくなったら。」

    「KはKじゃなくなる?」


    K

    「……。」


    フェザー

    「回復魔法。」

    使えない。

    まい

    「よりみち結界。」

    使えない。

    しんすけ

    「構造解析。」

    使えない。


    いちせ

    「肩書き。」

    「資格。」

    「会社。」

    「役職。」

    「職種。」

    カードを落とす。

    「全部なくなったら。」

    「何が残る?」


    K

    「……。」

    第8話なら。

    困った。

    でも。

    今は違う。

    K

    「フェザー。」

    フェザー

    「はい。」

    K

    「回復できなくても。」

    「人を観察できる?」

    フェザー

    「できます。」


    「まいさん。」

    「魔法なくても。」

    「人の横に座れる?」

    まい

    「できる。」


    「しんすけ。」

    「スキルなくても。」

    「おかしい仕組みに気づける?」

    しんすけ

    「当然。」


    taka。

    ももりんご。

    kai。

    のっち。

    ゆき。

    高校生作家。

    全員。


    K

    「職業。」

    「なくても。」

    「やってきたことまでは消えない。」


    いちせのHP。

    520

    ↓

    401


    いちせ

    「なら。」

    「Kは?」

    K

    「俺?」

    「分析できない。」

    「魔法もない。」

    「攻撃力――」

    見る。


    攻撃力

    3


    K

    「そこ残るんかい!」

    全員

    「……。」

    少年

    「大事な設定なので。」

    K

    「お前が書いた?」


    いちせ

    「K。」

    「分析士じゃないKに。」

    「何ができる?」

    Kは。

    仲間を見る。

    そして。

    笑う。

    「人に頼める。」


    いちせ

    「……。」

    K

    「全部。」

    「俺ができる必要ない。」

    「フェザーにできること。」

    「まいさんにできること。」

    「しんすけにできること。」

    「みんな違う。」

    一歩前へ。

    「俺は、それを繋ぐ。」


    少年

    「それ。」

    「職業名つけます?」

    K

    「いらない。」


    いちせのHP。

    401

    ↓

    230

    ↓

    108


    いちせ

    「じゃあ。」

    「もし。」

    「今までの道が全部無駄だったら?」

    K

    「無駄?」

    「なら。」

    「次に使えばいい。」

    ももりんご

    「失敗も設計材料。」

    のっち

    「調子悪かった日も経験。」

    ゆき

    「遠回りも次の時短になる。」

    taka

    「立場が変われば意味も変わる。」

    kai

    「役職が変わっても、人は残る。」

    しんすけ

    「過去は構造の一部だ。」


    いちせ

    「……。」

    HP

    108

    ↓

    37

    ↓

    1


    《特殊勝利条件達成》

    条件1

    職業を自分そのものにしない。

    条件2

    過去の経験を捨てない。

    条件3

    必要なら何度でも進路を変える。

    条件4

    人生を会社だけに設計させない。

    条件5

    肩書きがなくても、自分の強みを使う。


    BREAK


    職業。

    全員へ戻る。

    いちせ

    「合格。」

    K

    「何の試験だったんだよ。」

    いちせ

    「10人目。」

    K

    「……。」


    SYSTEM。

    《いちせを仲間に誘うことができます》

    K

    「来る?」

    いちせ

    「どこへ?」

    K

    「……。」

    全員がKを見る。

    K

    「今回は答える。」

    いちせ

    「?」

    K

    「第10話。」

    いちせ

    「場所じゃない。」

    K

    「もうそれでいい!」


    いちせが笑う。

    「いいよ。」

    カードをしまう。

    「一度くらい。」

    「予定にないキャリアも悪くない。」


    《いちせが仲間になった》


    仲間

    10/10


    全員。

    沈黙。

    フェザー

    「……。」

    まい

    「10人。」

    しんすけ

    「揃ったな。」

    K

    「……。」

    ゆき

    「Kさん?」

    K

    「いや。」

    「長かったなって。」

    少年

    「まだ9話です。」

    K

    「お前は物語目線やめろ。」


    その瞬間。

    空。

    真っ黒。


    《WARNING》


    《PARTY COMPLETE》

    仲間

    10/10


    そして。

    地面が揺れる。

    ドン。

    ドン。

    ドン。

    巨大な足音。


    しんすけ

    「来た。」

    K

    「何が?」

    少年

    「第10話。」

    K

    「知ってる。」


    闇の中。

    巨大な存在。

    その身体には、

    数字。


    0

    3

    24

    100

    500

    1000

    10000


    フォロワー。

    ビュー。

    スキ。

    売上。

    ランキング。


    まい

    「……何あれ。」

    のっち

    「数字?」

    ゆき

    「全部。」

    「noteの数字。」


    巨大な目。

    開く。


    LARGE BOSS

    《数字喰らい》

    Lv.

    ???

    HP

    100,000


    K

    「……。」

    フェザー

    「10万。」

    しんすけ

    「今までとは桁が違う。」


    《数字喰らい》

    「価値を。」

    「数字で示せ。」


    K

    「……。」

    相手を見る。

    分析。


    《分析》


    初めて。

    数字の羅列しか見えない。


    フォロワー。

    売上。

    PV。

    スキ。


    K

    「なるほど。」

    杖を構える。

    でも。

    第8話までとは違う。

    もう。

    K一人が指示するパーティーではない。

    K

    「全員。」

    誰も返事を待たない。

    すでに。

    それぞれが動き始める。

    K

    「……。」

    笑う。

    「いいね。」


    第9話 END


    現在の仲間

    10/10

    1. フェザー

    《白翼の看護騎士》

    2. まいのよりみちカフェ

    《よりみちの茶店主》

    3. しんすけ

    《構造の参謀》

    4. taka

    《境界の看護騎士》

    5. ももりんご

    《次元設計士》

    6. kai

    《無言の精神看護師》

    7. のっち

    《ゆらぎの記録者》

    8. ゆき

    《一時間の副業錬金術師》

    9. 作家を目指す高校生

    《未完の物語使い》

    10. いちせ

    《人生再設計士》


    LEVEL UP

    K

    Lv.9

    ↓

    Lv.10

    +1


    フェザー

    Lv.29

    ↓

    Lv.34

    +5

    ※他メンバーの水準にほぼ追いついたため、以後は通常成長へ。


    まいのよりみちカフェ

    Lv.34

    ↓

    Lv.35

    +1

    ※すでにパーティー標準レベル帯へ到達。


    しんすけ

    Lv.29

    ↓

    Lv.30


    taka

    Lv.31

    ↓

    Lv.32


    ももりんご

    Lv.33

    ↓

    Lv.34


    kai

    Lv.34

    ↓

    Lv.35


    のっち

    Lv.34

    ↓

    Lv.35


    ゆき

    Lv.34

    ↓

    Lv.35


    作家を目指す高校生

    Lv.35


    いちせ

    Lv.36


    KのNEW SKILL

    《未確定戦術》

    未来を一つに決めない。


    《逆算戦術》

    勝利条件から、

    必要な行動を逆算する。


    PARTY NEW SKILL

    《群像劇》

    主人公は、一人ではない。

    誰か一人が倒れても、

    誰か一人の能力を封じられても、

    物語を継続できる。


    第10話

    「数字で、人の価値を決めるな。」

    仲間10人。

    Kを含めて――

    11人。

    初の大型BOSS戦。

    《数字喰らい》

    HP

    100,000

    対するK。

    Lv.10。

    攻撃力。

    3。

    K

    「……。」

    少年

    「勝てます?」

    K

    「知らん。」

    フェザー

    「珍しいですね。」

    K

    「未来だからな。」

    全員を見る。

    「でも。」

    「勝つ方法は、これから作る。」

    第10話へ続く――。

     
     
    36歳|看護師・管理職|ケアマネ資格保有 1介護職7年、看護師9年、看護主任5年、課長4年を経験。 現在は管理職として、現場・職員指導・チーム運営に携わっています。 現場経験をもとに発信しています。 Amazonのアソシエイトとして、Kは適格販売により収入を得ています。

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