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Kのエッセイ #02大人になるほど、「頑張ったね」と言われなくなる

    Kのエッセイ #02
    大人になるほど、「頑張ったね」と言われなくなる
    子どもの頃は、
    少し何かできただけで、
    「頑張ったね」
    と言ってもらえた。
    テストを頑張った。
    部活を頑張った。
    苦手なことに挑戦した。
    結果がどうだったとしても、
    その過程を見てくれる人がいた。
    でも、
    大人になると、
    不思議なくらい言われなくなる。
    仕事に行く。
    家のことをする。
    家族のことを考える。
    誰かのフォローをする。
    自分がしんどくても、
    とりあえず今日を回す。
    それって、
    普通のことみたいに扱われる。
    できて当たり前。
    やって当たり前。
    失敗しないのが当たり前。
    大人になるって、
    そういうものなのかもしれない。
    たぶん、
    みんな何かしら頑張っている。
    仕事で責任を背負っている人。
    子育てをしている人。
    介護をしている人。
    誰にも言えない悩みを抱えている人。
    夢のために勉強している人。
    生活のために、
    やりたくないことも続けている人。
    でも、
    その頑張りって、
    意外と誰にも見えていない。
    人は、
    結果を見やすい。
    成功した。
    昇進した。
    資格を取った。
    数字が伸びた。
    何かを達成した。
    そういうものは分かりやすい。
    でも、
    そこにたどり着くまでの、
    眠かった夜とか、
    辞めたくなった朝とか、
    誰にも言わずに耐えた時間とか、
    そういうものは見えない。
    僕も、
    「頑張っているつもりなのに」
    と思うことがある。
    もっとできるだろ。
    まだ足りないだろ。
    そう思って、
    自分で自分を追い込む。
    そして、
    できなかったことばかりを見る。
    でも、
    よく考えたら、
    今日仕事に行っただけでも、
    しんどい日なら十分だったのかもしれない。
    誰かに優しくできた。
    面倒なことから逃げなかった。
    疲れていたけど、
    家に帰ってやることをやった。
    そういう一日は、
    誰かに褒められなくても、
    ちゃんと頑張った一日だと思う。
    大人になると、
    褒めてくれる人が減る。
    だからこそ、
    自分くらいは、
    自分の頑張りを見ていてもいい。
    「まだまだ」
    だけじゃなく、
    「今日はよくやった」
    と言ってもいい。
    それで甘くなるわけじゃない。
    自分を認めることと、
    成長をやめることは違う。
    むしろ、
    ずっと走り続けるためには、
    たまには自分を認めることも必要なんだと思う。
    そして、
    もう一つ思う。
    自分が言われなくなったからこそ、
    誰かには言ってあげたい。
    「頑張ったね」
    「ちゃんと見てるよ」
    「ありがとう」
    たったそれだけで、
    救われる日がある。
    本人は平気そうに見えても、
    本当はギリギリかもしれない。
    笑っていても、
    家に帰った瞬間、
    全部の力が抜ける人もいる。
    大人って、
    思っているより、
    みんな必死だ。
    だから、
    もし身近に頑張っている人がいたら、
    結果が出る前に、
    言葉をかけてもいいと思う。
    成功してからじゃなくていい。
    完璧にできてからじゃなくていい。
    まだ途中でも、
    「頑張ってるね」
    と伝えていい。
    その一言を、
    ずっと待っている人もいるかもしれない。
    そして今日、
    誰にも言われなかった人へ。
    仕事に行った。
    家のことをした。
    誰かのために動いた。
    嫌なことがあっても、
    今日まで来た。
    十分だと思う。
    少なくとも、
    僕はそう思う。
    大人になるほど、
    「頑張ったね」
    と言われなくなる。
    だから今日は、
    自分に言ってあげてもいい。
    今日も、よく頑張った。
    Kのエッセイ
    夜に少しだけ考える。

     
     
    36歳|看護師・管理職|ケアマネ資格保有 1介護職7年、看護師9年、看護主任5年、課長4年を経験。 現在は管理職として、現場・職員指導・チーム運営に携わっています。 現場経験をもとに発信しています。 Amazonのアソシエイトとして、Kは適格販売により収入を得ています。

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