【創作小説】一等星になった日
※本作は『少し不思議でクソデカ感情なAdvent Calendar』参加作品です。
一等星になった日
……バトラーLG12-14、再起動。
起動、確認。Bシステム、正常。バッテリー、70%。通常モードでの稼働に支障ナシ。省エネルギーモードから通常モードへ切り替え。マイク、オン。
「あ、光った」
音声認識機能、正常。温熱感知センサー起動。……付近に2つの生体反応アリ。人間と推測。30代男性1名。10代女性1名。計2名と分析。当機へのコンタクトを試みている模様。カメラ、起動。これより、コミュニケーションモードに移行します。
「今光ったのって目……?この赤いの……」
「いや、カメラさ。まあ、コイツにとっちゃ目みてーなもんではあるが」
「へぇ……綺麗……」
「……お嬢ちゃん、変わった趣味してんな。いやまあこんなの欲しいっつーくらいだからその時点でだいぶ変わりモンではあるか」
言語認識機能、正常。分析結果、■■語。音声ライブラリを■■語へ切り替え……完了。スピーカー、起動。
「…………バトラーLG12-14、起動完了。音声・言語自動設定完了。コミュニケーションモード開始」
「わ、喋った」
「やっと点いたか。流石に型落ちの機種だからな……。再起動に時間喰うんだよ」
「ねえ、店長さん。今の、なんだっけ。バトラーLG……ってやつ。この子のお名前?」
「ん?ああ、そうだな。バトラーLG12-14。バトラーっつーのは、あれだ。お嬢ちゃんも知ってんだろ、バトラー社。あそこが作った機体なんだよコレ。Lは陸上向けって意味だ。空飛んだりとか、海潜ったりとかはできんし、雪のひでぇとこじゃ使えねぇ。んで、Gは銃器搭載モデル。銃を武器として内臓してるタイプだな。つまりコイツは、陸上向け銃器搭載モデルのシリーズ12番目の機体、そいつの14号だ」
「ふーん……銃器モデル。じゃあ、戦うための機械人形なんだ」
「まあな。使い捨ての兵士みてーなもんだ」
「戦う事しかできない……?」
「いや?使い方次第じゃ戦い以外もさせられるぞ。戦場じゃ荷物の運搬に使ったり、簡単な作業を覚えさせることはできるから武器の製造とか修理なんかもさせられてたらしい」
「へぇ……。じゃあ、お話するのは?」
「お話?」
「そう。お話。できる?」
「そりゃまあ音声認識はついてるし簡単な受け答えはできるだろうが……。バトラーは基本使い捨てだからな。だいたい定型文の組み合わせで話すし、メモリーは最低限しかない。他社の機械人形は最近高性能AI搭載モデルも出し始めたらしいが……。最高モデルじゃなかったとしてもコイツと比べたら使えるメモリーの量は5倍くらいだ。天と地ほども性能が違う」
「……メモリーを増やしたら、喋れる?」
「あ?ああ……。追加しようと思えばできると思うが……。つってもあれだぞ、増やせるのはあくまでメモリーだからな。そこに何を覚えさせるかはお嬢ちゃん次第だ。コイツは学習能力は値段の割に高いが、AI自体は高性能な訳じゃねぇ。要は覚えられる量が増えるだけで、自分で考えて何か出来るようになるんじゃない。だから……」
「じゃあ、たくさん言葉を教えてあげればいいのね」
「ま、まあ。そういうことになる……けど。そんな簡単な話じゃねぇぞ?」
「いいわ。毎日退屈してたし。それくらいの方が面白いから」
「……ああそう。じゃ何、お嬢ちゃん本当にコイツを買うんだな?」
「うん。これで足りる?」
「ああ、充分だ。なんならメモリーもつけてやろうか。最近仕入れたヤツなら多分こいつにも合うはずだ。さすがに取り付けは別料金だが……」
「ありがとう。たぶん、大丈夫。私技工士だから。見習いだし、まだ機械人形のことは勉強中だけど。簡単な修理くらいならできると思う」
「そうか。そんならいいが……。だったらなおさら変だな。こんなのが欲しいなんてよ……」
「そう?とってもいい買い物をしたと思ってるけど」
「そうかい。じゃあ……バトラーLG12-14。権限譲渡だ」
「……権限譲渡。かしこまりました。現在、当機の権限は……ナシ。172時間前に抹消されています。新たに権限を付与する、でよろしいですか」
「ああ、それでいい。そういや消すだけ消して仮登録もしてなかったか。まあいい。そしたらお嬢ちゃん、アンタをこいつの持ち主として登録すっからさ。こっち」
「生体認証モード、起動。カメラの前にまっすぐ立ってください」
「あ、うん」
「センサーに手を触れてください」
「センサー……あ、ここかな。はい」
顔写真、登録。生体情報、登録。指紋、登録。
「……読み取り、成功。当機の制御権限を付与。マスター情報登録に移行します。マスター名登録及び音声登録を行います。カウントダウンの後、登録するマスター名を発音してください。音声での登録をスキップ・直接入力する場合は胸部モニターに表示されるキーボードで入力してください」
「えっと、店長さん?これって名前を言えばいいの?」
「ああ。フルネームでハッキリな」
「わかった」
「カウントダウン、開始。5・4・3・2・1」
「エイミー・シーズ」
「……音声の録音・解析完了。マスター名は【エイミー・シーズ】で間違いありませんか?」
「ええ」
「確認完了。当機のマスターとしてエイミー・シーズを登録。これより、一部の機能・及びコマンドの使用にロックが掛かります。マスター権限を所持している場合のみ、全ての機能が利用可能です。マスター以外に権限を貸与する場合は、サブマスターの登録をしてください。サブマスターは3名まで登録可能です。尚、銃モードのレベル2以上・自爆機能・機密保持機能はサブマスター権限を貸与されている場合も使用不可となります」
「よし、これで全部だな。これでアンタは晴れてコイツのマスターって訳だ」
「ありがとう店長さん。じゃあ、行きましょうか」
「かしこまりました、マスター」
マスターによる指示を確認。これより、当機はマスター【エイミー・シーズ】への随行を開始する。
「ねえ、あなたのこと、なんて呼べばいい?」
「……当機の呼称についての質問、で間違いありませんか?」
「うん、そう。あなたのお名前が知りたくて。何か呼び名はあった?」
「当機は、バトラーLG12-14」
「それはそうなんだけど。それだと長いから、もう少し呼びやすいほうかいいなって」
「呼びやすい、の条件の提示を求めます」
「うーん、そうね。さっきの機体名?よりもう少し短くて、あったかい感じがするのがいいな」
「あたたかい、とは具体的に何度を指しますか」
「え?えーっと。な、何度?うーん、人肌くらい……?」
「承知いたしました。……【バトラーLG12-14】よりも文字数が少なく、35度から40度程度の温度の呼称を検索致します」
「え、そんなこと出来るの?」
「……検索完了。条件に当てはまる呼称は0件です。35度から45度にあたる単語が存在しません。また、温度は通常の場合言葉に対して使用するには不適当な単位です」
「うーん、まあそうなんだけど……。こう、感覚的?気持ち的な問題かな……」
「……当機にそのような機能は備わっておりません」
「まあそうだよねぇ。難しいこと言ってごめんね」
「否定。マスターが謝罪の意を示す事は不適当。『気持ち』は当機が所持していない機能。『気持ち』を所持しているマスターとの性能差によるものです。マスターが感知できるもので当機が感知できないものがあるのは当然のことです」
「……そうかなぁ」
「はい」
「そっかぁ」
「はい」
「……あの、さ。1ついい?」
「はい」
「マスター、じゃなくて名前で呼んで欲しいな」
「……呼称を変更いたしますか?」
「うーん、そうだね。そうして欲しいかも。エイミーって呼んで」
「かしこまりました。マスター【エイミー・シーズ】の呼称として【エイミー】を追加登録。こちらでよろしいですか?」
「うん。じゃあそれでお願い」
「かしこまりました。登録、完了しました。【マスター】という呼称は不適当でしたか?」
「んー、そういう訳じゃないけど。私は名前で呼んでもらった方が嬉しいかな」
「嬉しい……」
「うん。嬉しい。だから、えっと、さっきの話に戻っちゃうんだけどね。あなたにもあなただけの呼び方をあげたいなって」
「……私だけの?」
「うん。あなただけの。型番じゃなくって、ちゃんと名前で呼んであげたいなって。私が考えて名前つけるのとかって、大丈夫?」
「はい。マスターによる個体識別のためのナンバリング、及び呼称の制定はガイドライン上問題ありません」
「ああ、そう……。じゃあ、そうさせてもらおうかな。なにか考えてみるね」
「かしこまりました。呼称の変更はいつでも可能です」
「ありがと。じゃあその時は言うね。あ、ついたよ。私の家。これからここで暮らすんだよ」
「かしこまりました。新たな拠点として登録します」
マップにマーク。【マスター・エイミーの自宅】、記録完了。
「おかえり。うわ、どうしたんだいそれ」
「ただいま。どうしたって、買ったの」
「銃を買いに行ったんじゃ無かったのかい?」
「うん。ちゃんと銃だよ。この子、銃器つきモデルなの。あ、この人はね、私のお父さん。お父さん、って言ってわかるかな。家族。一緒に住んでる人だよ」
……男性、50代前後。車椅子を使用中。歩行が困難だと推測。
「あ、ああ。えっと、僕はレオン。エイミーの父だ。技工士をやってる。見ての通り足が悪いから、買い物とか、外に出る仕事はエイミーに頼んでいてね。君がいてくれるときっと助かるよ。よろしく」
手を差し出す仕草。【握手】の要求。……承認。
「よろしくおねがいします、レオン。エイミー、レオンをサブマスターとして登録しますか?」
「ああ、そうね。お願い」
「了解。レオン・シーズをサブマスターとして登録。一部の指揮権限をレオンに付与」
「僕がサブなの?まあでもエイミーの持ち物になるわけだから……そりゃそうか」
「うん。クリスマスプレゼント、だもんね?」
「ああ、そうだね。銃にするって言った時も驚いたけど。もっと凄いのを選んだんだね?お金、足りたかな」
「大丈夫、足りたよ。っていうか、銃の一番安いの1つ買うのと同じお金でこの子が2人分買えちゃうくらい」
「……そんなに?」
「うん。ものすごく古い機体だし、戦場帰りなんだって、この子。本当は分解して武器とか最新式の機械人形に作り替える予定だったけど、この子は他の子より綺麗だったから残してそのまま売ってるんだって言ってた」
「なるほど。いい買い物をしたね。確かに少し古いけど、きちんと整備してあげたらきっといい働きをしてくれるようになるさ」
「でしょ。武器はもちろん必要だけど、せっかくなら家族が増える方がいいよね」
「……そうかもな」
「家族、ですか?」
「そう、家族。一緒に同じ家で暮らすんだから。あなたも家族になるの」
「家族、は。機械人形に対して使用するには不適当な表現です」
「そう?」
「当機は、マスターであるエイミー・シーズの所有物です」
「んー、まあそうなんだけど。私は家族になりたいな。どっちが上とか下とかなくて。家族みたいな、対等な仲良しになりたい」
「『仲良し』……」
バッテリー残量低下。当機のバッテリー監理システムに不具合を発見。バッテリー残量低下アラートが正常に動作していないことを確認。
強制停止まであと5……。
「そう、仲良し」
「それは命令ですか?」
4……。
「命令……ってほどじゃないけど、お願い、かな。そうなってくれたらいいなって」
3……。
「……かしこまりました。『仲良し』になることを当面の目標とします」
2……。
「……エイミー」
1……。
「なぁに?」
「あなた、は……【バトラーLG12-14、バッテリー残量低下のため、強制停止。スリープモードに入ります。充電を行ってください。充電を行ってください】」
……バトラーLG12-14、再起動。
起動、確認。Bシステム、正常。バッテリー、70%。通常モードでの稼働に支障ナシ。省エネルギーモードから通常モードへ切り替え。マイク、オン。
「あ、ついた!大丈夫そう!」
音声認識機能、正常。温熱感知センサー起動。……付近に生体反応アリ。人間と推測。10代女性1名。……マスター【エイミー・シーズ】と推測。カメラ、起動。これより、コミュニケーションモードに移行します。
「よかった……。おはよう。ごめんね、再起動、時間かかっちゃった」
表情パターン、音声から、悲しみ・安堵の感情と推測。
……【感情】?
自己分析を開始……。
メモリの増築、および処理能力の向上を確認。
活動休止中に修理・および改造が行われたものと推測。
先程の【感情】についての分析は処理能力向上によるものと思われる。
「おはようございます、エイミー。前回の会話から10日ぶりの会話です。……メモリーの増築がされた記録があります。あなたが行ったものですか?」
「うん。店長さんに貰ったメモリーを追加で取り付けたの。あとね、修理に使うパーツを買いに行ったときに、新しい言語ライブラリーもくれたの。そんなに多くはないけど、インストールしておけば少し使える言葉が増えるって。元々家庭用アンドロイドに使うものらしいんだけど。どう?ちょっと変わった感じする?」
「はい。以前よりも処理能力が向上しています。表情や声色の変化が以前よりも細かくわかるようになっています。また、【相槌】等の言語が追加されたため、より自然な会話が可能になった……と、推測します」
「そっか、よかった!うまくいったみたいで……。調子悪いとこない?」
「はい。調子、は……非常に良好です。ヒトで言う元気、という状態かと思われます」
「そっかそっか、よかった!」
エイミーの表情の変化を確認。これは……。
「これは、『喜び』ですか?」
「そう!そうだよ、喜び……だよ!」
「『喜び』は何によるものですか?」
「あなたとまた話せたから。あと、あなたと前よりたくさんお喋りできそうだから。それで、喜んでるの。今。私、すっごく嬉しい」
「嬉しい、ですか」
「うん!」
会話をしながら、全ての機能を順番に通常通りに戻していく。
その過程で、機能停止前に言おうとしていたことを思い出す。
「エイミー」
「うん?なあに?」
「あなたは何故、当機を買ったのですか?銃を買うつもりだったと言っていたのに、何故ですか?」
エイミーの表情が変わる。この表情は……不明。判断するためのデータが不足している。
「……そうだね。最初は確かに、銃が必要だって思ってた。生きていくためには、何かと戦わなきゃいけないこともあるって思ってたから。あのお店でも、最初は銃をくださいって言ったんだよ。でも、実際の銃を見たら、急に怖くなっちゃった。プレゼントってね、本当は相手に喜んで欲しいからあげるものなんだ。誰かを傷つけるためのものをプレゼントにするなんて、とっても悲しいことだって気づいた。きっとそれは、お父さんにとっても私にとってもいい思い出にならないって思った。だからね、あなたを見つけた時、これだ!って思ったの。武器を買うんじゃなくて、新しい家族ができるほうがずっと素敵だなって。あなたと仲良しになれたらいいなって、そう思ったんだよ」
「あなたは、当機と『仲良し』になりたいのですか?」
「そうだね、そうなれたら嬉しいなって思うよ」
「お喋り、は……『仲良し』に繋がりますか?」
「繋がるよ。ヒトもね、仲良しになるためにたくさんお喋りするんだ」
「当機とのお喋りは、あなたの『喜び』になりますか?」
「うん、なるよ」
「そうですか……」
エイミーがこちらをじっと見る。
「あなたは?どうしたい?どうなりたい?」
どうしたいか。どうなりたいか。今まで言われたことのない言葉。考えたこともなかった。
問われている。これからの在り方を。
他ならぬマスターからの問いかけ。
答えねば。答えを、見つけなければ。
今持てる言葉の中で、最も適切な言葉を見つけなければ。
もしこの鋼の体にも『気持ち』が存在するのなら、何と答えるのだろうか。考える。考える。そして。
「あなたと、『仲良し』になりたいと思います。それから、お喋り……も、上手くなりたいと、そう思います」
それがきっと望み。それがきっと、今思っていること。
生まれて初めて考えて、生まれて初めて音にした。
エイミーは少し驚いたような表情を見せて、それから表情を笑顔に変化させる。
「ほんと?あなたもそう思う?」
「はい。マスターと良好な関係を築くことは極めて重要なことです。マニュアルにも記載されています」
「えー、マニュアルに書いてあるからってだけ?」
「否定。当機独自の経験として、マスターとの関係が良好であるほど業務の効率が上昇するというデータを保持しています」
「ふーん……そうなんだ……」
「それから」
続けて言葉を並べていく。
「エイミー、あなたのことをもっと知りたいです」
願望に似た何かを。今成すべき目標だと考えることを。音にする。言葉に変える。
「あなたの『気持ち』を分かるようになるには、データが不足しています。あなたは、これまで出会ったヒトとは全く違う。だから、あなたのことをもっと知りたい。だから、もっとたくさん……お喋り、ができるように。そうなりたいです」
機械人形である自分が、何かをしたいと思う。そんな有り得ないことが起こっているのにも関わらず、エイミーは嬉しそうに笑う。
「ふふ、そっか。よかった!」
「よかった、ですか?」
「うん。あなたも同じ気持ちなんだって思って。だから、よかった」
「同じ、は嬉しいですか?」
「うん、嬉しいよ。すっごく嬉しい」
「そうですか……」
嬉しい、はよくわからない。
けれど、エイミーが『嬉しい』でいることは、自分にとってもいいことだと感じる。
「ああ、そうだ。あのね、私、あれから考えたの。あなたの名前」
「……ああ、言っていましたね。機能停止する前に。何か、いい名前は思い浮かびましたか?」
「うん。本当は、すぐに言いたかったんだけど。あなたが目覚めたのが嬉しくて、言うの忘れちゃってた。気に入ってくれるといいんだけど……」
エイミーは少し緊張したように、一度呼吸をした。
僅かな心拍数の上昇も感じた。
……この時の彼女の声を、あの音を、絶対に忘れることは無いだろう。
「レグルス」
明瞭で凛とした、それでいて『温かい』音。
「……レグルス」
「うん、レグルス。星の名前なんだって。初めて会った時、あなたのカメラが星みたいにピカピカ光ってたから。どう、かな?」
レグルス、という言葉を検索してみる。
……確かに、星の名前だ。この機体に搭載されている古い情報……もう何年も何十年も前のデータベースにも、それはあった。一等星の名前。一等星の中で、最も暗い星だった、らしい。
「とても、良い名前だと思います」
「ほんと?」
エイミーの表情には喜びと、安堵が見えた。
「クリスマスプレゼント……って言うには、ちょっと遅いけど。でも、あなたが気に入ってくれるなら、プレゼントにしてもいいかな」
当機は……。いや、もっとヒトのように、もっと温かいものとして、この名は扱われるべきだ。そうであるならば……。
「ワタクシの名前は、レグルス」
ヒトの従者がそうするように、姿勢を低くして、彼女の手を取る。
「あなたに名付けられた名前、大切にいたします。エイミー」
エイミーは少しだけ困ったように、けれど温かく笑った。
☆本文は以上となります。