
タイトル未定からの
秋、noteで楽しそうな企画が行われている。
ネロ王子とorivieさんの
「秋読コレクション🍁🌙」
もちろん私も参加させて頂きました😊
そして、その秋読コレクションに乗っかる形で始まったわかモンさんのラノベ企画⁉️
ラノベ。
楽しそう。
私もやりたい😆笑
そう思っていた。
思っていたのだが。
私は途中で、盛大にダウンした。
インフルエンザA型。
しかも39℃スタート。
秋読コレクションも、本当はもっといろんな方の作品を読みに行きたかった。
何人かの記事は読めた。
でも、文字を読むのもしんどい。
読めても、コメントを書くところまで頭が回らない。
いただいたコメントに返信するのも、なかなかできない。(でも、必ず覗きに行きます😭)
そして私は、秋の読書どころか布団の中でインフルエンザA型と戦うことになった。
……数日後。
ようやく少し元気になった私は思った。
待てよ。
参加したかったラノベ企画。
インフルエンザで参加どころではなくなった私。
そして、この数日間に起きたこと。
39℃。
アイス。
大量の汗。
足りなくなるパジャマ。
その末に誕生した、謎の装備。
バスタオルマント。
……。
これ。
そのままラノベにしたらいいんじゃない?😳
🐾「回復した途端それか。」
ということで。
今回は、わかモンさんのプロンプトをお借りして。
インフルエンザA型と戦った数日間を、
ライトノベルにしてみました🤣
ちなみに。
ほぼ実話です。

「姫。三十九度だ」
「…………」
KANUは体温計を見た。
もう一度見た。
数字は変わらない。
「ロウ王子」
「なんだ」
「見なかったことには」
「ならない」

秋風が心地よくなり、王国ではちょうど《秋読祭》が開かれていた。
各地から物語が集まり、それを読んだ者が感想を送り、また新しい物語へ出会う。
KANUもすでに自分の物語をひとつ届けていた。
次はみんなの物語を読みに行こう。
そう思っていた。
――はずだった。
宮廷医師から下された診断は、
《インフルエンザA型》。
KANU姫、撃沈である。
***
寝室へ強制送還されたKANUは、高級パジャマ姿でベッドに沈んでいた。
枕元には薬と水。
そしてアイス。
食欲がなくても、薬は飲まなければならない。
結果、王族とは思えない姿でアイスを食べ、薬を飲み、布団へ戻る生活が始まった。
それでもKANUは、枕元のスマホへ手を伸ばす。
画面には《秋読祭》へ届いた新しい物語が並んでいる。
ひとつ開く。
数行読む。
指が止まった。
文字が、頭に入ってこない。
そっと画面を閉じる。
「……読みたいのに」
いつもの軽い調子ではなかった。
「まだ全然、読みに行けてない。コメントもしたいし、もらったコメントにも返したいのに」
ロウはKANUの手からスマホを抜き取った。

「治ってからでいい」
「でも秋は待ってくれません」
「祭は逃げない」
「秋は逃げます」
「屁理屈を言えるなら少し元気だな」
スマホは没収された。
解せぬ。
***
ところが数日後。
KANU姫に新たな問題が発生した。
汗である。
熱が下がり始めると、とにかく汗をかく。
パジャマを替える。
また汗をかく。
替える。
汗をかく。
そしてKANUは、残りの寝間着を見つめた。
「……まずい」
そのときだった。
部屋の隅に置かれた大きなバスタオルが、彼女の目に入った。
KANUの瞳が光る。
数分後。
薬を持って寝室へ戻ってきたロウは、扉の前で止まった。

「……姫」
「はい」
「何をした」
「対策です😏✨」
KANUの高級パジャマ、その背中側。
巨大なバスタオルの大部分が服の中へ突っ込まれていた。
上端は襟の後ろから。
下端は裾から。
白い布が堂々とはみ出している。
「これなら汗をかいても、タオルだけ交換すればパジャマを温存できます」
KANUは胸を張った。
「名付けて――《聖装・バスタオルマント》」
「ただのタオルだ」
「聖装です」
「服の中に突っ込んだタオルだ」
「王族の寝間着を守っています」
「王族が一番やらなそうな方法でな」
失礼な。
本人はいたって真面目である。
***
さらに数日。
熱の消えた朝。
ロウがカーテンを開けると、柔らかな光が寝室へ流れ込んだ。
窓の向こうでは、木々が少しずつ秋色へ変わっている。
KANUは眩しそうに目を細めた。
外をゆっくり歩ける日は、もう少し先。
秋読祭にも、まだ追いつけていない。
KANUは布団を抱えたまま、窓辺の日なたへ移動した。

「何してる」
「光合成です🌱」
「姫。お前は植物ではない」
「数日ほぼ室内だったので、たぶん必要です」
「日なたぼっこと言え」
ぽかぽかとした秋の日差しが頬に触れる。
久しぶりに気持ちいいと思った。
KANUは目を閉じる。
読めなかった物語がある。
返せなかった言葉もある。
せっかくの秋なのに。
そう思っていたはずなのに――。
ふと、KANUの目が開いた。
三十九度。
アイス。
薬。
大量の汗。
そして、現在も背中に装備されているバスタオル。
「……ロウ王子」
「寝ろ」
「まだ何も言ってません」
「その顔をすると、お前はろくなことを言わない」
KANUは振り返った。
「私、これを書きます」
「何を」
「インフルエンザとの戦いを」
ロウの視線がゆっくり下がる。
そして、パジャマの裾から飛び出している白いタオルで止まった。
「……まさか、それも?」
KANUは満面の笑みを浮かべた。
「むしろメインです😏✨」
「やめろ」
「もうタイトル考え始めました」
「寝ろ」
「秋の物語を読むはずだったポンコツ姫――」
「寝ろ」
KANUは笑いながら、再び布団へ潜った。
思うように楽しめなかった秋。
それでも、秋はなくなったわけじゃない。
読めなかったなら、元気になってから読めばいい。
返せなかった言葉も、そのとき返せばいい。
そして、この数日間に起きたことは――新しい物語にしてしまえばいい。
数日後。
《秋読祭》に、一つの新しい物語が届けられた。
主人公は、インフルエンザA型に敗北したポンコツ姫。
その傍らには、呆れながら世話を焼く王子。
そして姫の背中には――。
「ロウ王子。光合成してきます😆」
「待て。まだ療養中だ」
布団から這い出したKANUは、三秒後。
ロウ王子によって回収された。

ということで。
インフルエンザで参加できなかったラノベ企画に、
まさかの「インフルエンザになった話」で参加してみました🤣
わかモンさん、素敵なプロンプトをありがとうございました😊
そして秋読コレクション。
元気になったので、これから少しずつ遊びに行きます🍁
……ちなみに、聖装・バスタオルマントは実在します😂
インフルエンザの際は是非やってほしい。
めちゃくちゃ良かった🤣笑