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Photo bymachika358

その名は「ル レクチェ」【毎週ショートショートnote~該当作梨】

    ルビー姫は、昔食べた梨の味が忘れられない。
    果肉はほんのりクリーム色、舌の上でとろける甘さ。
    「探した者には褒美を遣つかわす。そうね、米一年分!」
    米の不作が続く昨今、村人たちは目を輝かせて美味しい梨を探し始めた。

    一次審査は、当時姫とともにその梨を食べた乳母・よねと世話係・ダリアによる味見(兼毒見)だ。
    腕自慢の農家や目利きの青果店の者たちが洋梨や和梨を、パティシエたちが洋梨のケーキやタルトを持ち込んだがほぼ一次で落選した。

    「次の候補者は?」
    と言うルビー姫をよねがさえぎった。
    「これ以上甘いものを食べると、血糖値が心配でございます」
    ダリアも言う。
    「ちょっと太ってしまって。彼氏に嫌われると困ります」
    姫はため息をついた。
    「大事な二人のため、仕方がないわ。審査は終了。該当梨無し!」

    その頃、遠いニイガタで姫が言った通りの梨を手にした村人がいた。
    ルレクチェ。これに違いない!

    勇んで帰った彼は、空港で審査終了を知ると膝から崩れ落ちたのだった。

    (413字(ルビ除く))


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    #毎週ショートショートnote に参加しました。
    お題「該当作梨」

    洋梨というとみなさん「ラ・フランス」を思い浮かべるでしょう。洋梨のシェアナンバーワンなので無理もありません。
    でも、ナンバーツーの新潟産「ル レクチェ」、姫の言うとおりで美味しい洋梨ですよ!(新潟県民より)

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    【今日の画像】みんなのフォトギャラリーから。
    「洋梨」で検索。
    ル レクチェの果皮の色みたいです(でもハッシュタグはラ・フランスだった)。


     
     

    kao

     
     
    短い小説を書き、短歌も詠む足が遅いランナー。春から秋はガーデニングも。 還暦プラス4です。

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