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夫婦別居を決めたら起きた変化(創作大賞2023入選)

    はい。夫婦別居きめました。まだ一緒に住んでます。犬猿の仲にもなっていなくて、ふつうに仲良いです。今までと違う仲良さ・・・かも。


    前から、別居婚とか通い婚がいいと思っていました。夫婦だからといってプライベートもぜんぶべったりである必要はない。ひとりひとりの時間も大切にしたい。何よりも、私はひとりひとりが自立しているのが理想の人間関係です。特に子育て終わりだから、一緒に暮らすこともない。もうそれぞれの生き方を大切にしていけばいい。

    倚りかからず。
    倚りかかるのは椅子の背もたれだけ。

    茨木のり子さんの、この言葉が好き。

    ●倚(よ)りかからず  

    もはや
    できあいの思想には倚りかかりたくない
    もはや
    できあいの宗教には倚りかかりたくない
    もはや
    できあいの学問には倚りかかりたくない
    もはや
    いかなる権威にも倚りかかりたくはない
    ながく生きて
    心底学んだのはそれぐらい
    じぶんの耳目
    じぶんの二本足のみで立っていて
    なに不都合のことやある
    倚りかかるとすれば
    それは
    椅子の背もたれだけ

    茨木のり子

    将来のこと、現状のこと、距離をとったほうがいい関係でいられると感じたこと・・・そんなことで二人で話し合って別居の方向へと決めました。

    で、別居すると決意したら、関係性に変化が。


    経済的自立

    夫は、今まで経済的に私に頼っている状態でした。私が一家の大黒柱。夫は、自分が生活するのにかかる生活費さえも払わない。ロンドンに越してきてからは生活費がとんでもなく高い。私も何度も、少しでもいいから、誠意を見せるだけの心ばかりでも嬉しいから生活費を入れて欲しいとお願いしてきましたが、なし。努力する気配もなし。

    それが、別居するとなったら、自分の経済のことをやっと考え出したようです。今までアーチストとして生きていきたいと、その願望だけ口にし、その割には作品さえもつくらなかった。仕事のチャンスがあっても、スルーした。今は、作品制作に精を出し、販売活動をし、お金を稼ぐということを本気で考えるようになり、行動するようになりました。まだまだ見ていて危なっかしいですが。苦笑

    人間関係の変化

    別居するとなったら、夫の人間関係が変わりました。同僚との距離が近くなり、仕事のことも、プライベートのことも、たくさん話しているようです。仕事以外の場でも新しい友達ができているようです。

    夫は、今まで、友達とかもあまりいなくて。私が、妻、友達、母、姉・・・全部の役目を担っているような感じ。それはそれで、私は負担だった。対等でいたいのに、私がなぜあなたのコーチ役になり、教育係になり、お世話役にならないといけないの?・・・と。夫は友達がいないぶん、私が友達役もぜんぶやらないといけない。夫が好きなサイクリングのこととか、私は全然興味ないのに、延々と話を聞かされたり、とか。苦笑

    私がその役目を降りることになったら、彼は外にそれを求め始めた。かなり肩の荷が降りた気がしています。夫婦の関係も、ちょっと距離を置いて冷静に付き合える感じが出てきた感じ。

    可能性と希望

    ひとりになる、ということは、「一緒」を前提としてものごとを決めなくていいということ。考えてみたら、一緒にいるために、片方の希望を叶えるために、もう一方は我慢する・・・なんてこともしてきました。夫の希望を叶えるために、言葉もわからないドイツに、苦労することがわかっていて移住するとか。もちろん、一緒にいたいから納得していたし、それに後悔はない。それはそれでよかったと思うのです。それができたから共同生活を20年もして来れた。ひとりではできない経験をすることができた。

    今、別居ということになって、もう私たちは自分の好きなことをできる。どこに住むか、どんな仕事をするかも自由。家をどんなインテリアにするか、自分がどんな服を選ぶか、どんなライフスタイルにするかも自由。お金のことも、自分のことだけ考えていればいい。

    そうしたら、やれること、可能性がぐんっと広がりました。私にとっても、夫にとっても。

    精神的自立

    経済的な自立も、やること、えらぶことの自由も、結局、精神的な自立を促します。頼らずに生きていく。助け合うのも必要に応じてすればいいけど、自分は自分で生きていく。

    今まで、夫は人に頼って生きてきた人生だった。それが、夫が自分の人生を自分の力で切り開いていく・・・ということに、やっと目覚めた感じです。もうちょっと早く目覚めてくれていたら、別居ってことにもならなかったかもしれないけど。笑

    私は、昔から寄りかかることが苦手です。でも、一緒にいるから「頼ってあげないと」と頼ることさえ義務感でやっていた部分がありました。特に男性って頼ってあげないとしょげちゃいますし。笑



    もう、自由になる。



    まだ別居してませんが、すでに変化が現れているのが面白い。
    意識が変われば、ものごとは変化していくもの。


    二人とも、今、すごく生き生きしているのですよ。

    実際に別居してから起こる変化も楽しみです。
    やっぱり、二人で暮らしたーーーいと思うかも。
    いや、やだやだ。

    ま、何が起こってもOKです。


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    教育者 × アーティスト × プロデューサー Rudolf Steiner の思想を、現代を生きる女性と子どもたちの「日常」と「未来」に翻訳する人。 算数・数学・アート・ライフデザインを統合した学びで、「自分の軸を取り戻し、生きる力を育む」教育を届けています。

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