
アテンション・デトックスの技術。スリの手口を「自分のため」に使う方法
こんにちは!Kenです。
今日は昨日の「ロックオン・ロックアウト」の続編、
アテンションを自分でコントロールする技術の話です。
昨日は、スリや格闘技を例に「何かに注目させられると、それ以外がスコトーマに入って認識できなくなる」という原理を解説しました(まだの方は昨日の記事からどうぞ^_^)。
今日はその原理を、守りではなく攻め——つまり自分のために使う方法です。
落ち込んでいるときは、別の臨場感を持てばいい
まず1つ目のテクニックです。
何かに落ち込んでいるとき、嫌な方向に臨場感を感じているとき——別の臨場感を感じればいいんです。
漫画でもアニメでも何でもいいので、別の世界・非日常に臨場感を持っていく。すると結果として、嫌なものへの臨場感が相対的に下がります。ストレスが(一時的にでも)下がったり、ロックアウトされていつの間にか忘れてしまったり、という効果が期待できます。
「なんだ、ただの気分転換じゃん」と思いましたか?笑
そうなんです。旅行に行く、漫画を読む、ゲームをする——多くの人がすでに日常的にやっています。
でも大事なのは、なぜそれが効くのかを原理で理解しておくことです。気分転換が効くのは、ロックオン・ロックアウトの性理、つまりマインドの原理が働いているから。
原理が分かっていれば、「なんとなく気晴らし」ではなく、意図的に・確実にアテンションを移動させる技術として使えるようになります。以前書いた「支配的な映像」の話ともつながりますね。
最強のテクニック:「質問」
そしてもう1つ、さらに強力なテクニックがあります。
質問です。
再びスリの例を出すと笑、スリの手法の中には「質問する」というものがあります。
「どちらから来たんですか?」
「これ、落としましたか?大丈夫ですか?」
質問されると、人はどうなるか。
質問の意図を考えます。
「なんでこの文脈でそれを聞かれたんだろう?」と。
そして答えなければいけません。
「東京から来ました」
「日本からです」——。
答えを考えている間、人は言語空間に臨場感を持ちます。そのぶん、物理空間の臨場感が下がる。
完全に周りが見えなくなるわけではありません。でも、臨場感が少し下がるだけで、人は多くのことに気づけなくなります。0か100かではないんです。
物理的な操作(ポケットへの接触)に気づきにくくなるのは、このため。
つまり——質問された瞬間というのは、実はすごく「隙」が生まれる瞬間なんですね。
その「質問の力」を、自分に向ける
ここからが本題です。
この質問の力、自分に対しても使えます。
「これを達成するには、どうしたらいいだろうか?」
「何か方法はないだろうか?」
「今日、感謝できることはあっただろうか?」
「いまの状況のポジティブな面は何だろうか?」
問い・質問の形式にすると、アテンションがその方向に引っ張られていきます。
スリが質問でターゲットの意識を言語空間に引き込むのと同じ力学で、自分への質問は、自分の意識を望む方向の探索に引き込むんです。
「ポジティブに考えよう」と念じるより、「ポジティブなことは何だろう?」と問いにする方が、脳は勝手に答えを探しに行く。マインドは質問されると答えを埋めたくなる性質があるからです。
昨日のワーク「いま自分は何にロックオンしているだろう?」も、実はこのテクニックそのものだったわけです^_^
まとめ
アテンションをコントロールする2つの技術——
① 別の臨場感に移す(気分転換を「原理を理解した上で」意図的に使う)
② 質問を使う(問いの形式にして、アテンションの向かう先を設計する)
スリに使われれば財布を失いますが、自分に使えばマインドの主導権を取り戻せます。同じ原理でも、使い手と向きで結果は真逆になるんですね。
このあたり、まだまだ深い話ができるので、続きはまた次回以降に^_^
また記事を書きますね!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました✨
【今日のワーク】
今日どこかで気分が沈んだら、「いまの状況で、1つでもポジティブな要素があるとしたら何だろう?」と自分に質問してみてください。答えが出なくてもOK。問いを立てた時点で、アテンションはもう動き始めています。
P.S.
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