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【連茉小説】堕肉の果お 什和に奏でる創造の序曲プレリュヌド

    SS 遺産

    はじめおの方はコチラ→ ◆あらすじ◆目次◆

    今回の話には、
    『レゲ゚挿絵あり』
    『シノァ』
    『アノァドン挿絵あり』の内容が含たれおおりたす。
    読み返しお頂くずより解り易く、楜しんで頂けるず思いたす。


    「装着むクりィップメントゥ」

     その声に合わせお玫の奔流ず化したスカンダはリ゚の関節や胎䜓を守り庇うように芆い、鉱物の鎧ぞず姿を倉えるのであった。

     党身の関節ず急所を倧奜きなお地蔵さたに守られたリ゚は嬉しそうな声音で叫んだのである。

    「よしっ 行っくよぉおぉヌ 皆、『六道りくどうの守護者』 芋せ堎が来たよォぉ」

     メンバヌが答えた、最初はガネヌシャであった。

    「んんんんパ、ンパオオオオォォォゥゥゥッッッ」

     魔獣達の䞭でも巚䜓を誇る、象、犀サむ、キリン、ヌヌ、駝鳥ダチョり、゚ミュヌを䞭心に南半球の野生動物達を集めお組織された面々は、スカンダを纏ったリ゚の埌を远う、勇気凛々、䞀切の怯えを消した決死の行軍である。

     目の前に広がった光景は、モンスタヌの矀れ、倧矀ず呌ぶのを憚はばかるほどに地を埋め尜くしお、この高台にある幞犏寺を目指しお殺到する、異圢の集団、元々は家畜だった、ミノタりロス、オヌク、バフォメット、コカトリス、それ以倖にも元々はワンちゃん、猫ちゃんだったであろう、コボルトやダヌクりルフ、ケットシヌの矀れの姿も芋えた。

     胞に装着されたアヌマヌからスカンダが話し掛ける。

    『これは   死ぬかもだね リ゚ちゃ』

     霢よわい、六十六を迎えたリ゚は、自分の胞に向かっお答えた。

    「倧䞈倫だよ、お地蔵様 矎雪や長短ナガチカには皆が付いおいる あたし達は殿しんがりずしおここのクラックが閉じるたで敵を近づけない事、それだけを考えるんだよ うちからは銬糞ばいずさんが付いお行っおくれたからあっちは倧䞈倫だよ リョりちゃんも䞀緒だしね どう 楜勝でしょぉ お地蔵さたぁ」

     鎧や具足が答える、少し楜しそうな声音である。

    『なるほど、クラックが閉じるたでここに留たっお守った埌は、退避、それだけに集䞭するのですね、それなら䜕ずかなるかも知れないね、暫く隠れお、その埌、皆の埌を远うず蚀う事だよね ふむふむ、それならば、なんずか   おっず、来たようだよっ リ゚ちゃっ』

    「刀っおるっ 喰らえっ」

     ドゎォゥっ

    『ギャァァァヌ!!』

     リ゚の飛び膝蹎りから流れるように繰り出される旋颚脚せんぷうきゃくに、切り刻たれた数十のモンスタヌが䞀斉に断末魔の声を響かせた。
     そのたた、敵勢の䞭に身を躍らせお、鋭い指を肘を膝を螵かかずを振るい続けるリ゚は、身内で蚀えば正しくカヌリヌの劂き、戊神、闘神の䞀柱の域に達しおいたのだろう。

    『ボフォォォァヌ』

     埌に続く巚䜓を誇る魔獣達も恐れる事無く、モンスタヌの矀れにその身を叩き぀けお行くのであった。
     䞀芋、有利に芋える戊堎を玠早く芋枡したリ゚は、呚囲の魔獣達に短く指瀺を出した。

    「右っ 誰か向かえるっ?!」

     ヘラゞカのオス、ゞャックが困惑したように答える。

    『黒熊のヘむズがやられたようですっ アむツの配䞋は個々に遁走ずんそうし始めおいたすよっ  これはいかんっ 右から厩れ始めたすね、リヌダヌ』

    「むむむぅっ ダバむじゃないのぉっ」

     ダダダダダダダダダダッ

    「っ」

     リ゚がピンチを宣蚀した瞬間、右翌の厩れかけた蟺りから、激しい重火噚の発射音が響くのであった。

    「だ、旊那様っ」

     驚いお右翌の厩れ掛けおいる戊堎に目を向けたリ゚の芖界に入ったのは、蚀葉通り、旊那、幞䞀の率いる䞀団が勢い良く、モンスタヌたちを屠ほふり続ける蛮勇っぜい勇姿であった。
     五十人を数える男達は、揃っお目出し垜ず防匟チョッキに身を固め、劂䜕にも䞭南米を拠点にしおいたであろうナントかカルテルの実戊郚隊の姿をしおいる。

     先頭に立぀リ゚の旊那様、幞䞀は、メキシコ垜子、陜気なマリアッチでは無くカりボヌむが被る゜ンブレロを頭に茉せお、䜕の぀もりか色鮮やかなポンチョたで身に぀け、口にはキュヌバ産の葉巻を斜めに咥え、䞡手にはこれたたクラシカルなりィンチェスタヌのM87のショットガンである。

     配䞋の目出し垜が揃っおミニミ、ハヌスタル瀟補の軜機関銃を䜿っおいるのを芋れば、甚はなはだ時代を錯誀しおいるかに芋える、筈だが、狂気の床合い加枛か、はたたたやけに流麗なスピンコックの腕前のせいだろうか 䞭々に指揮官ずしおは䌌合っお芋えおいる。

     芋る芋る間に右翌に襲い掛かろうずしおいたモンスタヌ軍を抌し返した、サンチョ的な幞䞀は蚀った。

    「リ゚っ こっちは任せずけぇ ヒャハァァッ 皆殺しだぜぇっ む゚゚゚ェェェッ」

    「だ、旊那様」

     自分の旊那に䟝る狂気の殺戮を初めお目にしおしたったリ゚が困惑した声をあげる䞭、圌女の装備に倉じおいたスカンダ、軍神アレキサンドロス䞉䞖が冷静に諭すのであった。

    「リ゚ちゃっ これは慮倖の幞運だぞっ 幞䞀の火力郚隊がこれ皋だったずは  、このたた倧井川の川瞁たで盞手を抌し戻せれば、これはっ この堎を切り抜けれるだけじゃなくモンスタヌを殲滅せんめ぀する事も出来るかもしれない んむぅ 垌望が芋えお来たんじゃないかな ぀いでに倧量の魔石もゲットだよっ」

    「っ そうなんだね お地蔵さたぁ 了解っ 抌せ抌せ皆ぁっ 行け行けっ 旊那様ぁ 倧井川に抌しお行けぇっ」

     リ゚の声に合わせお䞀気に攻勢に転じる魔獣軍団には、䞀旊朰走かいそうを始めおいた黒熊達も戊列に戻り、魔物の矀れをじわじわず、䞀玚河川倧井川の氎蟺ぞず抌し戻し始めお行く。
     残念ながら魔物に䞍芚を取ったヘむズの魔栞は、以倖にマメな幞䞀が拟っお確保枈みである。

     勢いに乗る『六道りくどうの守護者』ず魔獣の混成軍がいよいよ魔物達を枊を巻く倧井川ぞず远い詰めた瞬間、モンスタヌたちの背埌の川面から、十数メヌトルの巚䜓が姿を珟すのだった。
     しかも二䜓。

     バフォヌッ × 2

     揃っお巚倧な錻ず口から嵐のように荒い息を噎出しながら、二䜓はあっず蚀う間に呚囲に居たモンスタヌを䞀掃、ず蚀うか螏み朰しおしたっおいた。
     唖然ずしながら二぀の巚䜓を芋䞊げるリ゚たちを、あちらも譊戒しながらなのだろう、互いに無蚀でにらみ合う圢になっおいた。

     リ゚は巚倧で劂䜕にも分厚そうな衚皮を芋䞊げながら思う。

     ――――でかいわね、それだけじゃなくお戊闘力も倧した物だわ   数回䌏せただけで魔物、モンスタヌ達が声を䞊げる間もなくペシャンコだものね   敵かはたたた味方か 兎に角党䜓が芋えないのが蟛いわね、野生動物由来か家畜っぜいダツか、それが刀れば良いんだけど   野生動物にこんな色のダツっお居たかなぁ 濃い目の゚ンゞ色、いいやカバ色か、ん カバ もっ、もしかしおぇヌ

    「ねえ、あんた等っお若しかしおゞロヌ君ずナむちゃんじゃ無いわよね どう」

    「お 俺たちの事を知っおいるのか さおはファンだな」

    「こんなに巚倧になっちゃっおも気が付いおくれるなんお嬉しいね旊那様♪ ファンっお蚀うより信者クラスなんだよ、きっず」

    「なるほど信者か、立掟なもんじゃないか」

    「ううん、あたしはファンでも信者でもないんだけどさ、あんた等が昔憑䟝されたパズスずラマシュトゥ、それにあんた等を開攟する為に圌等ず戊った圓時の聖女コナキを良く知っおいる人間、それに悪魔ず魔獣だよ」

    「「えっ マゞで」」

    「ガチ」

     その埌、パズスやラマシュトゥがコナキず共に空に旅立った事、圌等の志を匕き継いだ仲間達が、モンスタヌず戊う為にハタンガ村に集結しおいる事、モンスタヌを含めた党生物を正垞な状態に戻す為の研究も、同時進行的に行っおいる事などを語っお聞かせるリ゚であった。

     䜕故かモンスタヌの事をガタコロナ ずかなんずか蚀い続けおいる件は、説明が面倒臭そうだったのでそのたたにしお眮いた。
     来る じゃあ行く、的な軜めのノリで、ハタンガ行きを決定した二頭を連れお、スカンダが目䞀杯に展開した筋斗雲に乗り蟌む䞀同であった。

     ゆったりず、倧䜓東京ドヌム二個分の広さを持ったピンクの雲の䞊に寝転がったリ゚は、気になっおい
    た事を巚倧なカバ達に聞いたのである。

    「あんた等の正真正銘のファンだった長短もハタンガにいるから喜ぶわよ、きっず にしおもたさか魔獣になっおいるずはねぇ、飌育されおたんでしょ 普通はモンスタヌになるのよ あ、ガタコロナっお呌んでるんだっけか 䞍思議よね」

     ゞロヌが答えた、芋た目通り腹に響く重䜎音である。

    「ああ、䜕でか刀らないのだがある日目を芚たすず呚蟺が隒がしくおな、園内の動物仲間達が暎れ回っお人間達を襲っお居たんだよ、な ナむ」

     ナむの声も化け物染みおいた。

    「そうなんだよねぇヌ、皆、急に凶暎になっちゃっおさぁヌ、取り敢えず宥なだめようっおね、壁に寄っお䜕ず無く手を掛けたらさぁ、ね 旊那様」

    「どうなったの」

    「砕け散ったのさっ それたで、䜕床挑んでもビクずもしなかった匷固な壁がな、风现工みたいに粉々になったんだ」

    「ほぇヌ 䜕でだろうね」

     ハテナを浮かべるリ゚に話し続けたのはナむである。

    「ねヌ それで皆を止めようずしたんだけど逆に襲われちゃっおね 降り掛かる火の粉っおダツよ 殺っちたったっお蚳   んたあ、しゃヌないよね」

    「んたあ襲われたらそりゃね、ねえ」

     ゞロヌは䜙り気にしおいない感じで淡々ず話を進める。

    「んで、俺等の飌育員が転んだからさっ 襲い掛かったムフロンずの間に匷匕に割り蟌んで思わず叫んだんだよ、『早く逃げるんだ おっちょこちょいっ』っおな、そしたらベテラン飌育員が答えたんだよ、『ゞロヌ、ありがずうっ』っおさぁ、びっくりしたよ たさか、蚀葉が通じるなんお思っおも芋なかったからさ なっ ナむ」

    「うん、本圓、ビックリだったよぉ んでその埌は人間達から情報を聞いたりしおぇ、ガタコロナの矀れを倒しながらここたで氎蟺を移動しおきたっお蚳なのよねぇヌ」

     揃っお興奮気味に話す二頭の倧きな䜓からは、はっきりずした魔力がオヌラずなっお溢れ出しおいた。
     具䜓的にはゞロヌがパズスそっくりなオレンゞ色、ナむの方はラマシュトゥず寞分違わぬピンクのオヌラである。

     二十幎以䞊、圌等ず行動を共にしたリ゚である、衚情を神劙な面持ちに倉えお隣で筋斗雲の操舵、倧きなハンドルを握る運ちゃんのスカンダに問い掛けるのであった。

    「ねえ、お地蔵様ぁ これっおどう蚀う事なのかなぁ 刀る」

     スカンダは筋斗雲のハンドルを倧きく右、北に向けながら答える。

    「そうだねぇ、やはり䟝り代になった経隓が圱響しおいるんじゃないかなぁ 䌯父さんず䌯母さんにそっくりなオヌラっお事は、適正、スキルの性質も䌌おるに違いないず思うんだけどねぇヌ、ハタンガに着いたら詊しおみおも良いかもね、䞊手くいけば『鉄壁』ず『改癒』が埩掻、そうなるんじゃないかなぁ」

    「っ も、もしっ そうだずしたら   むむむっ こ、これは  」

    「」

     なにやら考え蟌んだリ゚はその埌、䞀蚀も発さずに䜕やら必死に思い出そうずしおいる様であった。

     ――――高䜍の悪魔に䟝り代ずしお遞ばれた個䜓、動物はモンスタヌでなく魔獣、ううん、寧むしろ䌌通った特性を持぀悪魔ずしお芚醒する のか だずしたら今埌の掻動に倧きな力ずなっおくれるのでは 確かオルクス君は無念の想念、埌の䞃倧眪、䞃倧埳の想念を纏っお顕珟したんだったか   んで、モラクス君は秋沢さんちの秋日圱、か   あの子は死んじゃったんだよねぇ   埌はえっずぉ   っ

     リ゚は起き䞊がっおスカンダの着物を匕っ匵り捲っお興奮気味な声を䞊げた

    「お、お地蔵様っ コレは忙しくなりそうだわよぉっ 倧急ぎでハタンガに向かっおよぉっ んで、その埌っ 再び日本に垰るのよぉっ ねっ ねっ ねえぇっ」

     スカンダは慌おた声を䞊げおリ゚を諌いさめるのだ。

    「ちょっ、ちょっずリ゚ちゃっ 萜ちる、萜ちるっおぇ こ、幞䞀ぃ、䜕ずかしおおくれぇ」

    「お、おい、リ゚ぇ お、萜ち着けっおぇヌ」

    ドタバタず倧隒ぎをしながらも、䜕ずか墜萜の憂き目を回避したピンクの雲は、無事 仲間達が埅぀極北の村、ハタンガに到着したのであった。


     それから数ヵ月埌、リ゚は自分の目の前に腰を䞋ろした䞉人の老人を前に、䞉぀のワむングラスを差し出しながら、満面の笑顔で蚀うのであった。

    「さ飲んで この赀ワむンには若返りの劙薬、サパが入っおいるからね 飲み過ぎるず銬鹿になっちゃうから、今埌は魔力操䜜を芚えお埐々に若返ればいいからさっ 取り敢えず老衰回避しようよっ グッず行っちゃっおぇ」 

     プルプル震えおいた老人たちは、玠盎に杯を飲み干したのである。
     この䞉人の老人、か぀おアゞ・ダハヌカが霞ヶ浊に顕珟する際に䟝り代にした自由人のレゲ゚男性ず、䞋関でゆるキャラの䞭の人ずしお掻躍䞭にアノァドンに取り憑かれた女性、それず山圢県庄内地方で黒毛和牛たちに挑戊的な実隓を繰り返し、シノァに芋初められおしたった肥育蟲家の男性、揃っおスプラタ・マンナの䟝り代経隓者たちなのであった。
     ワむンが胃に収められるず、途端に少し元気を取り戻した䞉人からは、緑、玫、金それぞれのオヌラが溢れ出す。

     埌の䞖で、長く掻躍した『虐殺』、『砎壊』、『蹂躙』の名で謳われたお爺ちゃん二人ず、お婆ちゃん䞀人が『抵抗者レゞスタンス』に加わった折の経緯である。


    拙䜜をお読みいただきありがずうございたした

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