メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1389.アンクルとアウント


     持ち上げられていた姿勢のままで必要以上に高く放り投げられたパダンパは、レイブの狙い通り、地上で待つ仲間達、叔父叔母ズの中心に向けて落下し、地面に叩きつけられる直前、体を捻って頭部の激突だけはなんとか回避したが、そこは大型のネコ科の重量ゆえの悲しさ、元々痛めていた後肢に追加ダメージを負ってしまったらしく、声に出せない悶絶の息を震わせている。

    『『回復ヒール』』『『回復ヒール』』

    『あっ、ああぁ、ありがたい』

     ペトラとダソス・ダロス、二頭の豚猪が即座に施した『回復』の二重掛けは、見る間にキャス・パダンパの怪我を無かったかの様に癒していく。
     余程の激痛だったのか目を閉じて恍惚としているタイゴンの耳に届いたのはギレスラの声だ。

    『煤だらけ、パリーグ姉さんの子にしては汚ないな…… 学園一の綺麗好きと評判なんだぞ』

    『しかし良く似てもいる、目元なんぞそっくりだし紅玉の様な瞳のルベウスを見れば親子であることは一目瞭然! まあ、汚いがな』

     言いながら昔を思い出したのか、ダソス・ダロスは少し涙ぐんでもいる様だ。

    『オスだから鬣たてがみ、は判るけど縞柄に班模様って、随分柄が多いわね』

     ペトラは中身お婆ちゃんらしく遠慮無い物言いだ。

    「そいつは親父さんがトラだからなんだと、タイゴンとか言うらしい、よいしょっと」

     レイブが言いながら溝の淵から地上に姿を表した。
     ガトがパダンパに歩み寄りつつ声を掛ける。

    「この先にアタシが水浴びをする沢があるのよ、ついておいで、洗ってあげるわ」

    『あ、いや、俺は――――』

    「そいつは水が苦手なんだってさ、下手すりゃ死ぬらしいぞ?」

    『あー、ネコ科は毛に脂分が少ないからねー』

    『私やアリス様、じゃなくてペトラが『回復』してやるから死ぬことはなかろう?』

    「乾かすんならアタシ『破滅光線』とか『灼熱掌打』とかタロースのスキル使えるわよ」

    『死ぬぞソレ…… 我の常温のブレス、ぽかぽかバージョンで良かろう』

     突然現れた甥に対して、それぞれ大物ぶりを発揮して懐の深さを見せる叔父叔母ズ。
     受け入れ態勢の充実に安堵の笑みを浮かべたレイブはパダンパの背に手を置きながら提案だ。

    「んじゃあ皆で綺麗綺麗してやるとするか! そしたら飯の続きをしながら情報の刷り合わせだな、バイコーン共の事とか共有しておいた方が良さそうなんだよ」

    『『『「りょっ」』』』「えー洗うんですかー」



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

    Copyright(C)2019-KEY-STU

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ