メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1426.戦力の充実


     思い返せば、この旅の切欠きっかけになったモンスターのスタンピート、邪竜と化したメルルメノク襲来以来のガチモンスターとの戦いである。
     隠し穴のホブゴブリンや太師匠たいししょうのグフトマ相手とはやはり違う、無論この里の獣人相手の戦闘とは比べるべくも無い。
     直前のバイコーン戦との違いも明らかだ。

     スリーマンセルが揃って攻勢に徹した時の享楽ぶりには一種の狂気が含まれている。
     ブレスと空襲を得意とするギレスラの圧倒的火力に加えてのぺトラ突進による敵陣破壊能力、それらを最大限に活かしつつ展開されるレイブの確個撃破を可能とする馬鹿みたいなフィジカルの高さ。

     モンスター由来の魔力が濃密な戦場ならではのグルグル発声が聞こえ続ける中、適時、鋭く響くふっ! と言う息吹の生み出す不思議なリズム感。
     決して楽しんでいる訳ではないのだろうが、呼吸の都合からか口角を上げた笑顔に近い表情は見る者、と言っても味方に限ってだが妙な安心感と不思議な万能感すら感じさせるのだ。

     事実、スリーマンセル自身はモンスターとの戦いに明確な幸福感、いや、激しい運動にも後押しされた多幸感を感じている。
     これは、モンスター肉イコール美味しいご飯そのものであり、戦闘ニアリーイコール収穫祭、そんなハーベスト的な喜びに直結した暮らしから齎もたらされているのだろう。

     そんな風に、中々良い感じで敵を蹂躙し続けるスリーマンセルの姿は前述のスタンピートの折に見せた活躍に酷似していた、まるで焼き直しだ。
     焼き増しではなく焼き直しと表現したのには無論、改善点が見られたからだ。

     具体的には、ぺトラは前回突進を止められた事に留意して直線的な突撃から一転、敵の脇をすり抜けつつ、ごく僅わずかな接触に留める事で速度を維持し、敵の無力化は後続のレイブに任せる動きを意識していたし、ギレスラも距離を保っての遠距離攻撃に徹して敵の搦からめ手を警戒し続けている様である。

     レイブも又例外ではなく、前回魔力に対応し切れず発動出来なかった身体強化を最初から施しての参戦である、しかも多重掛けらしい、慎重さに成長を感じる、やったぜ。

     圧倒的な殲滅力に、防御を固めるガト、パダンパ、ダソス・ダロスの堅実さ。
     獣人達の必死な献身も相まった結果か、バイコーンは急激に数を減らし続けている、正直予想以上の戦果である。
     
     敵の姿が疎まばらになると、一旦ぺトラはギレスラの元へと駆け戻った、ここら辺も慎重だ。
     直ぐ後ろにレイブが続いて到着し、深い呼吸を一度、浅く細かな息吹を数回、あっと言う間に通常の息遣いに戻る、完璧じゃん。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
    Copyright(C)2019-KEY-STU

    この記事が参加している募集

    あなたへのおすすめ