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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1706.サタンの魔力紋


     サタナキアは又もや企たくら、ゴホン、考える。

    ――――ちっ余計な事を…… それってわざわざ解除に行かなくちゃならないって事じゃん? あー面倒臭いわね~、まっ、仕方無いかっ、これも手下獲得の為だもんねぇ! ふぅ~、にしても封印か…… バアルとルキフェルしか解除出来ない仕組みって? まあ大丈夫か、こいつも大丈夫だったし……

     それはお前の魔力紋が本物のルキフェルと全く同じ、一卵性双生児、ってか一隕石性双悪魔だからだけどな。
     
     そんな事は預かり知らない癖に、根拠無く自信満々なサタナキアは意気揚々と言う。

    「判ったわ、アタシが迎えに行ってあげましょう!」

    「は、はい! ありがとうございます!」

    「んでそいつ等どこにいるのよ」

    「はい♪」

     その後、カーミラが説明した内容によると、ヴラドはトランシルバニアの古城近くの墓地の地下に、リーエの方は実家のニュルンベルク家の台所下の食料庫に封印した、何で又そんな所に? 的な疑問が残らざる得ない事態である事が判明したのである。

     準備良くカーミラが持ち出して来ていた地図を広げて位置関係を確認したサタナキアは思う。

    ――――ニュルンベルクは兎も角、こっちの城は結構遠いわね…… まあ行くしかないか、あーあ……

     因みにコイツがスキップで移動する前に佇んでいた湖畔よりは随分近かったのだが、そんな事とは露程も知らないサタナキアは万全の準備をした上で旅立とうと勝手に心に決めてしまい、スポンサーのヨハンに散在させる為に夜が明けるのを待つ事としたのである。

     翌朝、旅立ちのおねだりを受けたヨハンは大忙しとなった。
     他領、しかも一箇所はオスマンとハンガリーが共に譲らぬワラキアの地である。
     自らが信仰を誓った聖母(勘違い)をそんな場所に送り出したい信徒なんぞ皆無だろう。

     必死に思い止まる様に懇願し続けるヨハンに対して、サタナキアの決意(我欲)は頑がんとして折れる事無く、代理を送っては? そんな尤もっともな意見には、

    「は? アタシが行かなきゃ助けられないのよ? アンタだってカーミラの時見てたじゃないの! 若もしかして馬鹿なの? それとも若年性の健忘症とかなの?」

     一刀両断でぶった切る始末だ。

     しかしヨハンもねばった、ねばったのだが、

    「あーもーうるさいわねっ! アンタこれ以上なんか言ったら不敬よ不敬っ!」

    「いや、しかし――――」

    「不っ敬っ! ムッキーッ!」

    「す、すみません」

    「ムッキッキィーッ!」

    こんな感じで押し切ったのである。

     仕方なくヨハンが出した折衷せっちゅう案、護衛として例の牢番兄妹と精鋭の兵士十名を同伴させる事、更に連絡役や訪問地での諸手続き要員としてセバスチャン、及び配下のフットマン二名も連れて行く事、この二点を渋々了承したサタナキアは、その四日後、こちらも強引に決められた馬車に乗せられてクルムバッハの街から出掛けていったのである。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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