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【連載小説】堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

    あらすじ・目次 


    第三部 六章

    リベルタドーレス ~解放者たち~

    1172.SLOPPY


     ペトラとギレスラが透明な魔石を降ろして戻って来ると、レイブは既に広場の中央で胡坐あぐらをかいて座って待っていた。

    『早かったわねレイブお兄ちゃん』

    「おお、お疲れ様! 大変だったな」

    『ああ、透明な魔石があっちにもいっぱい有ってな、少し片付けて来たんだ』

    「俺も桶を洗っておいたぞ、とは言っても水場が判らなかったからな、そこらの草で拭いただけだけどな」

    『ふーん、あっちには赤い魔石も置いて有ったわよ、量は少ししかなかったけどぉ』

    「へーそうか、まあ休めよ二人とも」

    『おう』

    『うん』

     ペトラとギレスラが腰を下ろして程なく、グフトマがホブゴブリン達を伴って姿を表した。
     孫弟子たちの助力がよほど嬉しかったのか笑顔と共に告げた言葉はこうだ。

    「手伝いありがとな♪ 待たせちまって申し訳なかったが食事にしよう、とは言っても大した物は無いんだけどな」

     レイブも笑顔で答える。

    「おかまいなく、粗食には慣れてるんで何でも良いっすよ」

     遠慮つーか少しは憚はばかれよレイブ……
     無遠慮で失礼なレイブと違い、グフトマは心から申し訳なさそうな表情で続ける。

    「いや隠し穴の外でも言ったがここの所碌ろくな物が無くてな…… すまないな」

    「何でも良いって言ってるじゃないですか太師匠たいししょうぉ、で何を食べてるんです?」

    「ああ、恥ずかしいんだが最近は草ばかりでなぁ~」

    「えっ!」

    「ほら、そこに積んであるヤツだよ、美味くは無いが食用の草だから心配は要らんぞ」

    「………………」

    「ん? どうしたレイブ? せめて沢山食べてくれよ!」

     何故か顔面を蒼白に変じさせたレイブは、グフトマの足に取り縋って懇願し始めたのである。
     願いの内容は、今日の食事は自分たちの手持ちの干し肉、干し果実で済ませて欲しい、この一点であった。

     訝いぶかしがっていたグフトマであったが、レイブの涙ながらの声に応え、暫しばらくして首を縦に振り了承して見せたのである。
     喜んだレイブは自分の背負った背嚢はいのうからだけでなく、ペトラやギレスラが持っていた物も含めて大量の食物を供出した。
     一般的には質素なメニューであったが、ホブゴブリン達の喜びようは大変な物で、グフトマは拝むようにして孫弟子たちに感謝の言葉を述べたのである。

     こうして、レイブ一人が冷や汗を浮かべたままで、隠し穴ではいつになく豪勢な食事が始まり、笑顔の内に終わりを告げたのである。



    お読みいただきありがとうございます。
    感謝! 感激! 感動! です('v')
    まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
    皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
    これからもよろしくお願い致します。
    拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

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